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2024/02/13更新|1like|2204view
回遊式のプランニングは、暮らしやすい動線をかなえるメリットがある一方で、通路をつくることによる収納や居室スペースの圧迫というデメリットが挙げられます。
この記事では、回遊プランのデメリットとされる必要スペースの圧迫問題に着目し、特に80平米以下のコンパクトな住宅事例と間取り図を参考に、課題を解消するプランニングの工夫を考えます。
回遊動線のデメリットとは
コンパクトな家だからこそ!の回遊プランのメリット
【70平米】デッドスペースを多目的な空間に活用
【66平米】贅沢なキッチンスペースとメリハリプラン
【61平米】シンプルなゾーニングで生まれる風の通り道
【66平米】つながるを優先
【68平米】まとめて寄せて、壁面を活かす
【79平米】ポテンシャルを活かす回遊
約20年間住み続けた自宅の、不満やストレスの原因を熟知したうえで導き出した明快な回遊プランニングです。整理した生活動線上に洗面や収納を配し、廊下を「通路」+「設備(洗面台、収納など)」+「動作空間」と多目的に活用することで、デッドスペースがなくなり、リノベーション前よりも生活スペースが広がりました。
LDKのメインに据えられたキッチンが、贅沢で洗練された印象を決定づけています。スタイリッシュなキッチンと水回りを集約させた回遊エリアは、キッチンの贅沢な雰囲気をこわさず、ゆとりを感じられるスペース使いに。対して、寝室はコンパクトにまとめてメリハリを効かせることで、家族3人に十分な広さを確保しています。
水回りを家の中心に寄せることで、大きな回遊動線が巡らされた開放的な住まいに刷新。家の隅々から窓辺へと視線が抜けることで、面積以上の広がりが感じられる空間です。
回遊プランでは、家族のプライバシー確保が課題にあがりますが、こちらの事例はあえて家族のつながりを優先。収納でつなげた個室や家族の顔が見渡せるオープンキッチン、机を並べたワークスペースなど、住まいも家族も風通し良くつながるリノベーション事例です。
省スペースに効果的な壁付けキッチンを、さらに家の中心部に据えた水回りと背中合わせにドッキングさせ、便利な回遊動線を実現させた事例です。
細かく仕切られた個室が、広い開口をもつ開放的なリビングダイニングへと劇的な変貌を遂げています。広い間口と眺望の良さ、高い天井という希少なポテンシャルを引き出すゾーニングを可能にしたのが、バックヤード的な役割をすべて集約させた回遊エリアです。
限られた面積のなかでも、回遊動線を上手に機能させることで、面積以上の広がりを感じる住まいづくりが可能になります。回遊動線がここにあればどうか?と、専門家とともにシミュレーションしながら、今ある課題を解消できるプランニングを探ってみてはいかがでしょうか。
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