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設計を担当
元々の間取りは2DKで、トイレと洗濯機スペースが間取りの中央部にあったため、その周りに部屋を配置し回遊できるようにしどこからでもアクセスしやすいプランとし、キッチン・ダイニング・リビングを1つの部屋としています。元々の天井高が低かったため、天井を剥がして天井を高くしようとしましたが、建物の構造が鉄骨造で被覆の断熱材が綺麗ではなく、また賃貸物件ということもあり、新たに天井を張ることにしました。その際に、入り口と水回り付近は上階の配管があったため天井高を低く設定し、リビングダイニングは開放感を感じてほしかったのでギリギリまで天井を高く設計して、天井高に変化をつけています。
既存の建物には断熱材が入っていなかったので、断熱改修はするように勧めました。
建主の奥様が新たな住まいで求めたのは、広いキッチンで家族のために料理をすることでした。
元々キッチンのイメージがすでにあり、その理想を実現するためにもお手伝いをさせていただきました。
建主のキッチンのイメージは、ステンレスのキッチンとステンレスのレンジフード、そしてキッチンの壁はモルタルにしたいということが譲れない条件でした。予算が厳しい中でもこだわりを持っていらっしゃる建主だったので、フローリングは幅広のナラの無垢材。天井と壁の建主の理想はコンクリートでしたが、鉄骨造ということもあり、当初からそれはできませんでした。したがって理想に近づけることと、室内環境を考え、自然塗料の中からモルタルに近い色を選び、グレーとホワイトで塗装することにしました。ちなみに天井と壁は建主が自らDIYで塗ったものです。
予算も工期もかなり厳しいプロジェクトでしたが、引渡し後にお子さんが楽しくぐるぐると走り回っているのを見たり、建主が楽しくキッチンに立っているのを見ると、お手伝いをさせていただいてよかったと思います。