2021/11/18更新0like5711view

著者:tetsu abe(fujitacaリノベーション)

リノベーションの照明プランは部屋ごとに考えよう!

この記事を書いた人

tetsu abe(fujitacaリノベーション)さん

まちのリノベーション会社で広報・インテリアコーディネートの統括を担当。リノベーション会社で働きながら、生活提案型の家電ショップのスタッフとしても活動中。リノベーションやインテリア、ライフスタイル、家電や雑貨など、幅広い知見を活かしコラムを執筆しています。
宅地建物取引士、整理収納アドバイザー、寝具ソムリエ。

リノベーションをするときに「照明プランに悩む」という話をよく耳にします。
照明プランを決めるときに、意識できるコツを紹介しながら、お部屋やシーンに分けてどんな照明プランが合うのか、事例を交えながらお伝えします。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

照明プランを決めるときのポイント

リノベーションをするときの「照明プラン」は欠かせないもの。

明るすぎず、暗すぎず、好みや使い勝手に応じた照明を選んでいくことで、住み心地の良い空間をつくることができます。しかし、好みの照明デザインがあっても、実際にそのお部屋に合うかどうか、分からないときもあるのではないでしょうか。

照明プランをつくるときに、意識すべきポイントは「お部屋やシーンに合った照明を選ぶこと」です。「お部屋ごとに利用シーンを考える」「照明それぞれの特徴をおさえる」の2点をおさえることで、良い照明プランをつくることができます。

照明プランのポイント①「お部屋ごとに利用シーンを考える」

利用シーンとは「その空間で何をするか」ということです。

例えば、寝室では「寝るまでの時間を過ごす空間」。快適な睡眠を取るために、寝るまでリラックスできる照明づくりをしていきます。

しかし、寝室の使い方は人それぞれです。読書をしたり、勉強や仕事をしたりする場合も想定できます。

自分自身のライフスタイルに合わせて、「その空間で何をするか」を考えることが大切です。ひとつのお部屋の中でも、いろんな利用シーンが想定されるのであれば、それぞれのシーンに対応できるよう、いくつかの照明を組み合わせる方法を検討することも視野に入れていきましょう。

照明プランのポイント②「照明それぞれの特徴をおさえる」

照明もデザインだけでなく、いろんな種類があります。それぞれの照明に特徴があり、利用シーンに合わせて相性の良いものを選んでいくようにしましょう。

ここでは、家づくりでよく使われる「シーリングライト」「ダウンライト」「ペンダントライト」「ブラケットライト」を紹介します。

シーリングライトとは

シーリングライトは、天井に直付けする照明です。

大型から小型までデザインのバリエーションが多く、部屋全体を照らせるような照明に適しています。

ダウンライトとは

ダウンライトは、天井に埋め込まれている照明で、直径10センチ程度の小型なタイプが主流です。光源が天井に埋まるため、眩しすぎない空間づくりに適しています。

廊下や洗面所を眩しすぎない程度に照らしたり、スポットライトとして壁沿いに複数並べたりと、複数個を組み合わせることで使いやすさが向上します。

ペンダントライトとは

ペンダントライトは、コードやワイヤー、チェーン、パイプなどで吊り下げられる照明です。一灯から多灯まで幅広く、デザインも豊富なのが特徴です。リビングからダイニングまで幅広く使うことができるため、さまざまなシーンで登場します。

スポット的に照らすタイプが多く、部屋を部分的に照らすことに適しています。器具によっては、部屋全体を照らせるようなタイプもあるので、さまざまなバリエーションから選ぶことができます。

ブラケットライトとは

壁や柱に取り付ける照明です。

比較的小型の照明が多く、リノベーションではアクセントや補助的な照明として用いられることが多いです。水回りなどに適している密閉タイプもあり、種類によってはさまざまな空間で用いることができます。

お部屋ごとにどんな照明がぴったりなのか?

さまざまな照明選びのポイントをお伝えしてきましたが、実際に部屋ごとにどんな照明を選んだほうが良いのか、迷うところです。

ここからは、住まいの中で代表的なシーンを中心に、照明選びのポイントをお伝えしていきます。

「玄関」はあたたかく迎え入れる照明を

お客さんを迎え入れたり、家族の帰宅を迎えたり、暖かい雰囲気の照明を使うと良いでしょう。

照明の色でいえば「電球色」。照明の種類は、ダウンライトやブラケット照明が人気です。ブラケットライトにする場合は「丸いフォルム」のものを選ぶことで、柔らかい印象を作り出すことができます。

また、防犯性を高めるためにも「センサー付き照明」をつけるケースも増えています。
重い荷物を持って帰ってきた時も、スイッチを押すことなく照明がつくため、実用性も高く人気の商品です。

