2019/12/02更新1like19102viewerito

陸屋根のメリット・デメリットとおしゃれな実例15選

陸屋根とは、四角いビルやマンションなどでよく目にする、平たい屋根のことです。すっきりとしたデザインを感じさせることから、住宅に陸屋根を採用したいと言う人も多くなっています。しかし、戸建て住宅となると陸屋根を採用するには少し制約が出てきますので、事前にチェックが必要です。今回はそんな陸屋根のメリット・デメリットとおしゃれな実例を紹介します。

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陸屋根にしたいならまず工法をチェック

メリット・デメリットの前に、まず陸屋根のいろはについて説明します。

陸屋根(ろくやね 又は、りくやね)は、ビルやマンションでは当たり前ですが戸建て住宅にはあまり見られないのはなぜでしょうか。

それは、戸建て住宅では木造建築が圧倒的にシェアが多いからです。これは木造住宅では陸屋根施工は向いていない事を意味します。

ビルやマンションのほとんどは鉄筋コンクリート造や鉄骨造でできていますが、陸屋根はそもそも、これらの工法の構造体(建物の枠組み)の一部なのです。

もう少しかみ砕くと、木造住宅は柱や壁が構造体であり、屋根は別物。雨水をよけるために勾配を付けて処理します。

しかし、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の場合、屋根である一番上の平らな面(陸屋根部分)も建物を支える役目を果たしており(厳密には鉄骨造においてはフレーム部分のみが構造体)、構造上その上から防水処理を施すことが最もシンプルな施工方法であるため、このような形状になったと言えます。

従って、陸屋根を採用したいのであれば、まずは建築工法をチェックしてみるとよいでしょう。ただし、木造住宅でも「陸屋根風」に仕上げることは可能です。

木造住宅に陸屋根を取り入れるには?

先ほども述べたように、建築工法が鉄筋コンクリート造や鉄骨造であれば、必然的に屋根も陸屋根となります。しかし問題なのは、木造住宅に陸屋根の意匠を取り入れたい場合です。

それには「陸屋根風」に仕上げる方法があります。正面からは陸屋根のように水平に見えるよう設計されていますが、実際は奥側に向けて緩やかに勾配が付いていたりします。意匠性にこだわる建築家などは、巧みな勾配方法で視覚的には陸屋根と変わらない仕上げを表現する方もいます。

それゆえ、木造住宅で陸屋根を実現したいのであれば、まず第一にすべきことは、そのような施工実績のある専門家を探すことです。一般的な木造住宅では、漏水のリスクがあるので陸屋根施工はまずしません。そのような経験の無い施工会社にいきなり陸屋根施工をお願いするのは、無理難題であると同時に、トラブルのもととなるので注意してください。

陸屋根のメリット・デメリット

さてさて、前置きが長くなってしまいましたが本章の本題です。陸屋根または陸屋根風にした場合のメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


【メリット1】
まず鉄筋コンクリート造や鉄骨造において陸屋根とした場合、屋上へ上れるようにすることでそのスペースを有効利用できることです。

例えば、屋上緑化がその一つです。敷地が狭く、庭を作るスペースが無い場合において特にそのメリットを発揮しますが、屋上(陸屋根)に庭園や家庭菜園を作ることができます。日当たりが良く、通行人の視線とも交差しないのでプライベートな庭を手に入れることができ、暮らしや余暇の幅が広がることは間違いありません。

また、屋上緑化は建物の温度上昇を軽減したり、ヒートアイランド現象緩和などの効果も期待できるため、昨今注目されています。
【メリット2】
木造住宅において陸屋根風にした場合も含まれますが、何と言ってもシャープですっきりとした意匠性の高さも魅力の一つです。これは切妻屋根(一般的な三角屋根)では表現できないものなので、シャープなデザインが好みの方にとっては瓦が見えてこない陸屋根形状はメリットと言えるでしょう。
【デメリット】
気になるデメリットですが、木造住宅に屋上を活用する目的として、本当の陸屋根を採用した場合に生じると思います。

それは漏水(雨漏り)の危険性が断然高まることです。木造の躯体と陸屋根部分は、RC造などの場合と違い完全に縁が切れるため、その縁の切れたところから雨水が侵入する可能性が非常に高いのです。高性能な防水処理を施したうえで、定期的にプロによるメンテナンスを欠かさないことが必須です。

陸屋根のおしゃれな事例紹介

間口から、外と大きくつながる家

畑に囲まれた土地に建つ平屋の住まい。
陸屋根にも見える大きな片流れの屋根は、庭と一体になった開放的なリビングの間口一杯の引き込み掃き出し窓からダイレクトに庭とつながっています。

陸屋根がピッタリ

1階に、アトリエとガレージを広くプランした住まい。
2階にはリビングダイニング・ベッドルームなどメインの住空間が広がっています。陸屋根のようなシンプルな外観が、アトリエやショップと間違えてしまいそう。

陸屋根を組み合わせてシンプルなバリのヴィラ

いつかバリで泊まったヴィラをイメージした住まい。
外から見ると、いくつかの箱を組み合わせたような外観ですが、中に入ると中庭を中心に開放的で非日常を感じさせる空間が広がっています。

陸屋根のトップライト

白い壁が印象的な住まい。
インナーバルコニーのランダムなトップライトが特徴的!光がどのようにバルコニーデッキに入ってくるのか見てみたい。

屋根のゆるやかな勾配も美しい

森の木々を背に、ゆったりとした夫婦の住まい。
細かく構造計算された屋根の勾配がとても美しく、設計者の余裕も感じることができます。

真っ直ぐなラインだからこそ 遊びのデザイン

アプローチと中庭の木塀が一体になっている住まい。
細いアイアンの手すりが、境界線の間仕切りの塀になっていますが、板張りの塀が外からの視線を遮っています。縦と横の真っ直ぐなラインを引き立たせてそれぞれの素材感を楽しめるような、グレー・黒・茶でデザインしました。

平屋の陸屋根

築40年、鉄筋コンクリート造の平屋住宅。
これぞ住宅における、ザ陸屋根です。室内は大きなワンルームとしてリノベーション。いい時代のアメリカンハウスのような佇まいが素敵!

無駄なラインを省いた外観デザイン

角地に建つ若い夫婦の住まい。
プライバシーのために、道路沿いではなく裏手に開口と庭をつくりました。一見、ツバの広い帽子のような屋根は、なだらかな傾斜になっています。

シャープな屋根ライン

昔ながらの家が周囲に広がる地域の住まい。
門塀→庭→建物というように、奥へ進むにつれてプライバシーエリアが広るプラン。周囲の街並みに配慮を感じる外観デザインですが、水平にも見える屋根のラインは新しさを感じます。

シンプルでシャープ 陸屋根のいいトコ取り

フィットネススタジオとプライベート住居,パブリック住居の3つのブロックに分けられた建物。
杉板型枠によるコンクリート打ち放しと塗り壁の組み合わせがとてもエレガント。縦と横は真っ直ぐなラインで構成されていますが、奥行きのラインが斜めになっていたりと、室内も見たくなるようなデザインです。
陸屋根についてご紹介しましたが、いかがでしたか。今回はメリット・デメリット以前に、知っておいていただきたいことに重点を置いてご説明しました。陸屋根を検討中の方は、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
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