2017/11/07更新2like7778view

著者:松浦有沙

新築タワーマンション、NY、賃貸戸建て、いろいろ住んでみました【片付けが面倒なのでリノベしましたvol.1】

この記事を書いた人

松浦有沙さん

SUVACOスタッフです。
知れば知るほど「リノベーション最高では?」と思い、2015年5月にリノベ前提で中古マンション購入。約1年購入したマンションに住みながらのんびり建築家さんと設計を進め、2016年9~12月に工事、2016年12月からリノベ完了した家に移り住み、リノベの良さを噛み締めながら暮らしています。

こんにちは。SUVACOスタッフの松浦です。中古マンションを買ってリノベーションをしたところ、記事を書けと言われたので赤裸々に書こうと思います。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

10代・20代の頃、「衣>>>>>>>住>>>>>>>>食」だった衣食住の関係が、30代になり、「住>>>>衣>>>>>>>>食」になったので、住にやる気をだすことにしました。(食が低いのは仕様ですので気にしないでください)

食に贅沢したい方もいらっしゃいますし、趣味に費やしたい方もいらっしゃいますし、ソシャゲに家賃分溶かす方もいらっしゃいますし、何に有限なお金を使うかはそのひとが何に幸せを感じるかで変わると思いますが、うちは結婚・出産を経て、ハッピーと密接な関係にあるのは「家」だな、という結論に達したので、思い切ってやってやりました。

正直リノベーションというのは安くないので、その値段に怯んだ私がダンナ氏に「ど、どうする…?こんなにお金掛けていいの…?」と問い掛けたところ、「リノベに掛けないならスポーツカー買っていい?」などというトンチキな回答をくれたので、迷いなくリノベーションに踏み込むことができました。サンキュー、ダンナ氏。スポーツカーはいらないよ!


ということで、そんな感じで進んでいった我が家のリノベーションですが、まず最初になぜそう至ったのか、松浦家のおうち遍歴をみてみましょう。

新築賃貸タワーマンション39F@東京 - 新婚生活スタート

お互い実家は戸建て、社会人になりそれぞれ賃貸マンションでのひとり暮らしを経て、結婚後まず住んだのは都内某所の新築タワーマンションでした。

選んだ理由はお互いの職場にほど近かったこと。特に新築にこだわりはなかったので、それ以外も見たのですが、こちらのほうが割安だったので決めたような気がします。あんまり覚えていないけれど。リーマンショックからさほど経っていなかったので、弱気な価格設定になったのではないかと当時は予想していた記憶があるようなないような。

ところで家の写真がほとんどありません。振り返れば、ここでの生活は夫婦ふたりだったので、家で過ごす時間があまり長くなかったのですね。平日はどちらも仕事なので朝出て夜帰り、休日は外出。友人と会う際もわざわざ家に呼ばずに外で会うことが多かったので、撮る機会がなかったようです。ライフスタイルが違うので、家に求めるものがいまとは全然違うように感じます。


<特徴>
単身向けからファミリー向けまでいろいろな間取りがあったので、幅広い層のひとが住んでいました

<メリット>
・綺麗
・パーティルームやゲストルームなど共用施設の充実
・向きによっては外からの目を気にせずカーテンを開け放てる
・共用部にエアコンが効いているので、各戸内も暑さ寒さが厳しくならない
・各階にゴミ置き場があるので、いつでもゴミを出せる

<デメリット>
・窓が1方向にしかないので、換気の効率がイマイチ
・1階まで降りて雨や忘れ物に気付いたときの絶望感
・住人が多いため駐車場が機械式で、同時に数人出庫しようとするととても時間がかかる
・近くに3棟あるため、ビル風が吹き荒れる(風に吹かれて花壇に突っ込んだこと有り)
こんなかんじの間取りでした。扉とかは覚えていないので省略。LDの奥に謎の段差があり(グレーの線のところ。2つの四角は階段。)、そこが気に入ってこの部屋に決めました。フラットな広めエントランスに直接バス・トイレへの入口があり、玄関と室内の境目が不明瞭だったので、玄関はマットを引いてその上だけ土足!にすることに。この廊下のない間取りの効果か、実際の平米数よりも広く感じる家でした。

