2024/09/29更新0like1224view

著者:岩間光佐子

人気のコンパクトなⅡ型キッチン。省スペースにも最適、家事効率も良くなるキッチンレイアウト事例

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

住まいや暮らしの中心ともなっているキッチン。そのレイアウトには、いくつかのタイプがありますが、最近多くみられるのがⅡ型キッチンで、コンパクトなタイプも人気となっています。動線が短くまとまり、動きやすいⅡ型キッチンの特徴とプランニングのポイントをまとめました。

SUVACOが専門家をご提案

家づくり・リノベーションはどこに頼むのがいい?SUVACOがご要望に合ったプロを提案します。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

キッチンプランはさまざま。注目はコンパクトなⅡ型キッチン

キッチンのレイアウトには、対面キッチンや壁付けタイプ、アイランドキッチンなどいくつかのスタイルやプランがあります。ここ数年、多くみられるのは、対面キッチン(対面式)と呼ばれるプランでしょう。

そして対面キッチンの中でも、ダイニングやリビング側と背面の壁にキャビネットを並べるⅡ型キッチンは人気のプラン。比較的コンパクトなタイプが多くみられるようになりました。
最近では対面部分のキッチンキャビネットとダイニングテーブルを横に並べたレイアウト(横並びプラン・接続タイプなど)なども増えてきており、狭小住宅やマンションリフォームでも多く取り入れられているようです。

コンパクトなII型キッチンのメリット・デメリット

Ⅱ型キッチンの中でも、特にコンパクトなプランのメリットは、省スペースでもレイアウトが可能なこと。マンションリフォームで人気の理由としては、リフォーム適齢期となる築10~20年マンションに多くみられるダイニングキッチンの空間(広さ)でも取り入れやすいことがあげられるでしょう。

また、キッチン内での動線が短くてすむのも大きな魅力。背面側キャビネットに加熱機器を設け、リビングダイニング側にシンクを設けるプランが多くみられますが、調理をしながら、振り向いてすぐにシンクの作業もできる、という使い勝手のよさが特徴でしょう。

逆に、振り向くという動作は作業しにくい、加熱機器からシンクへお鍋など大きなものを移動させるのが不安、という声も聞かれますが、いずれにしても、自分の調理スタイル、動きやすさの好みや慣れなどによるので、ショールームなどで実際に動いてみることが重要なポイントです。

オープンなⅡ型キッチンはダイニングテーブルの配置がポイント

最近では、限られたスペースを効率よく使うことができるということから、キッチンキャビネットにダイニングを並べたプランも注目されています。

プランや広さなどにもよりますが、キッチンキャビネットの隣にテーブルがあるため、出来た料理をすぐに出すことができること、片付けることも簡単なことがメリットでしょう。調理をするところと食べるところの距離が短く、横移動という動線が単純なので、家事の時短にもつながることも魅力。ダイニングからも作業に参加しやすい、ダイニングテーブルが多様な使い方ができることなどもメリットのひとつのようです。

デメリットとしては、リビングまでの動線が長くなること、レイアウト変更がしにくいことなど。使い方にもよりますが、雑然とした作業スペースがダイニングからの視界に入ってしまう、調理道具が見えてしまうといった声も聞かれます。作業音や臭いなど見えないものにも配慮することが必要でしょう。

プランニングの際には、くつろぎの場であるリビングなどへ行き来のしやすさ、リビングからの見え方などにも注意して。雑然としないように、使いやすい収納計画も検討するようにしたいものです。

Ⅱ型キッチンはオープンなプランが人気ですが、そのほかのスタイルとして、セミオープンや独立型もあります。セミオープンは、一部分を造作壁などで仕切ることで、つながりを持たせつつ、ある程度視界を遮ることが可能なタイプ。
また、独立型は文字通り、ほかの空間とのつながりを遮断して、調理に集中できるタイプです。自分の調理スタイルを十分に考慮してどのようなプランとするか検討することが大切です。

参考にしたい住宅事例をピックアップ

オープンなプランで開放的に

最近ではキッチンキャビネットも家具のようなデザインが増え、インテリアの自由度は高まっています。空間に据え置くだけで絵になるようなキッチンはオープンなスタイルが似合うでしょう。

収納を充実させてすっきりと

Ⅱ型キッチンに限りませんが、キッチンをすっきりとしたスペースとするには、収納計画は重要です。Ⅱ型キッチンの場合、壁面を上手に活用することがポイント。キッチン家電の置き場などを準備しておくこともひとつの方法です。ダイニングからも食器やカトラリーを出し入れしやすい収納スペースを確保しておくのもよいでしょう。

パントリーを隣接して使い勝手をアップ

キッチンの収納方法として人気なのがパントリー。キッチン家電や食器、保存食などを収納するだけでなく、冷蔵庫やゴミスペースなどを配置するケースもみられます。
プランニングの際に注意したいのは、棚やキャビネとなどの内部の使い勝手。また、キッチンとの行き来のしやすさなどもポイントです。ウォークスルータイプとし、玄関や勝手口などとつなげることで、買い物帰りに便利なプランも考えられます。

ダイニングテーブルも一体化

キッチンキャビネットにダイニングテーブルを一体化するプランも考えられます。配膳や片付けの動線が短くなり、調理中でもダイニングにいる家族と会話が弾むでしょう。

必要な機能に絞ってシンプルに

家族構成や食事のスタイルによっては、よりコンパクトなキッチンプランも考えられます。必要な機能を明確にしてシンプルなⅡ型キッチンとしてもよいでしょう。

個性的なインテリア空間のポイントに

リビングからの見え方も意識して、個性的なインテリアに仕上げても。空間のポイントとなるように、キャビネットや照明器具をコーディネートしてもよいでしょう。
〈部屋・場所〉
「キッチンのレイアウト:Ⅱ型」の事例写真を見る

SUVACOとは?

SUVACOは、自分の価値観と合うリノベーション・注文住宅の依頼先に出会えるサービスです。まずは、条件を絞り込んで自分で家づくりの専門家を探してみましょう。

SUVACOアドバイザーに相談

SUVACOのアドバイザーがあなたのご要望をお聞きして、ぴったりの専門家を無料でご提案する専門家紹介サービスもあります。


専門家を紹介するだけではなく、おつなぎした後もあなたの疑問や不安に寄り添い、完成までサポートいたします。
お気に入りに追加

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

SUVACOは、自分らしい家づくり・リノベーションをしたいユーザーとそれを叶えるプロ(専門家)とが出会うプラットフォームです。

家づくりについて学ぶ

「自分らしい家づくり」に大切な、正しい家づくりの知識が身につくHowTo コンテンツ集です。

専門家を無料でご提案

家づくり・リノベーションはどこに頼むのがいい?SUVACOの専任アドバイザーが全国1,000社以上からご希望に合うプロをご提案します。

住宅事例をみる

リノベーション・注文住宅の事例を見たい方はこちら

家づくりの依頼先を探す

リノベーション会社や建築家、工務店など家づくりの専門家を探したい方はこちら

会員登録を行うと、家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討にお気に入り・フォロー機能が使えるようになります。

会員登録へ

同じテーマの記事

住まいの記事 カテゴリー一覧

専門家探しも、家づくりのお悩みも
SUVACOのアドバイザーに相談してみよう

専門家紹介サービスを見る