2019/07/21更新1like2441view

著者:佐藤ゆうか

建築士が教える失敗しないリフォーム会社選び!6つのポイント

この記事を書いた人

佐藤ゆうかさん

2級建築士。
工業高校卒業後、中小規模の建設会社に勤務。
木造住宅を中心に新築やリフォームの設計に携る。
現在は3児の育児を中心に在宅ワークに励み、いつか現役復帰を夢見ながら建設業界にしがみつく日々。

住宅のリフォームで大切なのは、プランや予算はもちろんですが依頼するリフォーム会社選びを間違えないことです。
思っていたのと違う…
工事の対応が不満…
トラブルになってしまった…!
リフォームによって、このような悲しい思いをしないために、リフォームを依頼する会社選びはとても重要ですよ。ここではリフォーム会社選びで失敗しないためのポイントについてお伝えします。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

失敗しないリフォーム会社選び6つのポイント!どんな会社を選ぶ?

最近は、大型家電量販店やホームセンターなどもリフォームを手がけるようになり、リフォーム関連の看板やチラシなどを目にする機会が増えましたね。

リフォームを依頼できる会社が増えるということは、それだけ選択肢が増えるということなので、リフォームを依頼する会社を決めるのはとても難しくなっています。

そんな中で、リフォーム会社選びに失敗しないためのポイントとしては以下のことが挙げられます。
1. 現場の近くにある会社
2. 建築士の資格を持っている
3. 施工例が確認できて実績がある
4. 図面・見もり書・契約書を出してくれる
5. 打ち合わせ回数に制限がない
6. 追加工事について説明してくれる

順番に詳しく確認していきましょう。

1.現場の近くにある会社

リフォームを依頼する会社は、現場の近くにある方がメリットが大きいです。

・諸経費が安くなる
現場とリフォーム会社が近いと、交通費がかかりません。また、移動に時間がかかりませんので人件費の節約になり、諸経費が安くなります。結果、リフォーム費用も安くなりますよ。

・現場の品質管理がされやすい
工事現場の管理をする現場監督は、一般的に何件も工事現場を掛け持ちします。
そのため、毎日現場に顔を出せないことが多いので、要所しか確認できないこともあります。
その点、現場と会社が近いと、現場監督が現場に行く回数は必然的に増えますので、現場の品質が管理されやすい環境になるでしょう。

・問題点や不安な点を解決しやすい
リフォームは、建物を解体してみないとわからない問題が起こりやすいです。
例えば、床をはがしてみたらシロアリが出た、構造体が腐食していたなどの問題があると、リフォーム会社と施主で確認をして、どのように工事を進めるか決めなくてはいけません。そんな時でも、会社と現場が近ければ関係者が集まりやすく、すぐに問題を解決することができますね。

また、工事で不安に感じることがあっても、駆けつけやすいため、現場を見ながら不安を解決することができます。

2.建築士の資格を持っている

リフォーム工事は、ほとんどの場合、建築士の資格がなくても設計や工事ができてしまいます。
しかし、資格がない場合に困るのは、増築などの確認申請が伴う工事です。
そのほかにも、全面リフォームの場合には柱を抜いたり、耐震改修工事を行うことが多いため、構造に関する知識を持ち、建築士の資格を持った人に依頼した方が安心ですよ。

3.施工例が確認できて実績がある

リフォームやリノベーションを依頼する会社を決める場合、過去にどのような物件を手がけたのかを確認しましょう。施工例を見ることで、その会社の提案力、技術力、デザイン性などの実績を確認することができます。

特にマンションリフォームの場合には、過去のマンションリフォームの実績について確認してください。
なぜなら、マンションリフォームは、戸建て住宅とは異なる技術力や、共用部分の養生、マンション規約への気遣い、近隣への対応が求められますので、過去に十分な実績があり、それらの対応に慣れている業者の方が工事がスムーズに進み、トラブルの防止にもなります。

