2017年01月10日更新

おしゃれな部屋事例(玄関)

人や空間をゆるやかにつなぐ、「通り土間」がある家の魅力

最近、土間を取り入れた家が増えてきました。昔から使われてきた土間が見直され、今のライフスタイルに合った、機能的で居心地の良い間取りとして取り入れられています。そんな土間の中で、一つの広がりのある空間としてだけでなく、内にありながらキッチン、オフィス、居室、親世帯・子世帯、庭へとつながる現代の「通り土間」に注目してみました。「通り土間」がどのように活用され、機能的な住まいになっているのか、その魅力を感じてみませんか?

3 お気に入り追加 13697view

通り土間とは?メリットとデメリットは

「通り土間」とは、家の中を玄関から勝手口に抜けるために設けられた通路のことです。

昔は一般的に、勝手口の手前には台所があったため、玄関から靴を脱がずにそのまま買い物かごを台所に持って行ける、ちょっと寄っただけの来客もそこで対応が出来るなどのメリットがあり活用されてきました。

土足のまま利用するため、タイルやコンクリートなどで仕上げられていることが多く、そのため冬場の冷えや、段差が出来てしまうといったデメリットもありえます。

それでは、通り土間をうまく現代の住まいに取り入れた実例を見ていきましょう。

炭入りモルタルで、美しく室内を横断

土間のメリットは、室内でありながら土足で歩けるところにあります。この家はキッチンも土間仕上げになっており、買い物した食材なども玄関先から靴を脱ぐことなく、そのまま運び込むことも可能です。炭入りモルタルで仕上げた土間スペースには床暖房が設けられており、冬場も心地よく快適に過ごせます。

ナガヤネ -長い屋根と土間の家-

広い玄関と駐車場をつなぐ土間

前面の道路以外、3方向が建物に囲まれた敷地に建つ家。

道路や周囲からの視線が気になる1階部分は、開口部を広く取りつつも居住スペースを設けず、通り土間と広い玄関スペースにして開放的に。通り土間は駐車場ともつながっており、大きな荷物の出し入れもスムーズに行えます。

大容量の収納スペースもあり、アウトドアで使うもの、頻繁に利用しないもの等を保管しておくのにも便利な空間です。

『虹のある家』虹色の階段が家族をつなぐ住まい

通り土間がプライベートと来客ゾーンを分離

玄関を入ると広々とした空間にまっすぐ伸びる通り土間。

右側をプライベートな空間、左側はお客様が来た際に使用する空間と、通り土間を挟んで家を分離するつくりになっています。通り土間というと細長く幅が狭いイメージですが、このように幅広にとると、開放的なだけでなく、通り土間自体を多目的に活用することができますね。

前原の家

通り土間+キッチン

玄関から奥の庭につながる通り土間は台所にもなっています。

買ってきた食材を運び込むのにも便利ですし、お客様を川沿いにある奥の庭にそのまま招き入れることもできます。玄関を入ってすぐに見える台所は、古材を再利用した食器棚やコンクリートのキッチン台など、こだわりが詰まったもの。お客様にもぜひ見ていただきたい自慢のスペースですね。

西谷の家

通り土間が空調のような機能を生む

仕切りを開ければ通り土間とリビングダイニングが一体化する開放的な家。

冬場は通り土間の床が太陽光で暖められ、その暖気が上部のスノコ部分を通って2階に上昇し、室内を循環することで暖かさを保つことができます。このように、通り土間に空調のような機能性を持たせることもできるようです。

A邸 (造園家の家)

光と風が通り抜ける空間

建坪わずか9坪。隣家が迫る木造2階建ての家です。

玄関から裏庭まで通り土間を設けることで、隣家の屋根越しに光を確保することができ、風通しも良くなります。暗くなりがちな密集地でも、通り土間をつくることで明るい室内を実現。目隠しの格子壁も、グリーンを飾ったり、ボードを掛けたりと有効活用しています。

新小岩の家

ダイニングとしても使える土間

玄関から庭までをつなぐ土間は、通り土間としてだけでなくダイニングにもなっています。ダイニングにある大きな窓を開ければ、庭とダイニングが一体となり、より開放的な空間に。冬場は土間の蓄熱効果や日差しと薪ストーブで暖かく保たれ、心地よく過ごすことができます。

山崎の住宅

二世帯住宅をつなぐ通り土間

細長い敷地の両端に、中庭を挟んで若夫婦住戸と親世帯住戸を配置しています。

道路に沿って中庭を守る白い壁を作り、その内側に二世帯共用の玄関をしつらえています。庭に面した細長い玄関ホールは、親世帯・子世帯をつなぐ、外のようでもあり中のようでもあるスペース。また、中庭には小さなゲストハウスがあり、両方の住戸から使いやすくなっています。

