2017年11月30日更新

リノベーションHOW TO(リノベーション費用・相場・見積り)

住宅ローンの繰り上げ返済は「ゆるく継続」がおすすめ

住宅ローン契約後の繰り上げ返済は、家計を助ける大きな工夫の一つととらえている人も多いでしょう。しかし、やみくもに繰り上げ返済するのが良いとは限りません。繰り上げ返済の仕組みを理解して、それぞれに見合った活用で賢く節約をしましょう。


住宅ローンの繰り上げ返済の仕組み

住宅ローンの繰り上げ返済とは、毎月の決められた支払いに加えて、借入金の一部または全額を返済することを指します。毎月の支払額は元金と利息の合計ですが、繰り上げ返済分は全て元金に充てられ、元金を減らします。元金の減少に伴い利息も減り、借入金全体がより早く減っていくため、節約効果が高くなるのです。

※事例画像はすべてイメージです。

期間短縮型と返済額軽減型の違い

住宅ローンの繰り上げ返済には、一部返済と全額返済がありますが、一部返済の場合はその都度、期間短縮型と返済額軽減型を選択しなければなりません。

期間短縮型は、現在の毎月の返済金額は変えずに返済期間を短くする設定で、節約効果はより高いです。

返済額軽減型は、完済までの期間は変えずに、毎月の返済額を軽減していく設定で、ローン支払い後半の収入減の心配を払しょくするものです。どちらもそれぞれのメリットがあり、それぞれのライフプランによって選択します。

以前より繰り上げ返済しやすくなっている

以前は、手続きするたびに手数料がかかったり、1回の返済金の下限値が設定されているなど、多くの住宅ローンで繰り上げ返済が気軽にしにくい条件がありました。

現在では多くの金融機関等で、繰り上げ返済の手数料無料サービスが広がり、繰り上げ返済時の最低金額設定が1円という金融機関等も増えており、繰り上げ返済しやすい状況になっています。

繰り上げ返済のしやすさは住宅ローン決定の条件にも

数ある住宅ローンを選ぶ際に、今や繰り上げ返済のしやすさも条件になってきています。

繰り上げ返済のしやすさをうたっている金融機関等は、借り手側にとって利用しやすいとも言えるのです。住宅ローン比較の際には、金利だけでなく、繰り上げ返済のしやすさなどを含む、ローン契約後のサービスもチェックしておくと良いでしょう。

繰り上げ返済前提でローンを組むのもアリ

住宅ローンの返済計画は、できる限りリスクを低減するべきです。長期の返済時期の中で、家計管理が厳しくなる時期が必ずありますので、その時期をクリアするような計画を立てるのが理想です。

安全側の計画をしておけば、家計に少し余裕がある時期も何度かめぐってくる可能性が高くなります。その余裕期には、繰り上げ返済をする予定にして、ローン計画を立てるのも、実は、アリ、なのです。

繰り上げ返済シミュレーションも有効活用しよう

住宅ローン契約後、多くの金融機関等で繰り上げ返済シミュレーションを行えるサービスがあります。こまめに活用して、先の見通しを金額で明確に確認してみましょう。

シミュレーションでの返済計画を定期的にチェックしておけば、効率的な節約の工夫を見つけるきっかけが生まれるかもしれません。毎月のローン分が家計からなんとなく減っていくのを、あたりまえ、ととらえないようにしたいものです。

一生懸命になりすぎないゆるさも肝要

繰り上げ返済は節約効果がある家計の工夫の一つですが、節約したいばかりに、繰り上げ返済に一生懸命になってしまう場合もあるかもしれません。過度な繰り上げ返済は、日々の暮らしを窮屈にしてしまう可能性があります。

例えば急な出費に都合がつかず、それに対応するために、高利率のローンを別に組んだ、となれば本末転倒です。長期にわたる返済計画と、ここ数カ月の短中期の経済状況のバランスを見極めながら、余剰資金がある際に繰り上げ返済するという、ある意味「ゆるさ」が大事です。

住宅ローン減税の期間中の繰り上げ返済

繰り上げ返済の際に、気を付けるべき期間は住宅ローン減税を受けている時期です。年末のローン残高に対して恩恵がある住宅ローン減税ですので、例えば冬季賞与が出てすぐに大きな額を繰り上げ返済に回してしまうと、住宅ローン減税のその年の控除額が減り、繰り上げ返済の効果と相殺してしまう可能性があります。

年末の繰り上げ返済については、住宅ローン減税の対象期間の場合、ローン残高や減税の残期間、繰り上げ返済する額など、すこし立ち止まって検討する方が良いでしょう。

小さな積み重ねが大きな節約につながる

気を付けるべき期間もありますが、特に繰り上げ返済に手数料がかからないのなら、ほんの少しずつでも繰り上げ返済を続けていくのをおすすめします。各回は小さな額でも、積み重ねれば気づかないうちに大きな節約につながります。

手数料がかかる場合や、繰り上げ返済最低額の設定がある場合は、繰り上げ返済用の積み立てをしておき、年に何度か、または決まった額が貯まったタイミングで繰り上げ返済をしていくのもおすすめです。

住宅ローンの繰り上げ返済は、ローンを選択する際にも、契約後の節約対策にも重要です。こまめに住宅ローンの返済計画をチェックするきっかけにもなる繰り上げ返済。ぜひ検討してみてください。

この記事を書いた人

チカラハハさん

住宅設備機器メーカーに就職後、設計事務所に転職し、街づくりの基本計画やマンション経営のコンサルティング、住宅のプランニングなどの業務に携わりました。その後、フリーランスのカラーコンサルタントを経てライターとして活動しています。重度障害の息子の介護をしています。
2級建築士、1級カラーコーディネーター[環境色彩]、福祉住環境コーディネーター2級のほか、ファイナンシャルプランナー、簿記、ITなどのマネー系、情報系資格も保有しています。

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