2023/11/19更新0like2207view

著者:岩間光佐子

さまざまな用途で活躍する!今どきのサンルーム。戸建て・マンションで取り入れる際のプランニングのポイント&注意点

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

太陽光が射し込み、明るく居心地のよいサンルーム。最近では、心地良いスペースやガーデニングを楽しむ場としてだけでなく、室内物干しやペットの居場所などとしても利用されているようです。ここでは、戸建て・マンションでのプランニングのポイントと注意点をまとめました。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

サンルームとは?

サンルームとは、一般的に、屋根面や壁面、扉などをガラス張りなどにして、自然の光を多く取り入れることを可能にした部屋(空間)のこと。プランやスタイル、デザインはさまざまですが、主なプランとしては、ひと部屋もしくは一部をサンルームにするケース、リビングやユーティリティなどのスペースに隣接させて設けるケースなどがあります。

欧米では、建物本体の一部にサンルームを設ける間取りがみられますが、日本では、リビングなどにつなげてリフォームで設置するケースも多いようです。マンションでは、窓際のスペースを利用して光を取り込むプランがみられます。

サンルームのメリット・デメリット

サンルームを取り入れるメリットは、プランニングにもよりますが、なにより太陽光を取り入れることができるので、明るい空間が生まれること。同時に、部屋に広がりも生まれるでしょう。くつろぎのスペースとしたり、子供の遊び場、ペットの居場所としても使い勝手が良いものです。また、雨の日や夜間だけでなく、花粉や黄砂、潮風などを気にせずに洗濯物を干すことができるなど、家事効率を高めるスペースとしても人気です。

デメリットとしては、つくりや仕様にもよりますが、夏場の暑さ、冬の寒さなどが挙げられるでしょう。

サンルームをプランニングする際のポイントは?

サンルームをプランニングの際には、間取りはもちろん、ライフスタイルや予算に合わせ、優先順位を明確にして検討することが大切です。戸建てであれば敷地条件や周辺環境も確認しておきましょう。

サンルームを取り入れたい理由として挙げられるのは、
「もうひとつのリビングのような居心地のよい空間が欲しい」もしくは、
「洗濯物や布団を干すなど、多目的に使えるスペースが欲しい」
ということ。
いずれにしても、どのように使用したいのか、希望する使い方、そこでの時間の過ごし方などをイメージすることが大切です。テーブルや椅子など家具を置くのか、洗濯物干しバーを設置しておくのか、など具体的に検討するようにしましょう。両方を兼ねたい場合でも、どちらを優先させるのか明確にしておくことで、広さや内装、必要なアイテム選びなどの方向性も決まってくるでしょう。

また、サンルームを家のどこに配置するのかも重要なポイントです。目的に合わせてほかの部屋との行き来のしやすさを考え、配置や動線を検討するようにしましょう。

お茶や食事のスペースとするなら、キッチンからの動線を意識すること。洗濯物を干すことが主な目的ならば、洗濯機から行き来しやすい場所に、もしくは畳んだり、収納する場所(寝室やクローゼットなど)の近くに設けてもいいでしょう。

「戸建て」にサンルームを取り入れる場合

戸建てにサンルームを取り入れる場合は、エクステリアメーカーのサンルームなどの商品をリフォームで取り入れるケースが一般的。新築時に取り入れるよりも、暮らし始めてからリフォームで設置するケースが多くみられます。メーカーからも豊富な商品ラインアップがそろい、さまざまなプランニングが可能です。

戸建ての場合の注意点

戸建てのサンルームの施工例として多くみられるのは、リビングやダイニングの掃き出し窓につなげるプラン。くつろぎの空間スペースを広げ、光を取り込むことができるのが特徴です。LDKからの動線を意識してプランニングをするようにしましょう。

また、多くは屋内と屋外をつなぐスペースになるので、室内からだけでなく、屋外空間、庭とのつながりにも配慮したいものです。例えば、ガーデニングを楽しむのであれば、行き来しやすい方が便利でしょうし、玄関から庭を通って直接行くことができれば、ご近所とのおしゃべりの場や子供の友達が遊びの場としても活用できるかもしれません。
さらに大切なのはプライバシーの確保。開放感のある空間のため、設置場所によっては、隣家や道行く人の視線が気になるケースも。また、透明性の高い屋根材では、上からの視線が気になる場合もあるので、集合住宅に囲まれている敷地では配慮が必要でしょう。

エクステリアメーカーのサンルーム商品を検討する際には、できる限りショールームに出かけ、実物の空間で確認したいもの。空間のボリューム、構造躯体や扉材、床材や天井材、オプションパーツなどのチェックすることをおすすめします。

「マンション」にサンルームを取り入れる場合

マンションでは、太陽光を取り入れることを意識し「インナーテラス」と呼ばれることもあります。ベランダにつながる土間空間を利用したスペースが多く、窓際を上手に利用し、明るく開放的なプランが特徴です。

マンションの場合の注意点

マンションの場合、窓(開口部)際のスペースを活用することになるので、プランニングにはある程度の制限があるかもしれませんが、戸建て同様に空間の使い方に合わせて、ほかの部屋との動線を意識することが大切です。
また、サンルームから居室へ太陽光を取り入れる工夫も必要です。ガラスが組み込まれた開閉扉や室内窓などを用いても。同時に室内からの眺めも意識したいものです。そのほか、使い方によっては、床材は居室と同素材で統一したり、タイルやモルタル仕上げなども考えられるでしょう。

※仕上げに関しては、マンションの管理規約の確認が必要となります
光を取り入れた空間づくりは、いわゆるサンルームだけではなく、多様なプランが考えられます。家づくりの際には、ひとつの空間だけを検討するのではなく、家全体のプランニングと同時に、さまざまな角度から考えることが大切です。

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ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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