オウチ15・静岡の二世帯住宅

オフィスのあるパブリックスペースとプライベートを分ける

スモールオフィスのある住宅です。1階に、オフィススペースと主寝室・サニタリーがあります。オフィススペースは、玄関からの通り土間に続く空間にあるため、仕事での来客もスムーズに通すことができ、プライベートエリアとの線引きが無理なくできます。

2階へ上がる階段の下には蓄熱暖房機を設け、土間や寝室、2階のリビングが温かく過ごせるように考えられており、プライベートとオフィススペースを分けつつ、それぞれの場面で快適に過ごすことができます。

オウチ18・仙台 SOHOの家

玄関と裏庭をつなぐ土間空間

親世帯と子世帯+たくさんの動物と植物のための住宅です。 それぞれの世帯に対応した2つの建物を建て、通り土間がその間をつないでいます。

ここは動植物のための空間になっており、その空間によって世帯間には適度な距離がありながら、お互いの気配が感じられるようになっています。

アジアンマーケットハウス

その先に家族の集まる場所

京都ならではの「うなぎの寝床」の敷地条件の中で、いかに豊かな光を取り入れるかということを考えた住宅です。家の中心に、通り土間から続く家族の集まるダイニング空間を設け、吹き抜けにしました。

居心地のいい空間でありながら、階段室やディスプレーなどの機能も果たしています。開口部を作ることで多様な光や風を取り込み、家のどこからでも顔を出したくなるような魅力ある空間となっています。

「羽束師の家」アンティーク・吹抜け・土間

通り土間によって、移り変わりや心地よい風が感じられる

広く長い敷地を活かせる通り土間は、家の中を通り貫けることで家の奥行きを感じることが出来ます。同時に風の通りがよいので、室内でも心地よい風を感じることが出来ます。

長手方向に居室を並べ、それらを動線ともなる通り土間やクローゼットでつないだだけの極めてシンプルなプランは、屋根の長さや空間のつながりを一層強調し、風通しがよく、季節や時間帯によって異なる様々な移り変わりを感じることができます。

ナガヤネ -長い屋根と土間の家-

小さな住宅に奥行きのある空間が広がる

東京郊外に建つ若いご夫婦とお子様のための小さな住宅です。

ドアをくぐると土間が広がり、奥行きのある空間が現れます。土間や大きな窓によって、明るくて開放的な造りとなっています。1階の通り土間は、テラスやサンルームのような空間としてだけでなく、玄関でもあり、子供が黒板に絵を描いて遊ぶ場にもなっています。さらに、螺旋階段から2階へ上がると、大きな窓のあるワンルーム空間が広がります。

クウハウス

オープンな空間に通り土間でスペースづくり

外光が気持ち良い緑豊かな環境にあるこの建物は、壁式構造で水廻りのレイアウト変更が難しいなど、設備面の物理的な制限がありました。

寝室の扉以外は閉ざすものがないというオープンな空間ですが、キッチンに続く通り土間など床の素材を使い分けることで単調にならない設計と工夫を加え、それぞれのスペースを作りながら心地よい風を通しています。

家を育てるリノベーション 好きなものに囲まれた暮らし

スタンダードな「和」の雰囲気の中にて

敷地は、普通の住宅地の奥にあり、「和」の雰囲気を楽しむために内部の間取り構成や建築材料を吟味した住宅です。

ほの暗い玄関ホールに、少し開けた2階の床開口から明かりが漏れています。クラシカルな『陰翳礼讃』のようなイメージの中にも機能的な通り土間を設え、奥行きのあるゆとりの空間が広がります。

和楽の家

たくさんの素材と混じりあいながら機能と個性を両立

都心でも有数の高級住宅街に佇む築41年のヴィンテージマンション。

海外生活が長かった家族が家具やインテリア、照明器具など、ディテールまでを考え理想のインテリアを実現しています。天井を上げることによる開放感と、通り土間から続く床のモルタル、背面の特殊塗装とが相まって個性的なインテリア空間となっています。

ヨーロピアンとオリエンタル、モダンが融合した、高級感あるラウンジのような空間


この記事を書いた人

hatamama8さん

『帰ってきたくなる家』を目指して。

最近お気に入りされた事例写真

  • リビングダイニング2
  • シャープな外観-夕景
  • キッチン収納(造り付け)
  • リビング
  • 読書など静かに過ごす場所として最適なリビング

知っておきたい家づくりQ&A

その他の住まいの記事カテゴリー一覧

自宅から気軽に質問