こんなかんじの間取りでした。扉とかは覚えていないので省略。LDの奥に謎の段差があり(グレーの線のところ。2つの四角は階段。)、そこが気に入ってこの部屋に決めました。フラットな広めエントランスに直接バス・トイレへの入口があり、玄関と室内の境目が不明瞭だったので、玄関はマットを引いてその上だけ土足!にすることに。この廊下のない間取りの効果か、実際の平米数よりも広く感じる家でした。

NYに転勤。家具付き賃貸アパートメント@タイムズスクエア徒歩1分

私の住んでいたタワーマンションは階によってインテリアのテイストが異なり、フローリングの色もダークブラウン、ナチュラルブラウン、ホワイト、といろいろ。間取りもものすごく様々で、その中から自分好みを選んだこともあり、特にこれといって不満はなかったのですが、ダンナ氏にNY転勤の辞令があり渡米。


NYのアパートメントは洗濯機が各住戸に付いていない(置けない)ことが多く、各階にひとつあればいい方で、地下にランドリー施設があって都度そこにいって洗濯するというケースがほとんどなのですが、それがイヤだったので、各戸内に洗濯機付きのところという条件で絞り込み。
そして、1年間の期限付きだったので、穏やかな住環境より、ご機嫌にNYを満喫しよっと、という思いで場所はタイムズスクエアのすぐ近く、NYイエーイ!という感じのところに決めました。意外と徒歩5分の場所にスーパーもありました。


<特徴>
観光地のど真ん中、え、この上ってマンションなの?という立地にあり、陽気なドアマンとハイタッチしてからマンションに入るという非常にアメリカ来たぞ感ある環境

<メリット>
・セントラルヒーティングで温度が一定に保たれている
・栄えたところの真ん中だと、夜でも人通りがなくなるということがないので怖くない

<デメリット>
・セントラルヒーティングで乾燥がすごい


家の中のここがよかった悪かったをあまり覚えていないのですが、たぶんどっちもそんなになかったのでしょうね。短期だったこともあり。
冷蔵庫のドアが硬すぎるとか、浴槽があるくせに栓しても水が抜けていくから修理業者呼んだら「水全開にしておけば抜けていっていても溜まるからいいじゃない」と言われアメリカこわいってなったりとか、そういうエピソードならいっぱいあるけれど、そういうことじゃないですよね。
家具・家電付きの賃貸物件。天井からの大きな窓はブラインドの長さが足りていませんでした。おそらく発注ミスなのですが、そのままなのがとてもUSA。

家具・家電付きの賃貸物件。天井からの大きな窓はブラインドの長さが足りていませんでした。おそらく発注ミスなのですが、そのままなのがとてもUSA。

家具付き賃貸アパートメント@ロックフェラーセンター横

オーナーが代わるだかなんだかで、半年もたたずに出ねばならぬことになり、お引越し。今度は元の場所からも徒歩5分程度のロックフェラーセンターの近くにしました。Xmasツリー見るんだいっ!って思いで決めましたよ。


<特徴>
そんなに広いわけでもないのにトイレ2個

<メリット>
・立地のメリット・デメリットは引越し前と場所がほとんど変わっていないので一緒です

<デメリット>
・洗濯機と乾燥機がトイレの中にあった。なんで?ねぇなんでなの?


住んでいたうちの半分以上つわりで倒れていたので、こちらも家についての感想がそんなにありません。
浴槽・シャワーブース・トイレ・洗面台がひと部屋に集まっていたので、つわりによるリバース症状も広い場所で心置きなくできたとかそういう話はいらないわけですよね?
引越し前の家と家具やラグが一緒なのは、管理会社が一緒だから。どれも私物ではありません。

