2024/06/23更新0like740view

著者:岩間光佐子

空間別・用途に合わせた照明の考え方と注意点。LDKや寝室、子供部屋、玄関…etc.

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

家の照明プランは空間(部屋)や用途によって、取り入れ方にポイントがあります。リビングやダイニング、キッチン、寝室、子供部屋、玄関や廊下・階段など、それぞれの空間別に、どのような照明を取り入れたら良いか、ポイントや注意点をまとめました。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

家全体の照明を考えるにあたって

照明計画は、間取りはもちろん、設置する空間の使用方法を明確にして検討することが大切です。くつろぎの場なのか、作業をするのかによって、光源や照明器具、スタイルやデザインが変わってきます。

一般的にくつろぎの場にはあたたかな色の光が向いていますし、作業をするのであれば昼白色の光の方がいいでしょう。暗めの光は落ち着きをもたらし、明るめの光は作業性を高めると言われています。設置する空間、場所の優先順位を明確にして、その場に適したタイプを選ぶことが重要です。

(参考記事|SUVACO)
照明の種類と取り付け方。照明プランの基礎知識をマスターしよう

空間(部屋)別に照明を取り入れる際のポイントと注意点

照明計画は、空間ごとに取り入れる際のポイントや注意点があります。

リビング

リビングは、くつろいだり、テレビを見たり、子供の遊び場になったり、来客を招いたりと多目的に使用する場。用途に合わせた照明を使い分けることができるよう、複数の照明を組み合わせたプランとしたいものです。

例えば、主照明としてシーリングライトやシャンデリアを用い、ダウンライトやペンダントライト、スタンドなどを補助的に用いることで、さまざまシーンに対応できるでしょう。ダウンライトを多めに配置して主照明と補助照明としても。調光機能や調色機能を持つタイプを設置しておくことも考えられます。

ダイニング

ダイニングの照明としては、テーブルの上にペンダントライトを設けるプランが多くみられます。デザイン性の高い器具を選び、空間のアクセントとしてもよいでしょう。注意したいのは、設置の際の高さ。テーブル面を明るくでき、食事の邪魔にならない高さにすることが大切です。
最近では、ダイニングテーブルで勉強をしたり、パソコンを操作する方も多くみられます。手元灯となるような照明を設ける、調色機能を持つタイプを選ぶ、なども検討しておきたいものです。

キッチン

基本的には、作業性を高めるために隅々まで明るくすることが原則。加えてキッチンカウンターやコンロ部分などに手元灯を設けておくようにしましょう。システムキッチンの吊戸棚や換気扇には手元灯が組み込まれているので、それを含めて検討を。
ダイニングやリビングとひとつの空間のキッチンプランも増えているので、空間全体で検討することも大切です。

寝室

寝室はリラックスするための場所でもあるので、あたたかみのある照明計画としたいもの。気持ちよく就寝するためには、多少暗めの光の方が良いと言われています。主照明に好みの明るさにできる調光機能を取り入れたり、補助照明として枕元にブラケットライトやテーブルランプを設置しても。そのほか、足元灯があると安心でしょう。

子供部屋

子供の年齢にもよりますが、成長期であれば、目の負担を軽くするプランニングをしたいもの。基本は、主照明で部屋の隅々まで明るくし、机には高さや角度が変えられるタイプのスタンドを手暗がりにならないように置くこと。パソコン画面に光が映りこまないようにすることもポイントのひとつでしょう。

玄関

玄関内は人を迎えるスペースなので、お互いの顔が明るくはっきりと見える照明を選びたいものです。上がり框など段差のあるケースも多いので、段差部分にフットライトなどを設けるなど、安全面にも配慮を。玄関収納の下部に間接照明を組み込み、雰囲気のある空間としてもよいでしょう。

廊下・階段

廊下は、明るさはもちろん広がりを感じさせるような照明プランが向いています。ダウンライトやブラケットをいくつか並べて奥行きを感じさせてもよいでしょう。階段は、吹き抜け部分を利用して、ペンダントライトやブラケットを複数用いても。安全面を考慮してフットライトを取り入れることも考えられます。

洗面室

洗面室の場合、空間全体を照らす灯と鏡の前での作業に適する灯を設置するのが一般的です。脱衣室を兼ねるケースも多いため、主照明は安全面を考慮して空間全体が明るくなるようなタイプを設置して。洗面化粧台を設置する場合は、照明が組み込まれたタイプも多くみられるので空間全体でトータルに検討することが大切です。

エクステリア

外まわりの照明器具としては、門扉や玄関周辺を照らす門灯や玄関灯などが必要です。門灯は、門扉近くに設置したり、照明が組み込まれた門扉商品などを選ぶことになるでしょう。玄関灯は、軒下もしくは壁面に設けるのが一般的です。いずれも夜間の明るさの確保だけでなく防犯対策としてプランニングすることが重要。夕方になると自動点灯するタイプ、人が近づくと点灯するタイプなどが付け忘れや防犯面でも向いているでしょう。

また、家の顔でもあるエントランス付近は、華やかさを演出するエクステリア照明をプランニングしても。スポットライトで外壁や庭木を照らすような照明を取り入れて、印象的な外観を実現するのもよいでしょう。

空間や家具に合わせたデザインを

照明器具には、豊富なデザインバリエーションがそろい、選ぶ商品によって空間イメージにも大きく影響を及ぼすものです。

選ぶ際には、照明としての実用面はもちろんですが、そのデザイン性にもこだわりたいもの。空間のイメージやデザインテイストに合わせて取り入れることが大切です。

家具のデザインや内装材の素材などの色味やデザインなどとコーディネートすることで空間全体にまとまりが生まれます。ペンダント照明やシャンデリアなどで多くみられるデザイン性の高い照明器具であれば、空間のアクセントとしてもよいでしょう。選ぶ際には、カタログだけでなく、ショールームなどで実物の確認を。デザインやボリューム感などを実際に確認しておくことが大切です。

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岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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