2019/10/10更新0like3212viewhausraum

天窓(トップライト)とは?メリット・デメリットとハイサイドライトとの違い

家を建てる時、室内の「明るさ」は重要なポイント。部屋の明るさを確保するためには、照明だけでなく「窓」による採光も大切です。しかし、都心部などの住宅密集地では、周囲を建物に囲まれているために、窓から自然光を取り入れるのが難しくなっています。そんな時、ぜひ取り入れたいのが「天窓(トップライト)」と「ハイサイドライト」です。どちらも高い位置に取り付けられる窓ですが、その違いはどのようなものでしょうか。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

天窓(トップライト)とは?そのメリットとデメリット

天窓(トップライト)とは、屋根面に取り付けられる窓のことです。

■天窓(トップライト)のメリット
1つ目のメリットは、「採光の量」。通常の窓と比較して、3倍の採光が望めます。
建築基準法では、居室の面積に対して1/7以上の採光上有効な開口部を設けるよう定められており、これを満たさない場合、「納戸」としてみなされてしまいます。簡単に言うと、部屋の面積に対して採光の基準値が決まっていて、それをクリアしなければ部屋と認めません、ということです。(部屋の用途によっては、開口部を設けなくてよいとされる場合もあります。)

都心部の住宅には、実際は居室として利用されているけれど、採光基準をクリアできず、申請上は「納戸」とされてしまうことが多くあります。こうした家は、実際には「3LDK」として生活できるのに、「2SLDK」とみなされてしまいます。しかし、より多くの採光を望めるトップライトを活用することによって、この基準をクリアしやすくなります。
2つ目のメリットは、「視線が気にならないこと」です。屋根面に取り付けられるので、そこから見えるのは基本的には空だけ。住宅密集地でも、周囲の視線を気にする必要がありません。

トップライトを通して入ってきた光は、室内のコントラストをハッキリとさせます。照明で言えば、「スポットライト」のような存在で、ドラマチックな演出ができます。
■天窓(トップライト)のデメリット
空間にメリハリをつけてくれるトップライトですが、注意点もあります。

1つ目は、「暑さ」。直射日光が入ってくるため、特に夏場は暑さ対策が必要です。開閉できるタイプにして、上方へ溜まる熱い空気を逃がすのも一つの方法です。また、直射日光を避けるために、ロールスクリーンなどで光の量を調整するなどの方法もあります。

2つ目は、「防水」。屋根面に取り付けられるため、雨仕舞には十分注意が必要です。降ってきた雨が流れやすくなるよう、できるだけ勾配のある屋根面につけるのも良いでしょう。

3つ目は、「コスト」。垂直な壁に取り付けられる窓とは異なり、コストは少々高めで、選択できる大きさ・形状・開閉方式も限られています。

4つ目は、「掃除」。屋根に取り付けられるので、掃除は大変難しいです。落ち葉などがたまることもあるので、設置場所には気を付けましょう。

これらの注意点をよく考慮して設置すれば、トップライトの効果を最大限に引き出せるでしょう。

ハイサイドライトとは?そのメリットとデメリット

ハイサイドライトとは、壁の高いところに取り付けられる「高窓」のことです。

■ハイサイドライトのメリット
1つ目のメリットは、トップライト同様に部屋を明るくしてくれること。その明るさは、トップライトとは少し異なり、入ってきた光が天井や壁面に反射して、部屋を優しい光で明るくしてくれます。

トップライトほどの強い光ではありませんが、落ち着いた光を落としてくれます。照明器具でいえば、「間接照明」のような存在です。
2つ目のメリットは、垂直な壁に取り付けられるので、一般的な窓と同じものを使用できること。そのため、トップライトよりもコストを抑えることができ、選択できる大きさ・形状・開閉方式も豊富です。

3つ目のメリットは、垂直な壁面に取り付けられるので雨が流れやすく、雨仕舞の問題もトップライトに比べて少ないです。
■ハイサイドライトのデメリット
ハイサイドライトにも、いくつか注意点があります。

1つ目は、周囲からの「視線」です。ハイサイドライトも、トップライト同様高い場所に設置されるので、それほど周囲の視線を気にすることはありません。しかし、隣家の窓位置と干渉してしまった場合は、部屋の中が丸見えになってしまいます。設計段階で、周囲の建物の窓位置をよく確認し、窓から見える範囲の干渉を避けなければなりません。

2つ目は、「掃除」です。ハイサイドライトも、トップライト同様に高い位置へ設置されるので、掃除は難しいです。掃除方法を工夫すれば掃除可能か、また、掃除しやすい場所かを考えて設置しましょう。

これらの注意点を考慮して、ハイサイドライトを効果的に取り入れましょう。

天窓(トップライト)の活用事例

トップライトとハイサイドライトの違いや、それぞれのメリット・デメリットについて述べてきましたが、ここからは実際の活用事例をご紹介したいと思います。

それではまず、トップライトの事例。

ハッと目を引く光が印象的なリビングダイニング。
真っ白な空間に、強く降り注ぐ光がつくる陰影が、空間に表情をつけています。
トップライトからの光が、階段の1段目を照らしています。自然光がまるでスポットライトのように階段を照らし、ステージのような雰囲気を演出しています。
大きく、連続したトップライトからの光が、壁面に存在感のある光の模様をつくり出しています。時間によって変化する自然のアクセントです。

ハイサイドライトの活用事例

それでは次に、ハイサイドライトの事例をご紹介します。

玄関に取り付けられたハイサイドライトが、外とのつながりを感じさせてくれます。また、玄関が明るくなることで実際よりも広く感じられます。
スキップフロアでつながるLDKを、ハイサイドライトからの光が包んでいます。

横一列に並んだハイサイドライトが、大きな天井を照らし、日中は照明が必要ないほどの心地よい光を運んでくれます。
吹き抜け上部に設置したハイサイドライトからの光が、周囲の壁に反射し、階下にあるLDKを照らしています。吹き抜けが明るくなることによって、実際より高さを感じることができます。
思わずそこに目がいってしまう印象的な光のトップライト。全体を明るく包む光のハイサイドライト。どちらも、時間によってさまざまな表情をみせてくれます。空間のアクセントとして、ぜひ取り入れてみてください。
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