2017/01/10更新4like54901view

著者:hatamama8

通り土間とは?メリット・デメリットと魅力に迫る

最近、土間を取り入れた家が増えてきました。昔から使われてきた土間が見直され、今のライフスタイルに合った、機能的で居心地の良い間取りとして取り入れられています。そんな土間の中で、一つの広がりのある空間としてだけでなく、内にありながらキッチン、オフィス、居室、親世帯・子世帯、庭へとつながる現代の「通り土間」に注目してみました。「通り土間」がどのように活用され、機能的な住まいになっているのか、その魅力を感じてみませんか?

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通り土間とは?メリットとデメリットは

「通り土間」とは、家の中を玄関から勝手口に抜けるために設けられた通路のことです。

昔は一般的に、勝手口の手前には台所があったため、玄関から靴を脱がずにそのまま買い物かごを台所に持って行ける、ちょっと寄っただけの来客もそこで対応が出来るなどのメリットがあり活用されてきました。

土足のまま利用するため、タイルやコンクリートなどで仕上げられていることが多く、そのため冬場の冷えや、段差が出来てしまうといったデメリットもありえます。

それでは、通り土間をうまく現代の住まいに取り入れた実例を見ていきましょう。

炭入りモルタルで、美しく室内を横断

土間のメリットは、室内でありながら土足で歩けるところにあります。この家はキッチンも土間仕上げになっており、買い物した食材なども玄関先から靴を脱ぐことなく、そのまま運び込むことも可能です。炭入りモルタルで仕上げた土間スペースには床暖房が設けられており、冬場も心地よく快適に過ごせます。

広い玄関と駐車場をつなぐ土間

ガレージスペースだった1階を、趣味を楽しみゆったりとくつろげるラウンジスペースとした戸建てリノベーション。
長い玄関土間はガレージへと続いており、モルタルの壁面と木質材料のコントラストが印象的な仕上がりの愛猫と愛車とゆったり暮らす住まいとなりました。

通り土間がプライベートと来客ゾーンを分離

静岡県の朝霧高原にある住宅。
山頂と敷地を結ぶ一本の線を家の中心に、家族や友人が集う土間としました。暖かい季節には窓を開け放つと山側から気持ちのいい風が通り抜け、冷え込む季節には薪ストーブを囲んで揺らめく炎を見ながら暖をとる。そんな生活の楽しみがこの土間にあります。

通り土間+キッチン

玄関からキッチンまで通り土間が続いています。

買ってきた食材を運び込むのにもとても便利!リビングより一段下げて作ったキッチン、引き戸を開ければパントリー、玄関まで一直線。キッチン素材はモルタライク、壁面いっぱいの同素材カウンターは、リビングでも大活躍。

通り土間が空調のような機能を生む?

朝霧高原にある住宅。
山頂と敷地を結ぶ一本の線を家の中心として、家族や友人が集う土間としました。暖かい季節には窓を開け放つと山側から気持ちのいい風が通り抜け、 冷え込む季節には薪ストーブを囲んで揺らめく炎を見ながら暖をとる。そんな生活の楽しみがこの土間にあります。じんわりと家全体が暖かくなったり、熱を逃がしたりの効果もありそう?

光と風が通り抜ける空間

建坪わずか9坪。隣家が迫る木造2階建ての家です。

玄関から裏庭まで通り土間を設けることで、隣家の屋根越しに光を確保することができ、風通しも良くなります。暗くなりがちな密集地でも、通り土間をつくることで明るい室内を実現。目隠しの格子壁も、グリーンを飾ったり、ボードを掛けたりと有効活用しています。

ダイニングとしても使える土間

玄関から庭までをつなぐ土間は、通り土間としてだけでなくダイニングにもなっています。ダイニングにある大きな窓を開ければ、庭とダイニングが一体となり、より開放的な空間に。冬場は土間の蓄熱効果や日差しと薪ストーブで暖かく保たれ、心地よく過ごすことができます。

