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築40年の店舗+住宅を、リノベーションしました。
愛着ある部分を残しながら、構造的に補強をし、
まるで新築のように、変身しました...。
築40年の店舗+住宅を、 リノベーションしました...。 傷んでいる部分を補修・補強しながら、 新築と変わらないようなものへと、 再生させました...。 工事前と較べてみると、 別の建築のようですが、 よく見ると、実は、 2階部分には、あまり触れていません...。
リノベーション前には、 正面に、全く、壁がなく、 構造上、不安定な形状になっていました...。 その不安定な部分に、 新たに、 アルミの箱を挿入して、支えることで、 構造上のバランスをとるようにしました...。 そして同時に、 このアルミの箱は、 店舗と住宅、それぞれの部分を、 はっきりと分離する役目も、 果たしています...。 構造上の補強や、動線の分離、等々、 様々な効果を、 箱を挿入するという、非常に単純な操作だけで、 実現しようと、試みました...。
店舗内部は、 リノベーション前の状態から、 動線を整理することが必要となりました...。 作業のための動線と、 客のための動線とを、 明確に分離し、 外部から連続するアルミの壁と、 カウンターや陳列棚によって、 客を奥へと、わかりやすく誘導するように、 計画しました...。
店舗の一番奥にある、 調剤室と、薬の受け渡しコーナーは、 様々な理由から、 その位置を移動することは出来ませんでした...。 そのため、 そこへ向けて、 渦巻きのような動線をつくることで、 それぞれの場所に、 必要なスペースを確保するようにしました...。
店舗を訪れた客が、 自然に、奥へと進めるように、 店の動線は、 渦巻きのようになっていますが、 天井の方も、同様に、 渦巻きのようになっています...。 客が歩く経路となる部分の天井は、 他の部分より高くなっていて、 その段差を利用して、照明をしています...。 光に導かれるように歩くうちに、 自然と、奥へと辿り着くようになっています...。
住宅部分のリビングルームは、 店舗部分と、 開口部によって、つながっています...。
住宅部分と店舗部分とは、 普段は壁の中に隠れている引き戸によって、 必要に応じて、仕切ることが出来ます...。
住宅部分のリビング...。 店舗とは反対側は、 ウッドデッキへと続く大開口になっています...。 元々は、壁で閉ざされていた部分ですが、 他の部分を補強することで、 ここには、 大きな窓をつくりました...。 ウッドデッキと同じ材料で出来た塀の先の緑は、 お隣のお庭を借景しています...。
元々は、 ボイラー室や倉庫だった部分は、 間仕切りを取払い、 大きな窓を付けて、 デッキテラスともつなぐことによって、 寝室へと変身しました...。
室内と段差無しで出ることが出来る、 デッキテラスをつくりました...。 わずかなスペースですが、 部屋が格段に広く感じられます...。 どこの家でも、 割と簡単に使えそうな、 部屋を拡げる方法です...。 元々あったブロック塀は取り外し、 床と同じ、デッキ材で、 目隠しの塀を、新設しました...。 ブロック塀で囲まれていた時には、 湿気がこもっていたため、 板の隙間から、風が抜けるように...。 緑は、 隣のお庭の、借景です...。
道を歩く人からもよく見える、 開放的な店舗になっています...。 内か外か、わからないぐらい開放的です...。 シルバー色の、鈍く光る、アルミの外壁が、 そのまま屋内へ入り込んで、 受付カウンターになっています...。 ガラス面の内側、天井内に、 ロールスクリーンを仕込んであり、 必要に応じて、目隠しをすることも出来ます...。 また、 ガラス面の外側、軒天井の中には、 電動シャッターも仕込んであり、 閉店後は、スイッチ一つで、 ガラス面をすべて覆い隠すため、 セキュリティも万全です...。