ただし、センサー付き照明は、人通りが多い・近くの照明が明るすぎる場所になると、誤作動を起こしてしまうため注意が必要です。

「廊下」は安全に過ごせる空間に

廊下は、安全に歩行ができることが重要なので、なるべく全体を照らせる設計が望ましいです。

天井埋め込み型のダウンライトにすることで、眩しすぎない廊下にすることができます。

「バスルーム」は照明とデザインの組み合わせが大切

バスルームで人気の高いユニットバス商品では、商品のラインナップも増えており、照明の選択肢も徐々に増えています。バスルームの照明選びを行うときは、「お風呂に入るときに、どんな時間を過ごしたいか」を考えることから始めてみましょう。

例えば、リラックスしたいのであれば、ブラウンやベージュを基調とした雰囲気に、丸いブラケット照明で柔らかい雰囲気を作るようなデザインがおすすめです。

他にも、少しムーディーで大人っぽい雰囲気にしたい場合は、ブラックを基調とした雰囲気に、ダウンライトやシャープラインのライトでスポットライトのように演出するデザインがおすすめです。

「リビングルーム」はじっくりとプランを考えよう

家族団らんや、ひとりでのんびり過ごす空間として、1日の中で一番過ごす時間が長い空間になる方が大半です。長時間の生活に適した「まぶしすぎない」照明が求められるので、お部屋の雰囲気に合ったものを選びながら、じっくりとプランを考える必要があります。

シーリングライトは、眩しすぎず、部屋全体を照らしてくれるので使い勝手が良く、人気の高い商品です。シンプルなデザインのものから木枠がついたタイプのものまで、幅広いラインナップから選ぶことが可能です。

シーリングライト以外にも、ペンダントライトやダウンライト、スポットライトを使うことも良いですが、眩しすぎることがないように照明の選び方は気をつけましょう。例えば、ペンダントライトでも、半透明のシェードに囲まれた素材の照明を選ぶことで、目に優しい空間に仕上げることができます。

おそらく、ペンダントライト単体の場合、明るさが足りないケースもあります。その場合、壁沿いにスポットライトを設置したり、ブラケット照明やスタンド照明を使ったりすることも検討していきましょう。

キッチンは「作業のしやすい照明」を選ぶ

キッチンは、リビングとの間取りの関係性によって適切な照明が異なってきます。キッチンでは料理などの作業をするために、照明を使って「見やすさ」を確保することが重要です。

リビングとキッチンが仕切られていないような間取りの場合、リビングとキッチンで照明の色が異なるとバランスが悪く見えてしまうため、キッチン全体は電球色を選び、キッチンの手元灯を白い光にするようにしましょう。

リビングとキッチンが分かれている場合には、キッチン全体を白い光にすることで、料理の作業がしやすくなります。

ダイニングルームは「ペンダントライト」で団らん空間に

家族団らんで食事のできる雰囲気が求められることが多いダイニングルームでは、テーブル全体を照らす「ペンダントライト」がおすすめです。

電球の種類は「電球色」が柔らかい雰囲気を与えるためおすすめですが、最近では色温度を少し下げた「昼光色」を用いて、料理を鮮やかに見せる工夫もみられます。

また、テレワークでダイニングテーブルを活用するケースもみられるため、「調色」が可能な照明や電球を選ぶのもひとつです。PCを使った作業やビデオ通話をする場合には、「昼白色」を選ぶことで作業がしやすくなります。勉強や仕事を行う作業スペースがある場合には、白い光を選ぶようにしましょう。

一日の終わりをゆっくり過ごせる「寝室」にするには

寝室は、眩しさがなく暖かい光になるような照明を選びましょう。白い光で明るくしすぎると、睡眠ホルモンである「メラトニン」の分泌が抑えられてしまう恐れがあります。多少「暗いな」と感じる程度で問題なく、あまり派手すぎる照明にしないことをおすすめします。

部屋全体を照らす照明のほかに、ベッドサイドや枕元を照らす照明を置くケースも多く、明るさが不足する場合には、スタンド照明などを追加することを検討しましょう。
ここまで、部屋別に照明選びのポイントを紹介しました。

デザイン性もさることながら、照明の基本は「お部屋やシーンに応じた適切な照明を選ぶ」ことが非常に重要です。部屋全体のバランスと、使いやすさを考慮しながら「ちょうどいい」照明を選べるようにしていきましょう。
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まちのリノベーション会社で広報・インテリアコーディネートの統括を担当。リノベーション会社で働きながら、生活提案型の家電ショップのスタッフとしても活動中。リノベーションやインテリア、ライフスタイル、家電や雑貨など、幅広い知見を活かしコラムを執筆しています。
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