戸建リフォーム・リノベーション

春日丘の家リノベーション

面積:

54㎡

築年数:

50年

エリア:

兵庫県伊丹市

実施時期:

2016年

内容:

一戸建ての住宅のリノベーションです。予算の都合上2階はそのままとし、1階部分と階段を改修しました。
もとは長屋であり、いわゆるうなぎの寝床とよばれる、小さな間口で道路に面する奥に長い形状で、道路側にキッチン、庭側に仏間、真ん中に居間があり、空間を横切るように階段がある間取りでした。
階段で各空間が分断されるため広さを感じにくく、リビングダイニングには光が届きにくい空間構成でした。
住まい手は60歳代の女性お一人で、明るく開放的な空間に友人をたくさん呼んで気持ちよく過ごしたい、というのが希望でしたので、仏間とリビングダイニングをつなげてワンルームにすることを提案しました。

課題は空間を分断する階段でした。位置変えれば簡単に解決できるのですが、2階の改修工事が必要となり無駄な費用が発生します。
そこで、予算内に収めるため、位置は既存のままですが鉄骨のスケスケ階段とすることで、開放感のある空間にする提案をしました。木の階段だと部材が太く大きくなってしまうところを、鉄骨にすれば薄く小さくすることが可能です。加えて、蹴込み板を省くことでより軽やかな印象にすることもできます。

また、耐力壁(地震に耐えるための壁)を残しながら開放的にするため、壁の両面に鏡を張りました。そうすることで、壁の存在感は消えて独立柱にしか見えなくなりました。
ちなみに、この柱は交換すれば新品同様になるのですが、あえて古いままにしています。
古い柱や仕口・継ぎ手の跡は、この家が刻んできた歴史であり、「ここにしかない」オリジナルなものですので、捨てるのではなく残すことを選びました。

レッドシダーに合うよう落ち着いた濃いグレー色の外壁としました。

既存キッチンを再利用しています。
部屋のテイストと合わせるのが難しいので、リビングからキッチンの面材が見えないようにしています。

存在感を消すために手すり子は細い鉄筋にしています。

手すりの先は怪我をしないように丸く加工しています

既存の柱の傷や汚れはこの家が刻んできた歴史でもあるので、あえて残しています。

このプロジェクト事例を手掛けた建築家

三竿創 + 三竿佐喜子

建築家 / @兵庫県

私たちの設計は、まずクライアントの思いを真正面に受け止めることから始めます。その思いを叶えるために、最大限の努力を惜しみません。 住みよい住宅とは?使いやすい空間とは? 空間へのさまざまな思いを巡らせながら、まっすぐな家を作っています。

三竿創 + 三竿佐喜子

建築家 / @兵庫県

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