2016/12/25更新｜0like｜24399view

著者：SUVACO編集部

【特集】2016年ユーザーに最も支持された住宅事例ランキング #7

【ランキング】2016年、ユーザーから最も支持された、人気の書斎ベスト10！

仕事や趣味の時間を過ごす書斎は、たとえ個室でなくとも一人の時間を満喫できる素敵な空間です。新しく家を持ったら、小さくてもいいから書斎が欲しいと希望する方も少なくありません。では実際にどのような書斎が人気なのでしょうか。2016年、人気のあった書斎事例TOP10を発表します！

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

【第1位】floating living-room house（建築家：花田順＋花田直子）

【第2位】神戸Ｍ邸（建築家：各務謙司）

【第3位】家族の成長とともに変化できる自由な家（武蔵浦和のリノベーション）（須藤剛/ツドウデザインスタジオ）

【第4位】オウチ18・仙台　SOHOの家（建築家：石川淳）

【第5位】カフェ・ライブラリーの家（建築家：とりやまあきこ）

【第6位】目黒の家（建築家：矢板久明 / 矢板直子）

【第7位】大屋根造りの家（テクトン建築設計事務所）

【第8位】団地リノベーション！休日は家でボルダリングアウトドアを楽しむ家（EcoDeco(エコデコ)）

【第9位】『再生Ｍ』～通り土間のある町屋のリノベーション～（古民家再生）（建築家：向井一規）

【第10位】No.34 30代/3人暮らし（株式会社秀建 SHUKEN）

【第1位】floating living-room house（建築家：花田順＋花田直子）

スキップフロアの段差を上手に使った書斎はリビングと隣接していますが、床の高さが違うのでソファでくつろぐ家族と視線が合うことはありません。そのため、家族の気配を感じながらも集中してデスクに向かうことができます。

【つくり手のコメント】
「私達くらいの年代が知る書斎と今の住宅に必要とされる書斎には違いがあります。それはライフスタイルの変化であり、家族の関係性の変化と捉えるのが正しいでしょう。時代や経済の変化が家の仕切りを取り払うことを良しとしたわけですが、生き生きと暮らす家族のための居場所が現代の書斎の在るべき姿だと信じます。余った隅を割り当てる的な在り方からちょっと頭を切り替えるだけで生活が変わります。」

【第2位】神戸Ｍ邸（建築家：各務謙司）

しっとりとしたモダンな家の雰囲気に溶け込んでいるのは、滑らかなカーブを描く大きな天板のデスクです。デスク前には飾り棚が造り付けられ、おしゃれにディスプレイすることも。棚裏に設えられた間接照明が柔らかい光を放ち、デスクで作業していても心地よい時間を過ごせそうです。リビングから書斎が見える場合はインテリアにもこだわりたいですね。

各務謙司

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【つくり手のコメント】
「リビングとダイニングの間のくびれた位置に作られた書斎テーブルです。ご夫婦のどちらかとお子さまが並んで調べものをするカウンターは、大きな一枚板で支えを感じさせない軽い作りとしています。家族の旅の想い出の品やお子さまの工作作品などを展示のように並べることをイメージした書棚は、棚板や方立（ホウダテ）の厚み・太さを変化させ、背面の仕上げを変えて、隙間も美しく感じる棚としてデザインしてみました。」

カガミ建築計画

各務謙司

対応業務リノベーション (マンション)

所在地東京都港区

主な対応エリア東京都 / 神奈川県

目安の金額

60平米フルリノベ6,000〜6,180万円

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【第3位】家族の成長とともに変化できる自由な家（武蔵浦和のリノベーション）（須藤剛/ツドウデザインスタジオ）

リビングの隅にある書斎は、壁と壁の間に挟まれた隠れ家のようなコンパクトスペースです。狭い分だけ周りの物に手が届きやすく、そして一人の世界に没頭できるという魅力があります。書斎ではとにかく集中したいという方におすすめです。

須藤剛

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【つくり手のコメント】
「小さい頃に遊んだ秘密基地のようでもあり、空き地の土管のようでもある場所。部屋の片隅にあり、座ったままで全てが手に届く。でも仕切られていて集中できる書斎は、私も含め夢の空間です。
小さな書斎、小さな工房、小さな庭。限られたスペースであっても小さい場所が少しあるだけで暮らしはきっと豊かに、そしてもっと楽しくなると思います。」

Tsudou Design Studio（ツドウデザインスタジオ）

須藤剛

対応業務注文住宅、リノベーション (戸建、マンション)

所在地東京都新宿区

主な対応エリア埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県

目安の金額

30坪新築一戸建て2,700〜6,000万円

60平米フルリノベ1,200〜2,400万円

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【第4位】オウチ18・仙台　SOHOの家（建築家：石川淳）

