2022/10/02更新0like2317view

著者:椙原 あやめ

「完成見学会」の訪問マナーと「オーナー宅見学会」おすすめ質問例

この記事を書いた人

椙原 あやめさん

組織設計事務所で公共建築物や店舗の実施設計、アトリエ事務所で個人住宅の建築・家具設計や申請業務などを足かけ15年経験後、転勤族との結婚を機に独立。現在はフリーランスで取材・執筆・編集に携わっている。家族は転勤族の夫と子ども1人。一級建築士。

完成したばかりの住まいが見られる「完成見学会」や、住み始めた実際の住まいが見られる「オーナー宅見学会」。

ここでは、完成見学会やオーナー宅見学会に参加する際の訪問マナーと、おすすめの質問例をご紹介します。ぜひ、気になる専門家の見学会に参加してみましょう!

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

完成見学会とオーナー宅見学会とは?

完成見学会は、リノベーション会社や建築設計事務所、工務店など、家づくりの専門家がお施主さまに引き渡しする前に開催するものです。

それに対してオーナー宅見学会は、専門家が建てて実際に生活しているお客さまの住まいを見学させてもらえるものです。オーナーご家族に、住まいづくりでこだわった点や住み心地について、直接話を聞くこともできます。

いずれも、限られた期間に施主である住まい手の方々のご協力があって実現している貴重な機会です。気になっていた専門家が開催する見学会に一度参加してみると、より深くその専門家の魅力や特徴を知ることができるのでおすすめです。

完成見学会に参加するメリット

完成見学会は、住まいづくりの専門家主催で開催されます。メリットが多いので、開催情報があればぜひ参加をおすすめします。

実際のマイホームを体感できる

完成見学会の1番のメリットは、リアルな住まいが見られることです。
間取りや動線、天井の高さや収納部、色味による雰囲気など、現実的な予算・規模・間取りを見ることができます。自分たちに近い暮らしのマイホームを実際に体感できるのが一番の魅力です。

訪問マナー

完成見学会は、住まい手である施主(オーナー)のご厚意で開催されるものですので、傷をつけることのないように気をつけたいものです。

不安な点は事前に確認しましょう

必要な持ち物があるかどうか、参加時に詳細や条件を確認しましょう。
完成見学会ではスリッパと手袋が用意され、手ぶらで参加できることが多いですが、靴下をはくようにお願いされることもあります。

また、ごくまれに抱っこ紐で抱っこしている赤ちゃんのみ同行可など、来場条件があるケースもあります。見学に際して不安に思うことがあれば、申し込み時に聞いてみましょう。

傷をつけないように注意

「入居前の新居に傷をつけないのは当たり前」と言われてしまいそうですが、バッグで壁をこすってしまうことがあります。大きな荷物は持って行かない方が安心です。

また、お子さんがおもちゃを落として無垢の床を傷つけてしまうなど、意外とあることなので注意しましょう。

飲食は控えること

ペットボトルや水筒を落としてしまったり、こぼしてしまう危険があります。水分補給も建物の外で行うという気持ちでいる方が安心です。

写真撮影は必ず確認を

参考になったからといっても、撮影していいかは必ず担当者に聞いて許可をもらってからにしましょう。

オーナー宅見学会おすすめ質問例

実際に暮らすお施主さんの住まいを見学させてもらえる「オーナー宅見学会」。オーナーに直接話を聞ける機会は、実はそう多くはありません。住んでからしばらくたっているお宅の場合、経年変化がみられ味わい深くなっているのも魅力です。

「オーナー宅見学会」に参加されるなら、モデルルームや主催者にも聞けるような一般的な質問は後回しに。限られた時間ですから、オーナーさんにしか聞けない質問を用意しましょう。

「マイホームで気に入っているところ、苦労したところは?」

始めに、お気に入りのポイント(構造、間取り、設備、仕様、家事動線など)を聞いてみましょう。きっと住まいづくりのヒントになるはずです。

また、同時に苦労したところや、家づくりの過程でトラブルがあったかどうか、その時に担当者がどのように対応してくれたのかなどを聞いておきましょう。

「この専門家に依頼した決め手は?」

すでにマイホームを建てて暮らしている人も、どこで建てるか・リノベーションするかを決めるまでに迷った経験があるはずです。専門家によって強みや得意分野は異なります。実際に住んでいるオーナーから話を聞くことで、専門家選びのヒントになります。

「採用して良かった設備は?」

仕様や設備は、たくさんの選択肢が用意されています。実際に使っている人から直接、話を聞けるのは貴重な機会です。

採用するか迷っている設備の使い心地を聞いて背中を押されたり、思わぬアイデアをもらえることもあります。

「家づくりで後悔していることは?」

家づくりは、予算も検討する時間も限りがあるので、後から「こうしておけば良かった」と後悔している人も少なくありません。
ただ、後悔していることや失敗談はなかなか聞きづらいものですよね。オーナーさんと打ち解けて、話がはずんだら聞いてみましょう。

機会があればぜひ参加を

入居間近のマイホームが見られる「完成見学会」と住んでみてからの感想が聞ける「オーナー宅見学会」は、どちらも頻繁には行われていませんが、タイミングがあえばぜひ参加をおすすめしたいものです。

リアルな住まいを見学することで、きっと住まいづくりの理解が深まるでしょう。

SUVACOでは、専門家の手がけた住まいの見学会へ申し込むことが可能です。
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椙原 あやめさん

組織設計事務所で公共建築物や店舗の実施設計、アトリエ事務所で個人住宅の建築・家具設計や申請業務などを足かけ15年経験後、転勤族との結婚を機に独立。現在はフリーランスで取材・執筆・編集に携わっている。家族は転勤族の夫と子ども1人。一級建築士。

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