注文住宅

鷺沼の家

内容:

ハコハッコ。適材適所の素材と構造のハコ状の部屋群の構成。

施主が望んだな中庭を咀嚼し、南面の半層ずらしたルーフテラスに置き換えた。それにより北側のリビングにもテラス越しの光が注ぎ、室内は明るく、視覚的にも伸びやかとなっている。加えてその半層分のレベル差は、隣家からのプライバシーも確保している。エントランスから最も高いルーフテラスまで、場所ごとに高さが変化し、それぞれの空間が”箱”になっている。寝室の箱は、シックな色調の木製。水廻りはコンクリートでくるみ、湿気を押えつつ蓄熱をする。吊られた書斎は鉄板張りと鉄骨梁で補強されている。箱の性質に合わせて適材適所に色調や素材を選び、構造にも配慮している。それぞれの箱の窓からは、切り取られた緑や空、室内の風景が眺められる。閉じていながら、つながる気分が味わえる。

森清敏/川村奈津子

住宅の設計において重要なことは、クライアントとの信頼関係だと思っています。あらゆる角度で可能性を探り、対話の中で潜在的に埋もれてしまっているその家族の住まいにおけるテーマを引き出していきたいと考えています。すべての要望をお聞きした上で、クライアントのイメージをただ具現化するのではなく、その要望を解釈し直しつつ最もテーマとなることは何かを探し出し、明快な構成にしていく。そのためには、とにかく「話すこと」が不可欠です。また、工事監理においても、志と技術レベルの高い工務店との密接な打合せが重要です。クライアントとの打合せには原則2名で参加し、男女双方の視点で設計、監理を進めます。