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2017年01月29日更新
リノベーションHOW TO(リノベーション向き中古物件選び)
中古物件を買ってリノベーションするときに、図面から物件を読むコツについて、解体現場の実例とともにリノベーションの専門家が解説するシリーズ。今回は物件を解体した後の壁についてのお話です。
こんにちは。東京・恵比寿にあるリノベーション会社のEcoDeco(エコデコ)です。この連載では、リノベーションを検討する方々へ向けて、「物件を読むコツ」について解説していきます。
内見時、普通に見ている壁もいざリノベーションが始まるとその裏側にある躯体の表情が様々でビックリします。
ツルツルでキレイな壁もあれば、ゴツゴツしたワイルドな壁もあり、ノリがベットリな壁もあったりします。
そしてその表情をリノベーションに活かしたくなって工事中に「塗装しないでこのままにしませんか〜?」なんて施主に提案することもしばしば。
そんな訳で、解体後の壁をザーッとご紹介!
N様邸@清澄白河
まずは「N様邸@清澄白河」の壁です。
この壁の左側はコンクリート壁に直でクロスが貼られていました。そのクロスを剥がすとこのようなツルツルした壁が出てきます。
壁の右側はタイルが貼られていた壁を解体した跡なので、タイル剥がした痕跡が残っています。
その表情の違いは一目瞭然ですね。
N様邸@清澄白河
こちらは「U様邸@等々力」の壁です。
U様邸@等々力
これもクロスを直貼りしている壁だったのでクロスを剥がして出てきた壁はなんとも言えない黒光りする、すばらしい壁でした。
(この壁を見た時の感動は暫定1位です)
同じく「U様邸@等々力」の壁、リビング側です。
U様邸@等々力
この右奥のエリアは解体するとノリの跡が出てきました。解体前は和室の押入だった場所だったのでベニヤの板が貼られていたのです。そのノリです。
U様邸@等々力
「N様邸@清澄白河」の物件にも板が貼られていた壁がありましたが、その解体後はこのような壁でした。これは壁のコンクリートに「木レンガ」と呼ばれるものが埋め込まれており、そこにビスで板を貼っていたようです。
N様邸@清澄白河
躯体現しの壁にする場合、このような壁は抵抗感のある人が多いと思います。塗装すれば気にならなくなりますが、そのままではちょっと……。
他には「GLボンド」という粘土を団子状にしたような接着材で板を貼り付けた跡のある壁があります。白い斑点みたいなのが接着材の跡ですね。
キレイなグリッド状に跡が残っている場合もあり、これはこれでそのまま見せるのもアリかと思います。
「I様邸@石川町」の事例がそれですね!
I様邸@石川町
こちらは解体したら建築当時の寸法線が出てきた例です。
建設中は基準になる線を壁に描くのでその痕跡。建物の歴史を感じますね!
その跡を残したまま引き渡しを行ったのですが、お引越し後に伺った際は家具や植物の背景になっていて良い感じでした!
と、まぁ〜解体して出てくる壁の表情は本当にいろいろあります。
解体してのサプライズではありますが、壁の仕上げ方で解体後にどんな躯体壁が出てくるかはおよそ想像できますので、皆さんもこれを参考に内見されてはいかがでしょうか!?
妄想してみると面白いですよ。
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