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設計、監理、プロデュース・コーディネートを担当
築40年の日本家屋の1階部分を 射水市の支援事業で補助金をいただいて耐震改修・高性能断熱改修を含めて工事を行いました。
骨組みを最大限に利用しながら生活の快適性を高める為に大きな間取り変更。家族の集まる場所は立派な庭が見える南側に配置して光と風を感じれる場となりました。又、天井も高くして隠れていた梁を一部露わにして新旧の融合を試みています。
日本一の彫刻のまち富山県井波、井波彫刻の家紋付欄間も既存のものを利用。いい品(材料)は家がどのように変わろうとも残していき、代々受け継がれるべきだと思います。ここでは、井波彫刻欄間を象徴的に扱っています。以前より光の回りがよいので彫刻の立体感が素晴らしくなりました。他にも、玄関の手摺は以前の床柱を利用、玄関の欅の式台をTV台に利用、雪見障子も既存の建具を利用しています。
仏間は場所を移動をしながらも既存の材料を丁寧に外して、再度組み立てています。既存の仏間の材料は、床落掛けや竿縁天井の竿・板、床板などなど、すごく時間もお金もかかることですが、「人の記憶や思い」には変えられません。書院に使われていた組子も新しい障子にはめ込んで新旧のバランスをとっています。
それぞれの材料や物に込められた人の思いを大切にして、過去から現在、現在から未来へ。建築に刻まれた記憶や人の記憶を共存させながら、未来へとつながる可能性を探り再生する。
古い梁を露わにしている
庭とつながる
既存の雪見障子も再利用
新旧の素材が調和する空間
既存の組子は新設障子に埋め込んで利用。 天井材、竿縁、床板、落掛等は再利用している