2023/06/03更新0like719view

著者:岩間光佐子

自宅でも音楽を楽しみたい!防音・防振対策など空間づくりのポイントと住宅事例集

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

日々の暮らしに「音楽は欠かせない」という方も多いでしょう。ひとりでゆっくりCDやレコードに耳を傾けたり、家族で楽器を弾いたり。そんな時間を思う存分楽しむために、自宅でも防音室などさまざまな工夫をプランニングで取り入れることができます。
ここでは、音楽を楽しむための空間づくりのポイントを住宅事例を見ながら紹介していきます。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

誰と、いつ、どう楽しむか。早めに設計担当に相談を

音楽を楽しむ空間づくりのためには、まず、具体的な楽しみ方をイメージしてみることから。ひとりでじっくり楽しみたいのか、家族みんなで楽しむのか、休日に楽しむのか、平日の夜なのか、音楽を聴くのか、楽器を弾くのか…など希望を挙げてみることが大切でしょう。

その上で、自身の住まいにどのように取り入れていれていくのか、スペースや予算などの優先順位を明確にしていきましょう。例えば、専用のスペースを確保できるのか、リビングと兼ねるのか、必要な機器類は何か、それらのスペースや収納方法から防音設計などにも関わってくるケースも。希望をまとめて早めに設計担当者に相談することが重要です。

音楽を聴くための空間づくり

音響機器を取り入れる

音楽を聴くことがメインであれば、オーディオセットなど音響機器のスペース確保とレイアウト、CDやレコードなどを収納するスペースも合わせてプランニングを。防音性の高い窓サッシや扉(ドア)、床材なども取り入れる必要があるでしょう。また、ゆったりと楽しむための椅子やソファなどにも配慮したいものです。

映像も一緒に楽しむ

音楽だけでなく、映像も楽しみたいのであれば、音響機器だけでなくスクリーンやプロジェクターや照明計画などにも工夫が必要でしょう。本格的な防音空間を取り入れてシアタールームとする方法もあります。

音を奏でるための空間づくり

ピアノやオルガン

楽器を弾くことを楽しむ場合は、まず、その楽器を置くスペースの確保が必要です。ピアノやオルガンの場合は、ある程度の空間が必要となり、重量もあるので設計段階から担当者と十分に検討するようにしましょう。

音の狂いや故障を防ぐために、急激な温度や湿度の変化が少なく、日差しが長時間当らない場所に設置を。また、音の響き方にも注意して、ほかの居室との位置関係や配置を検討するようにしましょう。そのほか、楽器としての存在感もありインテリアに大きく影響するため、内装材や家具などとのコーディネートにも配慮したいものです。

ギターやウクレレ

ギターやウクレレなどを楽しむ場合は、プライベートルームやリビングで弾き語りをするケースも多いのではないでしょうか。弾きたいときにすぐに取り出せるような設置スペースを確保することがポイント。付属するアイテムや楽譜などの収納スペースを近くに確保しておけると使い勝手もいいものです。過度な乾燥や湿気が発生しないよう、調湿性を配慮したスペースがあるといいでしょう。

ドラム

ドラムを楽しむのであれば、やはり専用のスペースを確保しておきたいもの。防音設計だけでなく防振対策にも配慮しておくことも大切でしょう。特に、打楽器は振動が響きやすいため、床の構造や素材を工夫したり、専用のフロアマットなどを取り入れてもいいでしょう。

DJスペース

DJスペースを設けるプランも見かけるようになりました。DJを楽しむために確保したいのは、ターンテーブルやミキサーなど周辺機器を設置できるスペース、レコード類を収納するスペースなど。ほこりや湿気に配慮した空間にプランニングしたいものです。

防音設備や建材を取り入れる

音楽を楽しみたい、音質も追求したい、楽器を思いきり練習をしたいと、防音室にあこがれる方も多いでしょう。防音室のプランニングはさまざまですが、大きく現場施工とユニットタイプに分けることができます。

現場施工の防音室

現場施工は、部屋そのものを防音室にする方法です。間取りや建材、防音のレベルなどを自由にプランニングができ、細かく自由に性能を選べることがメリットです。

ユニットタイプの防音室

ユニットタイプは、部屋の中にもうひとつの部屋を作るような方法です。あらかじめ決まったサイズ(1畳~4畳程度)の防音室を部屋の中に設営するため、施工期間を短く設置できることが魅力と言えるでしょう。
いずれにしても、空間設計には専門的な知識が必要となるため、設計担当者に早めに相談することが大切です。特に多様なプランが考えられる現場施工を行う場合は、十分なプランニングを。防音ドアや遮音マット、吸音天井材など、建材メーカーのショールームなどを利用して、適した建材を確認することをおすすめします。

より楽しむための照明工夫

より音楽を楽しむための空間づくりのためには、照明プランも重要です。ゆったりと音楽を聴く場合は、少し暗めで暖かみのある光を用いたり、楽器演奏の場合は、楽譜を照らす明るい灯も必要でしょう。一室多灯で調光機能を取り入れたり、いくつかスポットライトを並べることでフレキシブルな照明効果を実現できます。

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また、楽器の置き場や収納方法も使い勝手を大きく左右します。いつでもさっと出すことができたり、しまうことができることが重要でしょう。例えば、ギターはスタンドにセットしたり、壁に掛けたり、天井からぶら下げる方法も。おしゃれに収納することで、インテリアのポイントにもなり、来客との話題にもなるかもしれません。
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ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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