2023/09/12更新0like1426view

著者:tetsu abe(fujitacaリノベーション)

事例を見ながら解説!スタイリッシュでまとまりのある空間に必要な4つのポイント

この記事を書いた人

tetsu abe(fujitacaリノベーション)さん

まちのリノベーション会社で広報・インテリアコーディネートの統括を担当。リノベーション会社で働きながら、生活提案型の家電ショップのスタッフとしても活動中。リノベーションやインテリア、ライフスタイル、家電や雑貨など、幅広い知見を活かしコラムを執筆しています。
宅地建物取引士、整理収納アドバイザー、寝具ソムリエ。

インテリア雑誌やウェブメディアで目にするおしゃれな住宅事例。すっきりとスタイリッシュにまとめられた空間に憧れる方も多いのではないでしょうか。

家づくりのプランやデザインを考える際、そんな憧れのスタイリッシュな空間はどのような点を意識すると実現できるのか?ここでは、事例を見ながらこだわるべきポイントと取り入れる際の注意点を解説していきます。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

1. 空間の広がり、視界が抜けるような開放感

スタイリッシュな空間に仕上げるためのひとつ目のポイントは、「開放感」。視界が抜けるような広がりを感じられる空間を意識してみましょう。

キッチンは対面式で閉塞感をなくす

「対面キッチン」は、視界を広く保てるため開放感を味わうことができます。
壁を隔てない対面式は、リビングやダイニングからキッチン全体がよく見えるため、なるべく調理用具などの収納と合わせてプランニングをすることで、より魅力を感じやすくなります。

プランを考える際には、キッチン下や周辺に食器棚やカップボードといった収納量を確保し、使い勝手をしっかりと考慮しておくことをおすすめします。

窓設計で空間以上の広がりを取り込む

限られた空間でも、境界を感じさせない広がりを意識した窓設計によって開放感を生み出すことができます。例えば、窓からの景色を上手に取り入れることで、より広がりを体感できる空間となります。

プランを考える際には、極力シンプルな色選びや締め色を取り入れてみましょう。視線が自然と外へ向かう効果が得られる工夫が大切です。

2. 空間に馴染ませたフラットな設計

スタイリッシュな空間をつくる2つ目のポイントは、凹凸をなくしフラットに仕上げた空間設計。見た目や動線上をスッキリとまとめることで、視界に雑多が入らず端正な空間にまとまります。

取っ手のない収納

スッキリと生活感を感じさせない空間づくりでは、「見せない収納」を徹底することが一般的。さらに、収納ドアは「取っ手のないフラットなデザイン」を選ぶと格段に印象が変わります。

人気の高い色は「ホワイト」。
特に、大容量の収納は圧迫感が出てしまうため、壁に馴染ませるようなデザインにすることをおすすめします。

存在感を抑える「ニッチ収納」

スイッチやインターホンの存在感が気になるという方は、壁の一部に凹みをつくる「ニッチ収納」がおすすめです。
棚板を入れて収納として使うのも良し、ちょっとした飾り棚として使うのも良しです。

凹んだスペースにスイッチなどを収納すれば、視覚的にスッキリ見せることができ、ノイズレスなデザインに仕上がります。

さらに「スイッチのデザイン」にこだわるだけで、ワンランク上の空間に。
スイッチにもさまざまなデザインがあります。凹凸の少ないものや、表面がマットな仕上げのもの、本体がスクエアタイプでシャープなデザインのものなど、空間や設置場所に合わせて選びましょう。

3. 照明選びの工夫で、味のある雰囲気をつくる

照明の選び方や配置によって、空間全体の印象が変わると言っても過言ではないほど、照明計画はとても重要なポイント。

例えば、照明の明るさを抑えた空間では、リラックス効果をもたらし、非日常さを感じさせてくれたり、味のある雰囲気をつくりだすことができます。
こだわりの家づくりだからこそ、空間や間取りに合った照明を選びましょう。

「スポットライト」で、光の陰影をつくる

「スポットライト」は、全体を照らす照明ではなく、特定の場所をスポット的に照らすときに使用する照明です。
一般的にはライティングレールと呼ばれる天井の照明灯具専用のレールに取り付けるタイプが多く、向きや位置を自由に変えることができる点が魅力のひとつです。

例えば、リビングで長く過ごすことの多いソファ付近にだけ照らすことで、空間全体で陰影をつくることが可能に。
絵画を飾ったり、植物や置物を置いたりするときに、その部分だけスポットライトで照らすことで、より空間全体とのコントラストが生まれ、インテリアが映える空間になります。

スッキリしたデザインの「ダウンライト」は上品な印象に

「ダウンライト」は天井に埋め込まれたタイプの照明で、スッキリとしたデザインが特徴です。ダウンライトのデザイン自体に装飾が少ないため、空間に馴染みやすく、光の陰影を際立たせることができます。また、どんなインテリアのスタイルとも相性が良いため、汎用性が高い点も魅力です。

ダウンライトは、直径のサイズ、光の届き方、眩しさなど、さまざまなタイプのものがあります。スタイリッシュに印象づけるためには、眩しすぎず、光の届き方が直線的なものを選ぶと良いでしょう。

4. 贅沢に直線を取り込む

最後は、伸びやかな奥行きを感じられる直線を取り入れることです。空間の所々に長く直線的な要素があるだけで、同じ広さの空間でも一段とスタイリッシュに仕上がります。

壁付けキッチンは「長さのあるデザイン」でスッキリ

壁付けのキッチンは、カウンターの長さを十分にとることで、造作家具のような無駄のないスッキリとした印象に。直線的なフォルムは空間に奥行きが備わります。

キッチンの面材は、家具に近い木目調やニュアンスカラー(グレーやベージュ)を選ぶことで、空間に馴染みやすくおすすめです。キッチンスペースはコンパクトで良いという方は、収納や作業スペースを充実させたデザインにすることで、機能性も十分です。

キッチン家電は、室内全体からよく見えるため、アクセントになるようなデザインのものを選ぶと良いでしょう。

テレビボードは壁一面に「長いベンチ」のように

テレビボードを造作家具として取り付ける場合、壁の端から端までをベンチのようなにあしらうことで、壁一面がすっきりとした空間になります。

テレビやスピーカーを置くテレビボードとしてだけでなく、飾り棚や収納としても実用的です。また、用途に応じて「ベンチ」として憩いの場にも使えそうです。

壁掛けテレビを希望する際は、壁の位置によってはコンセントや電気の配線をあらかじめ設計しておくことも大切。設置したいテレビのサイズや壁掛けパーツを事前に確認し、プランに組み込むようにしておきましょう。

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まちのリノベーション会社で広報・インテリアコーディネートの統括を担当。リノベーション会社で働きながら、生活提案型の家電ショップのスタッフとしても活動中。リノベーションやインテリア、ライフスタイル、家電や雑貨など、幅広い知見を活かしコラムを執筆しています。
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