二世帯住宅をつなぐ通り土間

細長い敷地の両端に、中庭を挟んで若夫婦住戸と親世帯住戸を配置しています。

道路に沿って中庭を守る白い壁を作り、その内側に二世帯共用の玄関をしつらえています。庭に面した細長い玄関ホールは、親世帯・子世帯をつなぐ、外のようでもあり中のようでもあるスペース。また、中庭には小さなゲストハウスがあり、両方の住戸から使いやすくなっています。

オフィスのあるパブリックスペースとプライベートを分ける

スモールオフィスのある住宅です。1階に、オフィススペースと主寝室・サニタリーがあります。オフィススペースは、玄関からの通り土間に続く空間にあるため、仕事での来客もスムーズに通すことができ、プライベートエリアとの線引きが無理なくできます。

2階へ上がる階段の下には蓄熱暖房機を設け、土間や寝室、2階のリビングが温かく過ごせるように考えられており、プライベートとオフィススペースを分けつつ、それぞれの場面で快適に過ごすことができます。

玄関と裏庭をつなぐ土間空間

親世帯と子世帯+たくさんの動物と植物のための住宅です。 それぞれの世帯に対応した2つの建物を建て、通り土間がその間をつないでいます。

ここは動植物のための空間になっており、その空間によって世帯間には適度な距離がありながら、お互いの気配が感じられるようになっています。

その先に家族の集まる場所

京都ならではの「うなぎの寝床」の敷地条件の中で、いかに豊かな光を取り入れるかということを考えた住宅です。家の中心に、通り土間から続く家族の集まるダイニング空間を設け、吹き抜けにしました。

居心地のいい空間でありながら、階段室やディスプレーなどの機能も果たしています。開口部を作ることで多様な光や風を取り込み、家のどこからでも顔を出したくなるような魅力ある空間となっています。

通り土間によって、移り変わりや心地よい風が感じられる

広く長い敷地を活かせる通り土間は、家の中を通り貫けることで家の奥行きを感じることが出来ます。同時に風の通りがよいので、室内でも心地よい風を感じることが出来ます。

長手方向に居室を並べ、それらを動線ともなる通り土間やクローゼットでつないだだけの極めてシンプルなプランは、屋根の長さや空間のつながりを一層強調し、風通しがよく、季節や時間帯によって異なる様々な移り変わりを感じることができます。

小さな住宅に奥行きのある空間が広がる

東京郊外に建つ若いご夫婦とお子様のための小さな住宅です。

ドアをくぐると土間が広がり、奥行きのある空間が現れます。土間や大きな窓によって、明るくて開放的な造りとなっています。1階の通り土間は、テラスやサンルームのような空間としてだけでなく、玄関でもあり、子供が黒板に絵を描いて遊ぶ場にもなっています。さらに、螺旋階段から2階へ上がると、大きな窓のあるワンルーム空間が広がります。

オープンな空間に通り土間でスペースづくり

外光が気持ち良い緑豊かな環境にあるこの建物は、壁式構造で水廻りのレイアウト変更が難しいなど、設備面の物理的な制限がありました。

寝室の扉以外は閉ざすものがないというオープンな空間ですが、キッチンに続く通り土間など床の素材を使い分けることで単調にならない設計と工夫を加え、それぞれのスペースを作りながら心地よい風を通しています。

スタンダードな「和」の雰囲気の中にて

敷地は、普通の住宅地の奥にあり、「和」の雰囲気を楽しむために内部の間取り構成や建築材料を吟味した住宅です。

ほの暗い玄関ホールに、少し開けた2階の床開口から明かりが漏れています。クラシカルな『陰翳礼讃』のようなイメージの中にも機能的な通り土間を設え、奥行きのあるゆとりの空間が広がります。
小堺文彦「和楽の家」

たくさんの素材と混じりあいながら機能と個性を両立

崖地に建つ戸建てリノベーション。
シンプルな室内、玄関から窓沿いにキッチンまで通り土間が続いて、開口からの光が土間やフローリングにも広ります。

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