2022/12/06更新0like1560view

著者:岩間光佐子

上手に額(絵画、写真etc.)を飾っておしゃれなインテリアに

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

絵画や版画だけでなく、家族の写真などを額に入れ、壁に飾る人も多いでしょう。それらの額の飾り方によって、インテリアはぐんとおしゃれになるものです。ここでは、絵や写真を入れた額、ファブリックパネルなどを壁に上手に飾るコツをご紹介します。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

絵画・版画・写真・ファブリックを飾る

絵画や版画、ポスターだけでなく、家族の写真や子供の作品などを壁に飾り、空間を演出したり、日々楽しむ人も増えてきているように感じます。インテリアのひとつとして、好みの作品を部屋に取り入れることで、部屋の印象も大きく変わりますし、季節によって入れ替えてみるのも楽しいものです。

また、お子さんの作品であれば、額に入れてもいいですし、大きなコルクボードにいくつかピンでとめても。家族がいつもいる部屋の壁に取り入れれば、家族の会話も弾むでしょう。

一般的なお住まいに取り入れやすいアートとしては、版画やポスターなどが身近なものです。価格的にも手ごろなものが多く揃っています。最近では、手軽に作ることができるファブリックパネルも人気のアイテム。好みの布を選び、張り付けたパネルを壁に飾ることで、部屋の印象が大きく変わります。

額やマットでコーディネート

インテリアに馴染むようにアートを飾るためのポイントのひとつが額選び。アート作品の雰囲気に合わせた額を選ぶことが基本ですが、飾る部屋の内装材や家具を意識して素材や色を検討する方法もあるでしょう。たとえば、ナチュラルなフローリングの部屋であれば、同じ系統の素材や色味の額にすると違和感がありません。アートを目立たせたいのなら、アクセントとなるような色をペイントした額を選んでもいいでしょう。

また、マット(額と組み合わせる台紙)の選び方でもイメージは大きく変わります。額同様に入れる作品に適したタイプを選ぶことが基本ですが、たとえば、壁紙と揃えることで壁に馴染むようになりますし、よりインパクトを持たせるために華やかな色合いや濃い目の色としてもいいでしょう。

飾り方ポイント1 目線を意識した高さに

せっかく好みのものを飾っても、なぜか落ち着かなかったり、何となくバランスが悪い、ということもよくあること。また、いくつか組み合わせて掛けたいけれど、バラバラな印象でまとまらない、というケースもあるのではないでしょうか。

額の掛け方のポイントは、まず、壁の広さに適した大きさのものを選ぶこと。空間のつくりにもよりますが、狭いスペースに大きな額では窮屈になってしまいますし、広い壁面に小ぶりな額だけでは寂しく見えてしまうものです。

また、飾る高さも重要です。部屋の広さや天井の高さなどにもよりますが、目の高さから少し上程度に掛けると落ち着くものです。たとえば、玄関に飾る場合であれば、玄関扉を開けた時の目線を意識して。三和土(たたき)に立った時の目線にも配慮しましょう。また、リビングのソファに座った時に目にする額であれば、座った時にどう見えるか確認を。廊下であれば、歩く時にどのように見えるかを注意して掛けるようにしましょう。

飾り方ポイント2 複数枚はラインを揃えて

額を一点だけ掛ける場合は、高さや左右のバランスなどを考え、位置を決めれば失敗は少ないですが、複数の額を並べる場合は慎重に検討したいものです。

同じサイズの額であれば、高さや間隔を揃えて並べればまとまります。一方、大きさの異なる額を複数掛ける場合は、ラインを揃えることがポイント。たとえば、額の中心を合わせて並べることで、大きさがバラバラでも一体感が生まれるものです。これは、横や縦に並べる場合も同様です。また、額の下端のラインを一直線に揃えて掛ければ、上部に凸凹があったとしてもつながりができ、まとまった印象となるでしょう。

多数の異なる大きさの額を飾る場合は、前述のように額の中心を合わせたり、下端を揃えるなど、ある程度のルールを設けて飾ったり、上下左右の外側のラインがひとつの額のように、四角形の中におさまるように掛けてもいいでしょう。

いずれの場合も額の素材や色、マットを揃えておくと、全体にまとまりやすいでしょう。

飾り方ポイント3 設置しておきたいピクチャーレールや照明

新築時やリフォーム時に飾るアートや場所が決まっていなかったり、壁面を傷つけたくない場合は、ピクチャーレールを設置しておく方法もあります。間取りを検討する際に先付タイプを組み込んでおけば、壁面や天井面にすっきりと納めることができるでしょう。後付けタイプの場合であれば、施工後でも設置することが可能です。

飾る予定の額に重量がある場合は、壁下地を補強しておくようにしましょう。あらかじめどこに何を掛けたいのか、設計段階で明確にして設計担当者に伝えておくことが大切です。また、吊り金具は壁の下地素材に適したものを選ぶこと。石膏ボードに適した吊り金具なども揃っています。

その他、よりアートを素敵に見せる工夫として、照明にこだわる方法も。部屋の照明とは別に壁面を照らすようなスポットライトを設けることで、お気に入りのアートをより楽しむことができるでしょう。
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岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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