2020/10/03更新0like4601view

著者:tennto1010

【戸建て】コロナ時代に理想の住まいをつくるためのチェックリスト

コロナ禍でのライフスタイルの変化を受け、テレワークなどに必要な条件が整いやすい戸建て住宅への関心が高まりつつあります。テレワークの普及により、郊外の一戸建てへの転居が現実的な選択肢になったことも要因の一つでしょう。ただ、好条件も活かし方次第。
今回は、一戸建てでこそ叶う住まいのポテンシャルを活かすための着目ポイントを考えたいと思います。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

Check1 空間の分断に注意しよう

一人で落ち着いて仕事や勉強に集中できる空間の必要性から、個室を増やすというのがシンプルな解決法ではあります。しかし一方で、家族個々がそれぞれの個室にこもってしまうと、家族の分断が深まる原因にも。

Web授業を受けていると思ったお子様が、YouTubeを見続けていたのに気づかなかった!などということも起こりかねません。
家での過ごし方が家族それぞれ変化したとはいえ、例えば、外から帰ったらリビングを通って自室に行く動線や、家族の気配を感じる間取りなど、従来からの家づくりで考えられていたポイントは押さえたうえで、それぞれが居心地の良さを実感できる住まいを長い目で検証する必要があります。

Check2 戸建てならではのユニークな居場所をつくろう

相対的に床面積が広く、二階建て以上であれば縦に立体的につながっていく一戸建ては、家族それぞれの居場所をつくりやすい点が最大のメリットです。
1.廊下や踊り場、階段下のセカンドリビングやヌック

十分なゆとりをとった廊下や階段の踊り場なら、書斎やセカンドリビングに仕立てることも可能。ちょっとした隙間やデッドスペースの使い道には工夫のしがいがありそうです。
吹き抜けに面したフリースペースは、ラグとソファをおいてセカンドリビングに。隣接した林の緑に囲まれて、メインリビングとは違う静謐なひとときを過ごす特別な場所になっています。
リビングの一角につくられたヌック(小さな心地よいスペース)は、床を数段下げた場所に設けることで視界が変わり、一人だけの異空間をつくりあげています。壁の色分けも、場面分けの効果を高めていますね。
大野三太「春日部の住宅」
2.隠れ家の定番、小屋裏空間

屋根の勾配や、天井高を活かして生まれた小屋裏(屋根裏)空間は、一戸建てならではの絶好の隠れ家スポット。収納スペースに使われるケースも多い場所ですが、カウンター机などを備えておけば、多目的に使えます。
夫の居場所、と名付けられたこちらのような趣味のスペースなら、散らかそうが、寝転ぼうが、何をしても自由。おうち時間に通販でついつい買ってしまった趣味のグッズが増えても、片付ける場所があれば安心。家族からのクレームも入りませんね。
谷村 茂「2階が生活拠点のシンプルな家」
3.あちこち楽しいスキップフロア

限られた敷地条件のなか、床面積を効率的にとる方法として検討されることが多いスキップフロアの構成。広いスペースを設ける代わりに、コンパクトなスペースを複数つくることができる、まさに居場所づくりにマッチした間取りです。
さらに、設計者が大切にしているのは、個々のスペースを孤立させずにつながりを持った一つの空間として成立させるということ。
北浦丈士「平岸の家 SGW」
スキップフロアで結ばれた住まいは、家族の断絶を生まずに、居場所をつくる理想的なモデルの一つかもしれませんね。
4.家の中に四つの家⁉︎

リビングやダイニングキッチン、寝室、水まわり…、異なる生活シーンごとの部屋(家)が、路地でつながるようにレイアウトされた事例です。その時々に応じた家族の距離感をはかりながら、ストレスのない毎日が過ごせそうです。

Check3 外部への開き方を考えよう

自粛期間中は、外出できない遊び盛りの子供のエネルギーを持て余したご家庭も多かったことでしょう。子供だけでなく、大人にとっても外部とのつながりがある日常は、何物にも代えがたいものだと気づかされました。

1.閉じる—中庭でプライバシーを守りながら外部を取り込む

外部から閉ざされた中庭であれば、人目を気にせずにのびのびと体を動かしたり、BBQやピクニックランチを楽しむこともできます。
外出しづらい時にも、芝生の緑が鮮やかなこちらのような中庭なら、不自由を感じることなく変わらぬ日常が過ごせそうです。
2.閉じて、開く—天窓を活かす

天窓をつけることで、周囲に対しては閉じながらも、家の隅々まで光が行き渡る、開かれた空間を生むことができます。空から降り注ぐ光をいっぱいに浴びたこちらのリビングダイニング。屋内とは思えない開放感に、清々しい空気まで感じられそうです。
3.開く—地域に必要とされる“縁側”に

自宅の一角を地域に開かれた縁側のように使われることが想定された事例です。自然災害などが絶えない昨今、近隣の住民との関わり合い、助け合いは必至。積極的に地域に関心を向ける、“開く”マインドも必要となってくるでしょう。
隣人とも顔を合わせる機会が増えれば、騒音問題なども「お互い様」の気持ちで、おおらかに構えることができそうなんですけどね。

Check4 新しい生活様式に備えよう

1.セカンド洗面で、帰ったらすぐに手洗い

手洗い・うがいの習慣が定着してきたことで、玄関そばなどに設ける手洗いスペースは、これからの住まいづくりのスタンダードになっていくかもしれません。必ずしも広いスペースである必要はありませんが、常に清潔に保てる仕様や生活感を感じさせないデザインなどを考慮してプランニングしましょう。
2.しっかり庇がついた玄関ポーチで置き配も安心

宅配物を対面で受け取らずに、玄関先に置いてもらうスタイルもすっかり定着してきました。道路に面していない玄関なら、うっかり取り忘れた時でも慌てません。また、庇が深く玄関ポーチに余裕があれば、雨に濡らしてしまうこともなく安心です。
個人宅向けの宅配ボックスの普及も進んでいます。据え置きタイプを設置することも可能ですが、大きな金庫のように目立ってしまうのも悩みどころ。
こちらの事例のように、門柱にスッキリとビルトインできると、玄関ポーチが広々とスタイリッシュに決まります。
3.ルーターの位置で仕事効率に差が

配線の関係などで部屋の角に置きたくなるルーターですが、電波の広がりを最大限に生かすには、家の中央、且つ床面から高い位置におくことがおすすめです。
こちらはオンラインレッスンを行うヨガスタジオの事例。電波を遮らない階段下収納に配線を隠し、高い位置にWi-Fiルーター用の棚を設置しています。「Wi-Fiの調子が悪くてえ…。」と、言い訳できないワーカーには優先順位の高いチェックポイントですね!
住まいに求められる機能が増えたということは、ますます住まいづくりが楽しくなった、ということ!一戸建ての可能性、欲張って探求してみてはいかがでしょうか。
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