2021/05/15更新0like8190view

著者:tennto1010

家づくりのプレゼンに使われる模型やスケッチ・CGからどんなことが読み取れるのか?

理想の住まいが出来上がっていく過程が楽しい家づくり。その中でも、家づくりのコンセプトや間取りが披露される瞬間のときめきは家づくりの醍醐味です。模型、スケッチ、CGパース……、とそれぞれの特性を生かした渾身のプレゼンテーション事例を見ながら、設計者の熱い思いを紐解いてみましょう。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

一番伝わるツールで勝負

敷地に対する建物の配置を示す外観模型や、部屋の内部の出来上がりを伝える内観パース、住宅性能や周辺環境からの影響をシミュレーションして伝えるCGパースなど、プレゼンツールは様々。設計者は、施主の要望をどのような形で実現しようと計画しているのか、最も伝わりやすい方法を選んでプレゼンテーションを行います。

敷地と建物の絶妙な関係を伝えたい!

敷地条件からマイナスの要素をできるだけ解消できるように、逆にプラスの条件を最大限に生かせるように建物の配置は検討されます。

■この形でなきゃだめなんです

住宅密集地に建つ変形の住宅です。厳しい敷地条件に対していかに最適化されているのかが、完成後の建物を見るとよく分かります。建物のミニチュアである「模型」という実体があることによって、屋根形状や採光・通風環境、隣家との関係、窓の配置など、プランの必然性が格段に分かりやすく伝わってきます。

■プラスに転じる敷地利用

高さ4メートルの擁壁に2面を囲まれた旗竿の土地、というマイナス要素をプラスに変える逆転プランです。南東側にプライベートな抜けを確保し、緑化した擁壁は第2の庭に。実現可能性が実体で示されると説得力がありますね。

■高低差に注目

高低差を生かしたブリッジのある住宅模型です。敷地の特徴を捉えた計画が非常に明快。図面では伝わりにくいドラマチックなアプローチや、高台から望む開口部の開放感が伝わってきます。

建物の構造を伝えたい!

構造を知ることは自分の家を知ること。表面に見えている部分だけでなく、どのように建物が組み上がっていくのかを分かりやすく伝えるプレゼンは見応え十分です。

■建築現場みたい⁉︎軸組模型

木造軸組構造の家の場合には、建築家自身の確認の意味もあり、こちらの事例のような木の角材を使って柱梁の構造を組んだ軸組模型をつくることがあります。壁の中の仕組みが分かることは、耐震性の確認などの安心を得るためにも大事な一歩です。
大沢宏「密集地のコンパクトな家」
大沢宏「密集地のコンパクトな家」

■緻密で美しい構造材の出来上がりは?

整然と並んだ垂木(屋根の構造材)を現し(あらわし)に仕上げるプラン。このような全体像が分かると、構造としての必然性とデザイン性とが見事に調和していることに思わず納得!です。

■複雑な立面が3Dで立ち上がる

多角形のユニークな立面の建物ですが、平面図や立面図といった2D図面を付き合わせただけで出来上がりを想像するのはとても難しいですよね。こちらの3D図面の真骨頂は、立体として捉えられるうえ、内部のつながりも分かること。つながりが分かれば住み心地もイメージしやすくなります。

■家を輪切りに!

こちらの断面図では、設計図面に奥行きを与え、さらに添景(人物や家具など)を加えることで部屋と部屋のつながりや天井高の変化を分かりやすく伝えています。

住み心地を伝えたい!

どんなに家の構造が分かりやすくても、施主が一番知りたいのは、そこに住んだらどのような生活ができるのか、ということ。この点を伝えることに設計者は一番力を入れるのではないでしょうか。また、施主が理想とする生活イメージと設計者がつくろうとしている住まいとの間に齟齬がないよう最も慎重になるのもこの部分かもしれません。

■ハミングしながら妄想したい

手描き風の図面に着色と添景が加わることで、実際に人が暮らしているように部屋が生き生きしてきます。さらに動線の説明や生活シーンを想像させるコメントによって、ハミングしながら部屋の中をぐるぐる歩き回っているような楽しい気分になってきませんか?

■さらに壁を立ち上げて俯瞰する

動きのある平面図に、さらに壁を立ち上げて部屋全体を俯瞰することで、よりリアルな生活感が表現されています。

■色彩豊かに

着色が加わると、インテリアイメージの共有にも役立ちます。優しい雰囲気そのままに完成しました。

■アイデアは逃がさない

イメージが湧いてきた部屋のコーナーごとのスケッチを書き留めながら、施主と設計者がアイデアのやりとりをした記録です。コーナーごとに、そこで過ごす自分の生活がしっかりイメージできたことで、完成後の住まいとのイメージのズレをなくすことができました。
緻密な模型でもイメージのすり合わせ。

■生活を忠実に落とし込む

「整理された納戸に住む」というコンセプトのこちらの事例。大量の持ち物とどのように共存していくのか、内観模型の中に持ち物を配置し、この納戸の中の生活をシミュレーションしながら検討をすすめています。

■CGパースでも伝わる暖かさ

手描き(手描き風)に比べると、CGパースはちょっと冷たい印象を受ける人もいるかもしれません。こちらはCGですが、完成後にどのようなお部屋にしたい?と、まっさらなキャンバスを渡されたような気分になりませんか。完成後の住まいでは、豊かな暮らしを想像させる暖かな色彩が加わりました。

住宅性能を説明したい!

■光の通り道は?

採光や通風といった住まいの環境は、住み心地に影響する重要事項の一つです。時間ごとの日照の変化など、家を建てる前にできるだけ正確に把握したいポイントには、丁寧なシミュレーションが求められます。
家づくりのエッセンスが詰まったプレゼンは、とても見応えがありますね。SUVACO事例では、写真だけでなく、こうしたプレゼン事例の隅々までご覧いただいて、信頼できる設計者をぜひ見つけてください。
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