廊下に沿って細長く造られた書斎カウンターは、デスクと同じ長さの収納棚が設けられているので収納力抜群。そして、デスク前には横長窓もあり常に明るいのも特徴です。デスク面積は広いですが幅がないので邪魔にならず、本来ならただの廊下になってしまいそうなデッドスペースを最大限に活かしています。

石川淳

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株式会社石川淳建築設計事務所

石川淳

対応業務注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)

所在地東京都中野区

主な対応エリア茨城県 / 栃木県 / 群馬県 / 埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県 / 山梨県 / 静岡県

目安の金額

30坪新築一戸建て2,250万円〜

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【第5位】カフェ・ライブラリーの家（建築家：とりやまあきこ）

こちらの書斎は本棚の棚板がそのままデスク天板になっていたり、窓枠にも同じ木材を使用していることで全体的にすっきりとシンプルにデザインされています。右側には絵本を飾ることができるスペースもあり、まるで小さな図書館のようです。

とりやまあきこ

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一級建築士事務所あとりえ

とりやまあきこ

対応業務注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)

所在地東京都台東区

主な対応エリア茨城県 / 栃木県 / 埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県

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【第6位】目黒の家（建築家：矢板久明 / 矢板直子）

床に直接座るタイプの書斎は、どことなく和を感じる落ち着き感が魅力です。デスクに向かうことに疲れたら、ごろりと寝転がって体を伸ばすこともできます。たくさんの本に囲まれて、週末は一日中書斎にこもっていたくなりそうです。

矢板久明 / 矢板直子

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株式会社矢板建築設計研究所

矢板久明 / 矢板直子

対応業務注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)

所在地東京都渋谷区

主な対応エリア群馬県 / 埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県

目安の金額

30坪新築一戸建て3,600〜6,000万円

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【第7位】大屋根造りの家（テクトン建築設計事務所）

窓際に造られた書斎は程よく日差しが入り、突き出し窓を開ければさわやかな風が吹き込みます。デスクが広いので家族と共有することもできますし、頭上に造り付けられた本棚にはたくさんの書籍を収納することができます。

【第8位】団地リノベーション！休日は家でボルダリングアウトドアを楽しむ家（EcoDeco(エコデコ)）

キッチンの作業台とひとつながりになっている書斎は、奥さんが料理をしている時に旦那さんが隣で仕事を片付けることができる仲良し夫婦にぴったりな配置です。一人の時間を満喫するのもいいですが、家族との会話を楽しめるスタイルも素敵ですね。

EcoDeco(エコデコ)

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株式会社Style&Deco

EcoDeco(エコデコ)

対応業務注文住宅、リノベーション (戸建、マンション、部分)

所在地東京都渋谷区 (ほか全2拠点)

主な対応エリア埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県 / 福岡県

目安の金額

60平米フルリノベ1,020〜1,440万円

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【第9位】『再生Ｍ』～通り土間のある町屋のリノベーション～（古民家再生）（建築家：向井一規）

玄関から床レベルの変わらない土間の一角にある書斎は、玄関や前庭から柔らかな日差しが入る和モダン空間になっています。天井まである本棚や小上がり畳スペースとバランスをとるように、書斎テーブルにはガラス素材を使用し軽やかさを演出しています。

向井一規

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向井一規建築設計工房

向井一規

対応業務注文住宅、リノベーション (戸建)

所在地岐阜県瑞穂市

主な対応エリア石川県 / 福井県 / 長野県 / 岐阜県 / 静岡県 / 愛知県 / 埼玉県 / 千葉県 / 東京都 / 神奈川県 / 三重県 / 滋賀県 / 京都府 / 奈良県 / 大阪府 / 兵庫県

目安の金額

30坪新築一戸建て2,100〜3,600万円

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【第10位】No.34 30代/3人暮らし（株式会社秀建 SHUKEN）

ダイニングスペース横に設けられた書斎は、ワインボトルが並ぶディスプレイ棚と合わさることで大人っぽくおしゃれな印象に。夜になったら書斎カウンターで、美味しいお酒を片手に自分だけのくつろぎ時間を楽しむのもよさそうです。

株式会社SHUKEN Re

SHUKEN Re

対応業務リノベーション (戸建、マンション)

所在地千葉県浦安市 (ほか全3拠点)

主な対応エリア千葉県 / 東京都 / 神奈川県

目安の金額

60平米フルリノベ1,020〜1,500万円

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【編集部のコメント】
かつては「男の隠れ家」的な存在であった書斎は、時代の流れとともに、その姿、役割を大きく変えていると言えます。

今回ランクインした事例はどれも仕切られた居室ではなく、リビングダイニングなどほかの空間とゆるやかにつながるスペースとしてデザインされています。家族の気配を感じつつ、仕事や作業、読書に集中できる共有の場としての「書斎」。こうした新しい書斎のあり方が、浸透し定着してきたことを改めて感じたランキングでした。