2016/11/08更新1like1973view加藤サナ

姫路城の建材マニア的な楽しみ方 ~漆喰の秘密~

SUVACO・リノベりすアドバイザーの加藤サナです。先日、日本の名城 「姫路城」に行ってきました!姫路城を、建材マニア的な目線で見て、楽しかったポイントをご紹介します。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

白亜の名城 「姫路城」

その美しさに定評がある、姫路城。 その姿は屋根まで白く、「白鷺城」「白すぎ城」などと呼ぶ声もあります。ではなぜ、屋根まで白いのか・・・?その秘密は、漆喰(しっくい)です。

漆喰(しっくい)とは?

漆喰とは、瓦や石材の接着や目地の充填、壁の上塗りなどに使われる、水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とした建材である。(by Wikipedia)

簡単に言うと、漆喰は日本古来の壁材料! 外壁にも内壁にも使えて、古い建物や蔵などにはよく使われています。原料は石灰岩やホタテ貝など。高温で焼いて粉にして、作ります。漆喰の良いところはその塗り壁の風合い、そして耐火性能です。古来から大切なものを守る蔵に使われていたのも頷けます。

さらに漆喰は強アルカリ性なので殺菌作用があり、カビなどに強く、調湿性能もあります。ただし、数年で調湿性能は徐々に減ってきますので、調湿性を保ちたい方には漆喰と珪藻土の両方の性能を持つ材料などがおすすめです!

姫路城が白く美しい理由は、「屋根目地漆喰」にあり!

天守閣の屋根を見た様子がこちら。 瓦と瓦のつなぎ目にこんもり白く塗られているのが漆喰です。この漆喰が、屋根を白く見せているのですね~。 このつなぎ目の処理は、「屋根目地漆喰」と言って、台風や風雨に対して強い仕上げです。

ちなみにこの「屋根目地漆喰」、下塗・中塗・上塗と3回もの工程で仕上げるため、ものすごーーく手間がかかります!!!瓦のおうちは数あれど、個人宅では今はほとんどない仕上げです。(沖縄では赤瓦と合わせて伝統的に使われています)
姫路城が素敵なところは、外部の軒裏にも漆喰が塗られているところ。
木材や不燃ボードではなく、漆喰を塗る。防火の効果や長持ちのための仕上ですが、何よりも美しい!こういった細かなところが、姫路城を白亜の美しい城にしているのですね。

なんと、工事の様子がDVDやホームページで見られる!

昭和の大改修、平成の大改修を経て今の美しい姿になった姫路城。

改修工事はとんでもなく大変だっただろう・・・と思いを馳せていたところ、現地売店でその様子を特集した書籍を発見! もちろん購入しました。DVD付きです。

DVDの内容は、工事中の映像とかかわった職人の皆様のインタビュー。現場監督も、足場屋さんも、左官職人も、瓦職人も、すごい。平成の建築技術と英知の結集という感じでとても満足しました。情熱●陸かプロジ●クトXみたいな見応えのある内容です。が、いろいろ検索していると、現地に行かなくても楽しめるすごいホームページを見つけてしまいました・・・。
それが、この改修工事を手掛けた1社である鹿島建設さんの 「姫路城大天守 保存修理工事」 のページです。

天守閣の屋根の仕上がる様子が動画で見られたり、情報盛りだくさんで本当に素晴らしい!!!定点カメラの天守閣が徐々に完成していく様子などは圧巻です。ご興味のある方はぜひ、ご覧ください!
歴史ある建物を当時の建築技術を再現し、残していくのはとても大変なこと。私たちのような住まいの作り手が、先人たちの残した知恵を今の住まいにもできるだけ取り入れて、快適で美しい建築がもっと増えたらいいなぁと感じました。

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この記事を書いた人

加藤サナさん

SUVACO・リノベりすのアドバイザーをしています。
建築家とつくる家のプロデュース会社で営業として働いたのち、
リノベーション会社で接客やワンストップの仕事を経験しました。
『大好きな建築と、人をつなぐ仕事がしたい』という思いで、活動しています。
家づくりのよろず相談窓口にしていただければ嬉しいです!

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