建売住宅にはない魅力を持つ注文住宅。その中でも、家の顔となるのが外観です。とくに屋根の形は、家全体のイメージをつくり、雨風から住む人を守ってくれる大きな存在です。日本の風土に合わせた和風建築から、技巧を凝らしたデザインまで、表情豊かな屋根事例を集めてみました。
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瓦屋根の家
シンプルな三角屋根の家
個性的な外観の家
屋根?庭?緑化屋根の家
二つの屋根を持つ家
4つのコの字を描く屋根の家
瓦屋根の家
今はあまり見られなくなった瓦屋根の家です。三州瓦による大屋根が、どこか懐かしい和の雰囲気を象徴しています。
瓦屋根の良さは、長い時間を経ても性能が変わらないこと。近年、瓦を扱える職人が少なくなり、需要が減る傾向にありますが、次世代に継承していきたい日本の代表的な屋根の形状です。
シンプルな三角屋根の家
これぞ屋根のスタンダートと言いたくなる、絵本から飛び出してきたような三角屋根の家。
2階部分に玄関とリビングが設けられ、外部階段から2階に上るというユニークな設計になっています。屋根の下に見える前庭は、お子さんたちの遊び場となり、外観のデザインをより印象的にしています。
個性的な外観の家
母屋の上に、採光のために施工された「ソラニワ」と呼ばれる小屋が印象的な、複数の屋根を持つ家。
隣家への採光の影響を考え、ソラニワの天窓から光を取り入れ、乱反射により家の中に光を取り入れる設計になっています。住む人への心配りと見た目のユニークさが心を捉える事例です。
屋根?庭?緑化屋根の家
車とバイクをこよなく愛するご夫婦が建てた緑地屋根の家です。屋根なのか、庭なのか、思わず見入ってしまうほど類を見ない屋根の形状ですが、それには理由がありました。
オーナーが住む土地は、国内でも有数の猛暑地帯。断熱効果の高い草屋根にすることで、暑い夏を快適に過ごすことができ、地球環境にも配慮しています。
二つの屋根を持つ家
豊かな自然に恵まれた立地に建つ、二つの屋根を持つ家。こうのとりの翼のような印象を持つこの家は、見る角度によって全く違う表情に。高い屋根部分には、書斎やバルコニーなどが設けてあり、抜群のロケーションが楽しめます。
4つのコの字を描く屋根の家
正面から見ると凸型に見える、4つのコの字を描く家です。敷地面積が狭いため、建築面積はわずか8坪。その8坪の土地を有効活用し、8畳のリビングを囲むように4つのコの字を配置したデザインになっています。
特徴的な屋根の事例を見ていただきました。家の外観のイメージをつくる屋根がユニークな形をしていると、家の中がどうなっているか気になります。また周囲に配慮した家づくりにも、屋根は重要な役割を担っています。外観からご自分の理想の家をイメージするのもいいかもしれませんね。