引越し前の家と家具やラグが一緒なのは、管理会社が一緒だから。どれも私物ではありません。

窓枠で読書するダンナ氏。日の光が好きなようなので(私は薄暗いところが好き)、リノベの際には窓際にワークスペースを設けました。

窓枠で読書するダンナ氏。日の光が好きなようなので(私は薄暗いところが好き)、リノベの際には窓際にワークスペースを設けました。

いろんなものがずらりと並んでいてすみません。人種いろいろ、シャンプー類もそれに合わせていろいろ、なアメリカで合うものになかなか出会えず、次々チャレンジした結果です。乾燥がすごいので、浴槽にはだいたいお湯を溜めたままにしていました。ちなみに追い焚き機能などはもちろんないです。

いろんなものがずらりと並んでいてすみません。人種いろいろ、シャンプー類もそれに合わせていろいろ、なアメリカで合うものになかなか出会えず、次々チャレンジした結果です。乾燥がすごいので、浴槽にはだいたいお湯を溜めたままにしていました。ちなみに追い焚き機能などはもちろんないです。

こちらが悠々自適に(?)マーライオンになれた広々サニタリー。こんな話してていいのかな。左にちらっと写っているのは上の写真のシャワーブース。リゾートホテルなどでもよく見る配置ですが、日本人の私には住んでみてもやはり馴染みませんでした。バス、トイレは別!!!

こちらが悠々自適に(?)マーライオンになれた広々サニタリー。こんな話してていいのかな。左にちらっと写っているのは上の写真のシャワーブース。リゾートホテルなどでもよく見る配置ですが、日本人の私には住んでみてもやはり馴染みませんでした。バス、トイレは別!!!

この住戸最大の謎であるトイレ内洗濯機&乾燥機。洗い終わった清潔なものをトイレを通って出さなければならないとか狂気の沙汰では??と本気で疑問。なんでこうしようと思ったの???

この住戸最大の謎であるトイレ内洗濯機&乾燥機。洗い終わった清潔なものをトイレを通って出さなければならないとか狂気の沙汰では??と本気で疑問。なんでこうしようと思ったの???

帰国して賃貸戸建てを探しました@東京

帰国することになり、新たな住処を探すことに。
独身時代にお給料を注ぎ込んでいたファッションへの欲望が薄れ、欲しいものはお家一択となっていたため、「おうち欲しい!おうち建てたい!」を連呼していたら、「家を建てるなら、まず戸建てに住んでみて、メリットデメリットを体感してからにしよう」と言われ、なるほどたしかにと賃貸戸建てを探すことになりました。堅実。


<特徴>
建売ではないと思われますが構造はそんなかんじ。1階に駐車場+洋室2+トイレ、2階にLDK+バスルーム+トイレ+ベランダ、3階に洋室1+広めのベランダ、でした

<メリット>
・延床面積に対して割安(賃貸戸建ては転勤などで家を空けることになったひとがその間貸し出していることが多いので、マンションほどがっちり「相場」がない気がします)
・一般的なマンションと違って駐車場と玄関が近いのでいろいろ便利
・玄関ドアのオートロックも便利
・家庭感がある

<デメリット>
・冬、1階が外より寒く、夏、3階がサウナ。キャンドルは液化
・子供が小さいと、階が違う→親の気配がない→号泣 となるため、他の階での用事をするのが億劫になる
・ゴミは回収日の朝に出さなければならない
・家の前の掃き掃除なども必要


妊娠後期~2歳をこの家で過ごしたのですが、この時期、階段というのはちょっと面倒な存在でした。3階に洗濯物を干す場合、一度洗濯物を持って3階に上がり、その後一度下りて子供を抱っこして再度上に、となりますが、産後の腰痛を抱えた身体にはしんどかったりします。ひとりだったら這って上りたかった。

ただ、人生の中では短期のことだと思いますので、耐える、工夫する、放棄する、などで対応することもできるとは思います。健康な時期にはいい運動にもなるので、階段は良いところも悪いところもありますね。
子供に寄った写真ばかりで、家がわかるものがほとんどありませんでした…。雰囲気くらいは伝わるでしょうか。子供がハイハイをする時期だったのでラグは撤去していて、ローテーブルもフローリングに直置きです。

