2019/02/14更新0like976viewC.O.Barry

見過ごしがちな「屋根」のこと、考えてみよう!

世界中で愛されている児童文学、モンゴメリ作の『赤毛のアン』の原題は『Anne Of Green Gables』といいます。グリーンゲイブルスとはアンが引き取られた家の呼称ですが、直訳すれば「緑の切妻屋根」。登場人物たちの頭上で、物語の行く末を屋根が静かに見守っているのですね。それは、私たちがつくる住まいでも同じ。暮らしを守る屋根について、少し考えてみませんか。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

よく見るあの屋根の呼び方は

屋根は、人の視線よりずっと高い位置にある部位。外壁などに比べるとあまり目に入らない気がしますが、実は建物全体の印象づくりに大きな役割を負っています。
では、屋根にはどんな種類があるのか、主なものをご紹介しましょう。

切妻(きりづま)屋根

「妻」とは建物の側面を現す言葉。その妻側を断ち切ったような形をしている屋根が切妻です。傾斜が2方向で、構造はシンプル。施工しやすいため、コストが抑えられます。また、メンテナンス費も抑えやすいなど、トータルな性能に優れた形状の屋根だといえます。

●切妻屋根・ここに注目
傾斜がしっかりあるため、水が流れ落ちやすいです。雨の多い日本で重用されてきたのは、それが大きな理由のひとつです。
また、見た目がシンプルなので、建物デザインを選びません。和風建築にも洋風建築にもフィットします。

寄棟(よせむね)屋根

寄棟とは、4方向に傾斜している形状をいいます。屋根の棟(頂点)に向かって4つの面が集まっているように見えるためこのような呼び方になりました。
斜線制限をクリアしやすいため、都市の密集地ではよく見られる様式の屋根です。ただし、接合部が多くなる分、雨漏り対策が重要になります。

●寄棟屋根・ここに注目
風に煽られにくいため、台風に強い特徴があります。四方に軒が出るので、外壁が傷みにくいのもメリット。

片流れ屋根

1方向に傾斜している屋根。建物にモダンな表情を演出し、個性を表現しやすいデザインといえます。
ただ、雨仕舞いの設計には注意が必要。特に軒の出がない片流れは、外壁との取り合い部分が雨水の浸入口になりやすい、という指摘があることを覚えておきましょう。

●片流れ屋根・ここに注目
南を向いた片流れに太陽光パネルを搭載すると、発電効率を高めることができます。
直下の居室には開放感あふれる勾配天井が実現でき、小屋裏部分にロフトを設けるなど、空間の変化に富んだ楽しい住まいになります。

陸屋根

「りくやね」または「ろくやね」とも読みます。屋根の面が水平になっているのが特徴。
シンプルな矩形の建物シルエットになるため、都会的でスタイリッシュなイメージを演出できます。
一方、夏は直下の居室が暑くなりやすいので対策を忘れずに。また、防水工事が重要なので、技術力のある施工会社を選択する必要があります。

●陸屋根・ここに注目
フラットなためルーフテラスをつくるなど、屋上まで有効に活用できます。また、修繕の際に足場を組む必要がないため、メンテナンス費を抑えやすいのも特徴といえます。

入母屋(いりもや)屋根

日本の伝統的な様式。上半分が切妻、下半分が寄棟になった複合的なデザインの屋根で、瓦葺きの入母屋は極めて重厚感があり、建物にどっしりとした風格を演出します。
しかし、形状が複雑になる分、工費は割高になりがち。きちんと施工できる職人さんも少なくなっています。

●入母屋屋根・ここに注目
屋根裏空間が大きいため、夏の輻射熱が室内に伝わりにくいとされています。通気性の高さは室内の空気環境を維持したり、結露を防止したりするうえでも有利です。
「屋根が変われば建物も変わる」というくらい、実は重要な要素である屋根。あなたのつくる住まいには、どんな屋根がぴったりでしょうか?
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