塗装・内装・器具の取り付けから竣工検査まで｜リノベの工事の流れ②

さまざまな工程が慌ただしく進んでいくリノベーションの工事。「工事がどのような工程で進んでいくのか分からなくて不安…」という方のために、リノベーション工事の流れについてご案内します。
ここでは、中間検査後の次のステップとなる、仕上げ工事から竣工を迎えるまでの流れを見ていきましょう。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

塗装工事

内装工事

器具付け

試運転

クリーニング

竣工検査

▼記事監修

竹村

SUVACOアドバイザー

SUVACO専任アドバイザーとして、戸建て・マンション問わず幅広く専門家紹介を担当しています。お客様と専門家をつなげるサポートの中で、お客様のニーズ、専門家の最新情報をアップデートし、「役立つ情報」をお届けしています。

塗装工事

壁を塗装で仕上げる場合は、木工事で大きな部分が終わった後「塗装工事」を行います。
壁の塗装以外にも、造作した窓枠、ドア枠、カウンター材や化粧材とといった無塗装の無垢材を使用している場合には、塗装工事が必要となります。これは、木目を活かすためのクリア塗装や色付けを目的とするもので、取り付けの前に予め塗装します。

基本的に、塗装工事は壁紙や珪藻土・漆喰など内装を仕上げる前に行われます。
その理由は、壁を仕上げたあとに塗装作業を行うと、塗料がはみ出てしまった場合に貼り替えや補修をしなければならなくなることを防ぐためです。

塗装工事の様子（画像協力：リノまま）

内装工事

塗装工事が終わったら、いよいよ壁や天井などの見た目を整える「内装工事」に入ります。完成に向けて、さらに印象が大きく変わっていく仕上げの段階です。

主には壁や天井などに壁紙を貼る工事や、珪藻土・漆喰などの塗り壁工事になります。それ以外にも洗面所やトイレなどで床材にカーペットやコルクタイル、クッションフロア材などを採用する場合や、部分的にタイルなどをあしらう場合もこのタイミングでの工事になります。

壁紙工事の様子（画像協力：リノまま）

漆喰施工の様子（画像協力：リノまま）

内装工事中の室内。新しくなったものを傷つけないよう養生でしっかりと保護（画像協力：しあわせな家）

竹村

仕上げ工事としてまとめていますが、
・壁紙やカーペットやコルクタイル、クッションフロアは内装工事の業者（※1）
・珪藻土や漆喰は左官業者
・タイルに関してはタイル施工業者
と、使う建材によって施工する業者や職人が変わることを理解しておきましょう！

※1 壁紙や床など幅広く対応できる会社もあれば、壁紙の専門、床材の専門など職人を分けて施工する会社もあります。

器具付け

内装の仕上げ工事が終わったら、最終段階の器具付けをしていきます。

住宅設備に関しては、照明器具や給湯器のリモコンやインターホン、コンセント・スイッチプレートなどの取り付けなどを行います。
キッチンや浴室、洗面所、トイレなど水栓金具の結びがまだの場合はそれも行います。

また内装の建材では、ドア本体の吊り込みやドアノブ・取っ手などの取り付け、棚柱や棚受の固定、棚板の設置なども行っていきます。
それ以外にもカーテンレールやカーテン、ブラインドなどの窓装飾に関しても取り付けます。

試運転

上記のように器具付が全て終わり、施主との竣工検査の前に工事を請け負った会社は試運転を行う必要があります。

水回り機器に関しては、水やお湯がちゃんと出るのか、流した水はきちんと排水されるのか、食洗機やレンジフードの動作チェックを行います。
照明器具に関しては点灯確認、コンセントに関しては通電チェックを行います。
内装建材においては、ドアの開閉に問題がないかなどを確認をしていきます。

クリーニング

器具付けや試運転が終わったら、クリーニング業者が清掃を行って、竣工に向かいます。
マンション、戸建て問わず、窓に関しては清掃・拭き上げを行います。

竣工検査

クリーニングが完了したらいよいよ工事は竣工を迎えます。
竣工検査では、施主が現場チェックに立ち合います。気になったポイントや現場の汚れ、傷などを指摘して、修正依頼をします。
施工会社側は竣工検査で指摘があった内容は引き渡しまでにできるだけ是正が完了するように調整を行いますが、指摘内容や職人のスケジュールによっては工事が引越し後の日程になってしまう場合もあります。

竹村

引越し後の工事作業中は施主も在宅が必要となるため、日常生活やお仕事への影響が出ることも。是正工事の種類によって、粉塵が出て清掃が必要になることもあるため、引越しの前にできることはやってもらったり、入居スケジュールの調整が可能であれば検討されても良いでしょう。

施工内容にもよりますが、意外にも多くの工種が入り組むリノベーション工事。取り扱う建材や施工箇所によって、その道の専門業者や職人の方々が関わりながら、家は完成形へと近づいていきます。

数ヶ月間の工事の流れを把握し、工程表と照らし合わせながら、現状の作業がどういった状況なのかを理解できると安心です。