建築家、ハウスメーカー、工務店の違いって何？

＜ハウスメーカーのメリット＞
○社会的な信頼度でしょうか、会社か倒産する可能性は低いでしょう
○各メーカー毎に工法やデザインの特徴がパンフレット等で解りやすい
＜ハウスメーカーのデメリット＞
○メリットの裏返しになりますが各メーカー毎に工法やデザインが決まっていて融通がきかない
○狭小地や変形敷地には対応しずらい
○営業と設計が別な為、細かな希望が伝わりにくい

＜建築家のメリット＞
○自分に合った建築家に依頼出来れば満足度の高い家を完成させることが出来る
○施主にとって解りやすいにくい専門的な事柄に関して施主側立った専門家の意見を聞ける
○施主と建築会社（施工者）の間に立ち工事の監理・見積りの調整をやってもられる
○契約時には設計契約だけなので希望の予算に合わせた設計が出来る
＜建築家のデメリット＞
○設計契約から工事完了までの時間がかかる
　一般的に設計6ヶ月工事6ヶ月合計12ヶ月
○設計監理料が工事費と別にかかる
※但し工事費から設計料を削除出来るので、設計監理料がそのまま上乗せになるわけではありません

＜工務店のメリット＞
○ハウスメーカー・建築家と比べると比較的建築費が安い
○契約から工事完了までの時間が短い
＜工務店のデメリット＞
○デザイン・間取りが一般的なものになりやすい
○簡単な図面で工事契約を行なう事になる
○建築の仕様・工法が解りにくい

ハウスメーカーは幾つもの平面パターン、数種類のグレード設定を持っていて、営業がお客様の要望を聞いて、パターンの中から引っ張り出してくるというやり方をします。依頼主がこだわればこだわるほど、既成のパターンから外れるので対応できなくなっていきます。工事についてもパターン化していますので、特注物が多いとミス発注・段取りミスが出やすかったりします。

工務店の場合、近所であればフットワークよくアフターメンテなどしてくれそうですね。でも近所だからといって職人の質が高いとは限りません。素材や法規などの最新情報は現場監督の知見によるところが大きいのですが、勉強する社風があるかどうか、工務店よってピンキリだと思います。工務店も設計部の比重が高いところもあって、そういうところは設計の段階からコストコントロールしやすいなどのメリットがあります。設計部があっても力が弱いところは、施工側のやりやすいように設計を持っていきお客様の不満になることも。

建築家はその設計力で報酬をもらいますから、ハウスメーカーや工務店よりも質の高い住宅が提供されることが前提になります。「質の高い」というのは、デザイン、使い勝手の良い間取り、省エネルギー等々いろんな座標軸があります。省エネについては、建築界全体が取り組んでいる課題で研究熱心な人ほど、よいものを提案してくれるでしょう。デザインについては好き嫌いの個人差があります。自分の好きなデザインを実現している建築家であれば間違いありませんね。
それ以外の座標軸としては、建築家は設計力もさることながら人間的に魅力のある人も多いです。そういう人に巡り合えれば、設計打合せがとても楽しいものになります。

一概に申し上げる事はできませんが、以下のようなメリット・デメリットがあるかと思います。

【ハウスメーカー】
メリット：早い、安心感がある
デメリット：自由度が低い、コストが割高

【建築家】
メリット：自分の想像を超える提案がある
デメリット：作家性が強いため、お客様によって合う合わないがある

【工務店】
メリット：コストパフォーマンスが高い
デメリット：施工優先の納まりとなり、デザイン性が劣る場合がある

ハウスメーカー
・組織が大きく安定している場合が多い
・その後のメンテナンス・専属のリフォーム会社などがある
・間取りや設備等、ある程度決まったものの中から選ばないとコストが膨大になってしまう
・計画期間や工期が比較的短い
・建築費はメーカーにより高かったり安かったりする
・オリジナルの建材等がある
・制度などの利用がスムーズ

建築家
・個性を重視したい、一味違う住まいをつくれる
・間取り、設備、仕上げ等の自由度が高い
・敷地の特性を最大限活用した計画をしてくれる
・費用はそれぞれ異なるが、間取りや設備でもハウスメーカーよりは高くなりがち
・時間をかけてじっくり計画できる
・設計と施工が別契約となり、依頼先が違う場合が多い
・じっくりと話ができて細かいこだわり等も相談できる

工務店
・費用を抑えられる
・得意不得意がはっきりと分かれる
・規模が大きくない
・小回りが利くので対応が良い場合も
・近所の工務店等だとメンテナンスやリフォーム等が頼みやすく安心
・その会社が繁忙期には修理等に来てもらうのに少し日にちがかかってしまうことも