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設計、監理、インテリア、土地・物件探しを担当
夫婦が住む古い団地のリノベーション。キッチンを大きくつくり、ダイニングテーブルと兼用。リビングとワークスペース、キッチン、ダイニングをひとつながりの空間とし、一体的に使えるようにしました。大きなワンルームですが、既存の躯体の壁をうまく生かして空間を分ける計画にしました。その壁に調湿・吸音効果のある木毛セメント板を施し、快適に過ごせるような内装としました。
もともと同じ団地の違う部屋に賃貸で住まわれていましたが、団地のゆったりした緑豊かな環境を気に入り、売却されている他の部屋を購入してリノベーションすることになりました。夫婦で住まわれるので大きさはそれほど大きくなくて良いとのことでしたが、自宅で作業することが多い旦那さんと奥さまが同じ空間にいながらも近すぎず遠くない距離感を作りたいとご要望がありました。
昔の団地は棟間隔がゆったりしていて緑が豊かな場所だったので、障子を窓の内側につけて壁側に全て寄せられるようにすることで、もともとある窓がより大きく開放的に感じられるようにしました。既存の窓サッシは3mmの単板ガラスなので冬はとても寒いのですが、共用部であるため交換できないので、内側に障子を追加することで断熱効果も得ることができます。
リビングとワークスペース、キッチン、ダイニングがひとつながりの空間ですが既存の躯体コンクリートの壁が絶妙に空間を緩く仕切っていて、適度な距離感を生んでいるのでとても豊かな生活ができている。障子があることで雰囲気もとてもよく、冬でも快適に過ごすことができているとおっしゃっていました。
もともと住んでいた団地の他の部屋を探し、購入するお手伝いからスタートしました。購入当時は、団地が建設された当時の内装だったので古びていましたが、全面的にリノベーションする方向で計画をスタートしました。プランはすぐに決まり、既存の窓と躯体の間仕切り壁をどのように活用するかがポイントとなりました。窓はなるべく開放的に見えるようにしながら断熱効果を持つ障子をつくり、躯体の壁は湿気を調整でき、周囲が躯体の壁でも音が拡散しないような素材を提案しました。
リビングとダイニングとキッチン。既存の窓を作り替えることができないので、室内側に障子をつくり、断熱効果と窓を大きく開放感を感じられるように計画しました。
既存の押入れのふすまを取り、そこをワークスペースにしました。お客さまは、この少しこじんまりとしたスペースが落ち着いて集中できると喜んでおられました。手前はテーブルを置けばダイニングにもなる縁側のようなスペースにしました。写真左手にリビングがあります。
リビングの障子を閉めた場合の写真です。枠をしっかりつくってなるべく気密性の良いディテールとすることで断熱効果をしっかり得ることができています。右側の壁に全て寄せることができるので窓を大きく見せることができています。
個室をベッドルームにし、壁側一面に本棚を設置しました。本が好きな夫婦のためのベッドルームです。団地は住棟間隔がゆったりしているので、カーテンなしでも植物で視線がしっかり遮られていて開放的に使うことができています。
キッチンは壁側と独立したカウンターを造作しました。もともとお持ちだった食器収納が入るようにカウンターをつくり、独立したカウンター側はダイニングテーブルにもなるようにつくりました。天板は大判のタイルを使用して、一枚で継ぎ目のないようにしています。
既存の押入れのふすまを取り、そこをワークスペースにしました。お客さまは、この少しこじんまりとしたスペースが落ち着いて集中できると喜んでおられました。テーブルを置けばダイニングにもなるように、収納つきのベンチを窓側に設置しています。
躯体コンクリート壁に調湿と吸音効果のある木毛セメント板を貼る
リビングとワークスペース、キッチン、ダイニングをひとつながりの空間に距離感を生む壁に、調湿・吸音効果のある木毛セメント板を施し、快適に過ごせるような内装としました。