2017/10/06更新1like4063viewGOKURA

吹き抜けって必須?リビング吹き抜けのデメリット・間取りの注意点

家づくりで吹き抜けは依然として人気があります。以前は玄関部分に吹き抜けを配置するという間取り事例も多かったですが、近年はリビング回りでの吹き抜け空間が多くなってきています。しかし、寛ぎの場所であるリビング空間に吹き抜けを設けることでの音、寒さの影響も少なからずあることも事実です。ここでは、間取りで人気のある吹き抜けのメリット、デメリットや取り入れる際の注意点などについて紹介します。

※事例画像はあくまでもイメージです。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

吹き抜けの最大のメリットは開放感

吹き抜けの最大のメリットは、なんといっても開放感があることですよね。高い天井の伸びやかな空間は、実際の床面積よりもずっと広がりを感じさせてくれます。例えば坪数を制限されてあまり広いリビング・ダイニングを取れなかったという場合でも、吹き抜け空間があることで、それほど狭さや圧迫感を感じることはないでしょう。
また、吹き抜けがあることで、1階から2階など各部屋への風の通りも良くなります。1階の窓の場所が制限されてうまく通風できない場合などに効果的です。

その他、吹き抜けの高い位置に窓を取り付けることで、明るさを確保することが可能です。何らかの事情で1階に大きな窓をとりにくい場合や、もっと明るさを取りたい場合にも便利ですね。

吹き抜けのデメリットは「音」「冷気」

吹き抜けのデメリットは、室内での「音」が意外と聞こえてくるという点です。今の住宅は高断熱・高気密住宅が多く建物の密閉性が高いため、外に音がもれにくい構造になっています。そのかわりに、室内の音は反響しやすくなります。

吹き抜けがある場合、その音は1階と2階で通りやすくなり、例えば、2階でトイレを流す音が1階に響いてきたり、足音やドアを閉める音、TV、話し声などが聞こえたりする場合もあります。
また、吹き抜け部分が大きければ大きいほど、冬場に1階が寒くなるという現象があります。

それは、1階で温められた空気が上昇し、吹き抜けを通して2階に上ってしまうためです。そのため、ずっと暖房をつけていても、1階は肌寒いというようなことが起こったり、吹き抜けから冷気が下りてきたりという現象が起こります。
その他、間取りに吹き抜けを設ける場合に、2階で床面積が減り、部屋として使える空間が少なくなることや、2階の間取りが制限されて結果的には坪数がムダに大きくなってしまうこともあります。

吹き抜けを取り入れる際に注意したいこと

音や寒さなどのデメリットがあっても、吹き抜けを採用したい場合は、どういったことに注意すればよいでしょうか。
・2階のトイレの位置に配慮する
リビングに近い場所に吹き抜けを設ける場合は、2階のトイレの位置を吹き抜けから少しはなれた場所に配置することや、トイレの壁を防音仕様にする、配管に防音施工をするなどの工夫をすると音も軽減されます。

・2階の床をカーペットにする
音が気になる可能性が高い方は、2階の足音を軽減するために床をカーペットやコルクマットなどにすると、フローリングと比べて、足音は小さくなります。

・2階にファンをつける
暖気が上昇し、1階が寒くなるのを和らげるため、2階の吹き抜け部分にファンを取り付け、空気を下方向に対流させることで、暖められた空気が1階にも下がり、温度差の緩和に効果があります。

・暖房位置のシミュレーションに注意する
新築で暖房器を設置する場合に暖房シミュレーションをすることをおすすめします。吹き抜けの位置や広さと暖房の種類などによって、効率的な暖房の配置や容量も変わる可能性があるためです。

また、暖房と切り離せないのは、換気計画です。これをセットで計画せずバラバラにしてしまうと、製品の性能を最大限に発揮できずに、思ったような暖房効率が出来ないなどのケースもありますので、十分にシミュレーションが必要です。

・知人や友人の家で体感する
実際に吹き抜けを間取りに取り入れている住まいに行き、音、寒さなどを体感するのが一番イメージとしてわかりやすくなりますのでおすすめです。住宅展示場は、一般的な住宅よりも広く作られている場合も多く、また、他の来場者がいる場合などは、いろいろな音にまぎれてきちんと確認することが難しいケースがありますので、個人宅でぜひ体感してみてください。

住んでから後悔しないためにも、吹き抜けが本当に必要か考えよう

空間づくりで得られる開放感は、吹き抜けならではの最大のメリットなのですが、意外と聞こえる「音」や「寒さ」は、住んでみてから気が付く場合も多いです。あとから後悔しないように、本当に必要な空間かどうか家族でしっかりと相談しながら進めてみてはいかがでしょうか。
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