4.図面・見もり書・契約書を出してくれる

図面がない場合・見もり書がない場合・契約書がない場合のリフォームは、確実にトラブルになります。

図面がない場合、口頭や文字で工事内容を決め、伝達することになるため、「依頼していたことと違う』『イメージと違う」というトラブルに。
見積書がない場合には、金額が明確にならないまま工事が進み、最後の最後で「金額が高すぎる」という不満が出るでしょう。
契約書がない場合など、もってのほかです。工期や金額が明確にならないまま工事を進めることになりますし、トラブルになっても泣き寝入りさせられる恐れもあります。

まともなリフォーム会社なら、必ず図面・見積もり書・契約書を提出してくれます。この中のひとつでも欠ける場合には注意して、必ず提出をしてもらってから話を進めるようにしましょう。

5.打ち合わせ回数に制限がない

リフォームの大手会社などは、効率的に業務を回せるように、全てをシステム化している傾向があります。その場合、料金体系がわかりやすい等のメリットがありますが、打ち合わせ回数に制限があったり、対応できない工事があったり、不自由に感じることもあるでしょう。

特に、打ち合わせ回数に関して制限が設けられていると、あわただしくなります。
期限を決めて打ち合わせを進めることは大切ですが、回数が決まってしまっていると、伝えたい要望も伝えにくくなりますよね。

特にこだわり派の人は、打ち合わせに制限がなく、のびのびと進められる会社を選んだ方が満足のいくリフォームをすることができるでしょう。

6.追加工事について説明してくれる

リフォームでは、追加工事が出やすいです。先ほどお伝えしたように、解体してからでないとわからないような、構造体の傷みや腐食などがあるためです。

もしも追加の工事が必要になった場合には、必ず図面に追記してもらい、見積もり書を確認し、追加工事に関する契約書を取り交わした上で工事をしてもらうようにしましょう。

たとえば、腐食を見つけた業者が、
「ここ、腐食しているので直さないとまずいですね」と言うとします。
「そうですか。ではお願いします」と施主が依頼しますね。
この一言で工事が進んでしまうことが多々あります。
その結果、最終的な請求書でこの腐食補修分が上乗せされた金額が提示され…
施主「こんな金額聞いてないよ!」
業者「でも、直してって言ってましたし…」
ということで、トラブルに発展するケースは後を絶ちません。

追加工事が必要な場合には、必ず、どこをいくらで直すのか書面で確認し、追加工事でも契約書を取り交わすこと。リフォームを依頼する会社には、追加工事の対応について確認し、丁寧に行ってくれる会社に依頼しましょう。
リフォーム会社選びで失敗しないために気をつけたい6つのポイントについてお伝えしました。
大切な住まいのリフォームで嫌な思いをしないために、会社選びの際には必ず確認して、長く快適に暮らせるリフォームができるといいですね。
お気に入りに追加

この記事を書いた人

佐藤ゆうかさん

2級建築士。
工業高校卒業後、中小規模の建設会社に勤務。
木造住宅を中心に新築やリフォームの設計に携る。
現在は3児の育児を中心に在宅ワークに励み、いつか現役復帰を夢見ながら建設業界にしがみつく日々。

SUVACOは、自分らしい家づくり・リノベーションをしたいユーザーとそれを叶えるプロ(専門家)とが出会うプラットフォームです。

家づくりについて学ぶ

「自分らしい家づくり」に大切な、正しい家づくりの知識が身につくHowTo コンテンツ集です。

専門家を無料でご提案

家づくり・リノベーションはどこに頼むのがいい?SUVACOの専任アドバイザーが全国1,000社以上からご希望に合うプロをご提案します。

住宅事例をみる

リノベーション・注文住宅の事例を見たい方はこちら

家づくりの依頼先を探す

リノベーション会社や建築家、工務店など家づくりの専門家を探したい方はこちら

会員登録を行うと、家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討にお気に入り・フォロー機能が使えるようになります。

会員登録へ

同じテーマの記事

同じテーマのQ&A

住まいの記事 カテゴリー一覧

専門家探しも、家づくりのお悩みも
SUVACOのアドバイザーに相談してみよう

専門家紹介サービスを見る