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2022/10/26更新|1like|2410view
生活スタイルが多様化するなか、郊外や地方での住宅購入を検討する際の選択肢として、古民家や町家を目にする機会も増えています。とはいえ、特別な選択というイメージも強く、興味や憧れだけでは購入に踏み切れないのが実態ではないでしょうか。
そこでまずは、古民家や町家にはどのような住み手が向いているのか、適正度チェックをとおして、生活のイメージをふくらませることからはじめてみましょう。
季節の移り変わりを感じとれる人
経年変化を慈しめる人
可変的な間取りを活かせる人
細部に宿るこだわりやストーリーに価値を見出せる人
便利なだけでは物足りない人
陰影を受け入れられる人
自分が心地よいスケール感を知っている人
家は住むためだけのものじゃないと思っている人
その街や環境と関わりながら暮らしを楽しみたい人
黒光りした柱や梁に圧倒された経験は多くの人がもっていることでしょう。年月を重ねることで刻まれる凝縮された美しさは、新しいだけの美しさには代わることができません。壊れたら補修する、汚れたら磨くというように、住み手が自分の手で慈しみ大切にしながら美しさを継承し、暮らし続けられるかが試されます。
古民家や町家は、垂直に立てた柱と、水平に渡す梁とで構成される木造軸組工法でできています。そのため柱間を建具で仕切って空間を分けたり、反対に取り払ってオープンにしたりと、季節や用途によってフレキシブルに対応できるのが強みです。こうした強みを最大限に活かし、可変性や回遊性といった古民家の本領を発揮できるリノベーションと、自分の理想の住まいとが一致している人となら相性はばっちりです。
工業製品にはない、職人の手業が残されているのは古民家ならでは。細部にこだわった仕上げや造作に目を向けられる感性があれば、古い家の意匠は垂涎(すいぜん)もののはず。また例えば、「色ものを扱う織物業の職人の家の格子は採光に適した糸屋格子にする」などのような伝統建築の歴史やストーリーに触れることが好きな人にもたまらない魅力がつまっています。
メンテナンスがしやすいものや便利さだけを優先したもので生活を満たしてしまうと、古民家ライフは彩りが半減してしまいます。多少の不便さは、自分の体を動かしてコントロールしてみようと試みるバイタリティや、創意工夫をするクリエイティビティも必要で、大げさでなく、家と共に生きている実感が持てるのが古民家ライフの醍醐味です。
そこで気になるのが、「不便さを我慢できない人は古民家を選んではいけないのか?」ということ。そんなことは決してありません。水回りなどはしっかり快適性を求めてメリハリをつけるのが正解です。
黒光りした天井のもと、ひんやりとした暗がりにほのかに障子からの光がさす……。そんな陰影が似合う古民家では、隅々まで明るい生活にノーといえる人が似合います。
広大な農家の古民家や狭い路地奥の町家などは、新築マンションのように、誰もが納得できる一般的なスケールで考えられた住まいとは異なります。町家のようなコンパクトなつくりを、身の丈にちょうどいいと感じる人もいれば、窮屈と感じる人もいるでしょう。また、古民家の開放感を望む人もいれば、広すぎて手に余ると感じる人もいるでしょう。
リノベでできる範囲で、自分に心地よいスケール感の住まいが叶うのかどうか、生活のイメージができていることが大切です。
住み心地が良いだけの家では物足りない人や、住まいからの刺激やインスピレーションを求める人に古民家はおすすめです。日常から切り離された、異次元の時間の流れが感じられるのも古民家の魅力です。
老朽化した空き家は、安全性や治安悪化という問題から、建物や街並みの価値とは別次元の判断から取り壊しを余儀なくされる現状があります。そうした中、住み手がいなくなった古民家や町家を住み継ぐことで、各地で失われつつある日本の風景を残すという大きな課題に、主体的に関わることができます。
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