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重要伝統的建造物群保存地区に選定された、奈良県橿原市今井町で、築約200年の町家をリノベーションすることになった。 現代のライフスタイルに適合させつつ、伝統町家特有の不具合(動線、プライバシー、寒暖、柔構造で足元が脆弱)を解消し、 耐震補強をに適切に行い、伝統町家の空間的構造的特徴を損なわず全面改修する。 建築物は十分な基礎のない石場建て構法の建築物であり、通常は高耐力の壁での補強ができないため、 高耐力な耐力壁を組み込んだ耐震フレームを開発し、これをバランスよく配置する構造計画とした。 プランは、通り土間を生かしながら、土間を中心に部屋の配置や風や光の流れに配慮し、 土間と各室の関係は、間仕切りによりつながり方を変えられる。 2階は厨子2階で天井が低く、重伝建地区ゆえに外観の変更ができない。 窓を新設できない中で南から光が回るよう工夫した。 空間には大きな3次元曲線を描いた美しい梁が何本もあり、それを生かしながら仕切り、個室として使いやすく計画した。
今井町は重要伝統的建築物保存地区に指定された中世戦国時代の美しい町並みが残っている
土間から階段を見る
土間から玄関を見る
古材を利用した床柱。新旧の調和した空間
テレビ台・テーブルはデザイン製作したもの
家族室から土間・階段を見る
家族室から食事室を見る。テーブルの下は掘りごたつになっており、床暖房完備
吹抜があり、三次元梁が美しい部屋。テーブル・イスは北欧家具で古い町屋にピッタリ
新しく開発した耐力フレーム全体を見る
造作のカウンター付きキッチン。イスは北欧家具
階段を見上げる
既存の三次元に曲がった梁を残した印象的な部屋です
既存の三次元に曲がった梁を残した印象的な部屋です
離れから見た母屋に繋がる庭
離れから庭を見る
離れには露天風呂感覚の浴室となっている
中庭から食事室を見る