2024/02/13更新1like2204view

著者:tennto1010

【間取り図で比較】80平米以下のマンションリノベでもできる、ゆとりの回遊プラン。限られた空間を有効活用!

回遊式のプランニングは、暮らしやすい動線をかなえるメリットがある一方で、通路をつくることによる収納や居室スペースの圧迫というデメリットが挙げられます。

この記事では、回遊プランのデメリットとされる必要スペースの圧迫問題に着目し、特に80平米以下のコンパクトな住宅事例と間取り図を参考に、課題を解消するプランニングの工夫を考えます。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

回遊動線のデメリットとは

回遊式のプランニングのデメリットには、

・通路が増える分、収納スペースや居住スペースが圧迫される
・出入り口が多くなり=壁が少なくなり、家具配置が難しい
・動線上にある部屋のプライバシーが守りにくい 

などが挙げられます。

(参考):回遊できる家のメリット・デメリット

もともとのスペースに余裕がないにも関わらず、「何となく良さそうだから」と、回遊ありきで計画をはじめてしまうと、デメリットである狭さばかりが目立つ使いづらい家にもなりかねません。

では、回遊プランは広い家でしかメリットが感じられないか?と言えば、そのようなことはありません。

コンパクトな家だからこそ!の回遊プランのメリット

解消したい課題を明確にし、無駄な動線やスペースを削ぎ落とした回遊プランの採用は、コンパクトな家にうれしいメリットをもたらします。
例えば、
・行き止まりのない動線が、単調になりがちな狭い空間に奥行きや立体感をつくる
・通路のプランニング次第では、見通せる距離がのび、面積以上の広さが感じられる
・空気の循環メリットをより感じやすい 

などです。

次からご紹介する事例では、ビフォー図面とアフター図面とを比較して、収納スペースや生活スペースの変化、広さを感じさせる工夫などの点に着目してみていきましょう。

【70平米】デッドスペースを多目的な空間に活用

約20年間住み続けた自宅の、不満やストレスの原因を熟知したうえで導き出した明快な回遊プランニングです。整理した生活動線上に洗面や収納を配し、廊下を「通路」+「設備(洗面台、収納など)」+「動作空間」と多目的に活用することで、デッドスペースがなくなり、リノベーション前よりも生活スペースが広がりました。

リノベーション後の間取り図からも、用途に応じ、幅や奥行きにさまざまなバリエーションをもたせた造作収納が適所にレイアウトされ、“ただの”壁や廊下がほとんどないことが読み取れます。縦方向に空間を広げたロフトや壁付きキッチンによる省スペース効果で、家族それぞれの居場所も確保。思い思いの距離感で、家族がつながっています。

【66平米】贅沢なキッチンスペースとメリハリプラン

LDKのメインに据えられたキッチンが、贅沢で洗練された印象を決定づけています。スタイリッシュなキッチンと水回りを集約させた回遊エリアは、キッチンの贅沢な雰囲気をこわさず、ゆとりを感じられるスペース使いに。対して、寝室はコンパクトにまとめてメリハリを効かせることで、家族3人に十分な広さを確保しています。

和室小上がり下の大容量収納など、空間に無駄をつくらない計画もポイント。くぐるたびに楽しくなるようなアーチ型の開口部が、なめらかな回遊動線を演出しています。

【61平米】シンプルなゾーニングで生まれる風の通り道

水回りを家の中心に寄せることで、大きな回遊動線が巡らされた開放的な住まいに刷新。家の隅々から窓辺へと視線が抜けることで、面積以上の広がりが感じられる空間です。

細かく仕切られた古い間取りでは、空気が循環せず、眺望の良さも生かしきれていませんでしたが、リノベ後の間取り図からは、外部が効果的にとりこまれ、風の通り道ができたことが読み取れます。プライベートスペースは、仕切り壁が収納とワークデスクの二役を兼ねて、多目的に機能しています。

【66平米】つながるを優先

回遊プランでは、家族のプライバシー確保が課題にあがりますが、こちらの事例はあえて家族のつながりを優先。収納でつなげた個室や家族の顔が見渡せるオープンキッチン、机を並べたワークスペースなど、住まいも家族も風通し良くつながるリノベーション事例です。

玄関から続くファミリークローゼットと洗面エリアにぐるぐるできる回遊ルートをつくり、外出時や帰宅時の家族の動線をスムーズに促すプランニングです。回遊エリアは、天井まで閉じない仕切り方にデザインし、風通しを考慮しています。

【68平米】まとめて寄せて、壁面を活かす

省スペースに効果的な壁付けキッチンを、さらに家の中心部に据えた水回りと背中合わせにドッキングさせ、便利な回遊動線を実現させた事例です。

個室化されていたことで、大容量なのに使いこなせなかった納戸は解体。廊下もリビングも壁面ほとんどをすべて収納として機能させ、多用途に活用しています。リノベ後の図面からも、その徹底ぶりが一目瞭然ですね。

壁際に収納などの機能を寄せた分、まとまった広いスペースが出現し、同じ床面積でありながら、リノベ前とは空間の広がりがガラリを変わりました。さらに、引き戸を開放すれば家の端から端までが一つの空間としてつながり、採光も換気も良好です。

【79平米】ポテンシャルを活かす回遊

細かく仕切られた個室が、広い開口をもつ開放的なリビングダイニングへと劇的な変貌を遂げています。広い間口と眺望の良さ、高い天井という希少なポテンシャルを引き出すゾーニングを可能にしたのが、バックヤード的な役割をすべて集約させた回遊エリアです。

図面から、廊下は短く、玄関土間は広くというように、無駄を削ぎ落としながらスペースを最大限に生かす合理的な回遊経路がつくられていることが分かります。既存の天井を撤去してうまれた縦方向への広がりの効果で、家族4人の生活にも窮屈さを感じさせません。

限られた面積のなかでも、回遊動線を上手に機能させることで、面積以上の広がりを感じる住まいづくりが可能になります。回遊動線がここにあればどうか?と、専門家とともにシミュレーションしながら、今ある課題を解消できるプランニングを探ってみてはいかがでしょうか。

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