注文住宅

坊屋敷町の家

実施エリア:

奈良県奈良市

延床面積:

95平米

内容:

敷地は、近鉄奈良駅から徒歩数分の位置であるにもかかわらず、喧騒から切り離され古い家並が残る地区、表通りから枝分かれした袋小路の突き当りの狭小地である。大学教授のご主人と奥様が、当面はセカンドハウスとして住まわれ、徐々に生活の比重をこちらに移す予定である。
構造の堅牢さ、メンテナンスのしやすさ、自然素材の多用など、たくさんのご希望を伺った。なかでも全体構成の決め手となったのが、空調が少なくても済むよう通風に留意することと、将来身体が不自由になって車椅子に乗っても生活できるよう1階に生活機能のすべてを集めること、というご希望であった。
これに応えるため、空間につながりを持たせることを提案した。食堂、居間、和室の各室をつなげて長いワンルーム空間にしたり、リビングの開口部を最大限大きくして屋外にあるウッドデッキとつなげたりした。
これらは、“視線の抜け”をも生み、狭いながらも広がりある空間を実現できた。
外壁はメンテナンスの楽な黒いガルバリウム鋼板サイディングとした。見方によっては、焼杉板壁や町屋特有の面格子に見えなくもない。構造材は、土台のみ米ヒバで残りは間柱等を含めすべてヒノキ材とした。
主要用途: 一戸建て住宅
所在地: 奈良県奈良市
敷地面積:  95㎡
延床面積: 103㎡
構造・規模: 木造在来工法/2F建て
施工: (株)ケイアイエス/坂本浩二
設計期間: 2006.06~2007.07
施工期間: 2007.08~2008.03
写真撮影: ミサオケンチクラボ

和室からダイニング方向を見る

和室は敷居無しの3枚引戸で間仕切ることが出来る。
写真撮影:ミサオケンチクラボ

ダイニングから居間を見る

小上がりの和室床下の引き出し収納となっている。床材は、数多くの床暖房対応商品を調べた中から、燻製にしたアッシュ材(大利木材/サーモアッシュ)を選んだ。気温や湿度が上下しても寸法変形や反りがほとんど発生しない優れものである。
写真撮影:ミサオケンチクラボ

食堂からキッチンをみる

左官壁の向こうに白い空間。キッチンは汚れがすぐ分かるよう、居間・食堂とは一変して白で統一。
写真撮影:ミサオケンチクラボ

2Fホール

ご主人の書斎でもある。
写真撮影:ミサオケンチクラボ

1F和室

低めの天井高とすることで人間的な空間になった。吊収納の下部は床の間としても使える。畳は耐久性の高い紙畳とした。
写真撮影:ミサオケンチクラボ

2F客室

障子は太鼓張りとして断熱効果を高めている。
写真撮影:ミサオケンチクラボ

真っ白な空間の洗面コーナーとバスルーム

洗面所と浴室を枠無しガラスで間仕切ると、狭い空間が広がりを持つ。
写真撮影:ミサオケンチクラボ

玄関ドア

玄関ドアは木製防火戸
写真撮影:ミサオケンチクラボ

片流れ屋根の外観

写真撮影:ミサオケンチクラボ