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2024/08/25更新|0like|1005view
旅先でゆったりとくつろげる旅館に出合うと、その雰囲気や風情を自宅でも味わいたい、と望む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
和のテイスト取り入れた空間づくり、素材の用い方やインテリアの工夫など、住宅事例を見ながら上質で快適な住まいを生み出すポイントをまとめてみました。
和のテイストを持つ外観に
招かれるようなアプローチを
くつろぎの時間を演出する空間づくり
畳素材を取り入れる
障子や格子戸のあるインテリア
縁側でアウトドアにつなげる
坪庭を設ける
浴室や洗面にこだわって
照明プランを工夫する
外観から続く玄関アプローチもポイントです。玄関扉まで少し歩くようなスペースを確保したり、奥行きを感じるように、飛び石を配してもよいでしょう。床面に趣のある石やタイルなど取り入れても。低い位置に植物を植え込み、打ち水が似合うようなデザインとするのがおすすめです。
家族が集まりくつろぐことができる仕掛けを考えてもよいかもしれません。旅館や民宿で見られるような暖炉や囲炉裏などを設けてもよいでしょう。火を囲むことでゆったりとした時間が流れるものです。暖炉のある空間に少し段差を付けたり、床材を変えるなどして他の空間と区別するプランも考えられます。また、家族が集まりやすい堀ごたつも居心地のよいものです。
旅館の畳の上で、ごろっと過ごす時間が何よりもくつろぐ、という方も多いのでは。旅館=和室、畳というイメージはあるかもしれません。和室をプランニングできれば、数寄屋や民家風など好みの間取りが可能ですが、実際に和室を確保することは難しい場合も多いでしょう。
本格的な和室は無理でも、例えば小上がり空間やフローリングスペースの一部に畳を選んだり、置き畳などを用いたフレキシブルな空間づくりも考えられます。床材のひとつとして、畳素材を検討してみてはどうでしょうか。
和の空間ではなくても、最近は、格子の扉を設けるなどして、緩やかに空間を仕切るプランも多くみられます。たとえば、縦格子であれば直線のラインがすっきりとした印象を生み出しますし、隙間の設け方で雰囲気も大きく変わるでしょう。
また、カーテンの代わりに障子を設けても和の雰囲気を味わうことも。障子から漏れる灯によって、落ち着いた空間を実現するでしょう。
内と外の空間をつなげるようなプランニングも注目されています。デッキやベランダなど遊びや食事のスペースとして活用したいと考える方も多いようです。
和の雰囲気を実現するなら、縁側や濡れ縁などをプランニングしても。縁側とは、和室の外側に面した側に設ける板敷のスペースのこと。主に建物内部に設けられるものです。和室や畳敷きの空間の外側でなくても、広めの廊下のように取り入れてもよいかもしれません。
限られたスペースで広い庭を確保することが難しくても、窓から坪庭を眺めることができれば、明るさや開放感を得ることが可能です。坪庭とは、周囲を壁や塀などで囲われた小さな庭のことですが、玄関ホールや廊下、浴室などから緑が見えることでくつろぎ感は増すでしょう。床面に近い位置に設ける地窓から、坪庭の眺めがあることで、広がりも生まれるものです。
旅館のようなくつろぎを求めるのであれば、浴室のつくりにもこだわりたいものです。木製や石などの浴槽を選び、壁材や天井材にも木質材を取り入れることで、豊かな空間が実現します。
窓からは庭を眺めることができたり、空や星が見えるトップライトなどを設置し、屋外を取り込む工夫をすることでくつろぎ感も増すでしょう。
人を迎き入れる旅館の雰囲気を取り入れるためには、照明プランも重要なポイントです。玄関へ招かれるようなライティング、植栽を照らすライト、坪庭の灯などエクステリア照明はもちろん、室内も暖かみのある色合い、多様なシーンに対応できるような調光機能なども取り入れておくとよいでしょう。
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