子供に寄った写真ばかりで、家がわかるものがほとんどありませんでした…。雰囲気くらいは伝わるでしょうか。子供がハイハイをする時期だったのでラグは撤去していて、ローテーブルもフローリングに直置きです。

左側の下部三分の二ほどががらっと空いている、乳児持ちにとっては恐怖の階段。ちなみに大人でも酔っ払ったり重い荷物を持っていてよろけたりしたら落ちるのではないかと常に逆サイドの手摺にすがりついていました。子供は後ろ向きに膝を付いて一段ずつそーっとそーっと。ただ、もともと階段上に扉があったので、チャイルドロックでひとりで階段に行かないようにすることはできました。

左側の下部三分の二ほどががらっと空いている、乳児持ちにとっては恐怖の階段。ちなみに大人でも酔っ払ったり重い荷物を持っていてよろけたりしたら落ちるのではないかと常に逆サイドの手摺にすがりついていました。子供は後ろ向きに膝を付いて一段ずつそーっとそーっと。ただ、もともと階段上に扉があったので、チャイルドロックでひとりで階段に行かないようにすることはできました。

と、以上のようにいろいろ住んでみまして、マンション・戸建ての良いところ悪いところを身を持って感じた結果、最終的に中古マンションを買いましたよ。

とはいえ、やっぱりマンションでしょう!ときっぱり決まったわけではなく、2年くらいのんびりと土地、中古戸建ても並行して探しました。

新築マンションは1回だけ内覧に行って、無駄にゴージャスなモデルルーム(実際に引き渡されるものとは全然違う)と結婚式場が作ってくれるアルバム以上に豪華な装丁の資料(ケース付きで超重い。来場者全員に渡される)に新築マンションの価格の○割は広告費なんだな…と実感してしまい、貧乏性の私は却下しました。

なぜその物件を選んだかや、探している間に却下した物件などについては次回書きたいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・

ちなみに他のプライベート切り売りスタッフの連載はこちら。

【心も整う、収納術。】
収納・片付け・断捨離の鬼・夏野の連載。男児と暮らす家とはとても思えない美しさを保つ秘訣を教えてくれている。この連載が広まると「子供が小さいから家が片付かない」という言い訳が通用しなくなるのではと怯えている。

【うちの和田、賃貸やめるってよ】
SUVACO随一のゆるふわ男子(ふわは主に髪)和田がおもむろに家買ってリノベした実録連載。とても参考になるはずなのだけれど更新が遅い。ファンレターが届いたらやる気をだすと思うので、続きが気になった方はお問い合わせからエールを。
お気に入りに追加

この記事を書いた人

松浦有沙さん

SUVACOスタッフです。
知れば知るほど「リノベーション最高では?」と思い、2015年5月にリノベ前提で中古マンション購入。約1年購入したマンションに住みながらのんびり建築家さんと設計を進め、2016年9~12月に工事、2016年12月からリノベ完了した家に移り住み、リノベの良さを噛み締めながら暮らしています。

SUVACOは、自分らしい家づくり・リノベーションをしたいユーザーとそれを叶えるプロ(専門家)とが出会うプラットフォームです。

家づくりについて学ぶ

「自分らしい家づくり」に大切な、正しい家づくりの知識が身につくHowTo コンテンツ集です。

専門家を無料でご提案

家づくり・リノベーションはどこに頼むのがいい?SUVACOの専任アドバイザーが全国1,000社以上からご希望に合うプロをご提案します。

住宅事例をみる

リノベーション・注文住宅の事例を見たい方はこちら

家づくりの依頼先を探す

リノベーション会社や建築家、工務店など家づくりの専門家を探したい方はこちら

会員登録を行うと、家づくりに役立つメールマガジンが届いたり、アイデア集めや依頼先の検討にお気に入り・フォロー機能が使えるようになります。

会員登録へ

同じテーマの記事

同じテーマのQ&A

住まいの記事 カテゴリー一覧

専門家探しも、家づくりのお悩みも
SUVACOのアドバイザーに相談してみよう

専門家紹介サービスを見る