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2023/04/20更新|0like|1102view
住まいの中でも家族のだんらんの場所として長い時間を過ごすことの多いリビング。最近では、ダイニングやキッチンとつながるワンルームのプランが多くみられます。ここでは、リビングスペースをより快適で居心地よくするためのポイントやアイデアをまとめました。
ワンルームのLDKでは空間のつながり方に注意を
吹き抜けなどで縦方向のつながりも意識して
テレビの配置も重要に
収納スペースを確保してすっきりとした空間に
空調計画にも配慮したい
照明やコンセントの配置は計画的に
内装材選びのコツ
限られた条件の中で広々としたリビングを実現するための方法のひとつに吹き抜けを取り入れることが考えられます。吹き抜けとは、多層階の建物で、2層以上の高さにまたがって設けられる空間やスペースのこと。一般的な住宅では、1階の玄関ホールやリビングなどに設けるケースが多くみられます。
吹き抜けの魅力は、プランや条件にもよりますが、光や風を取り込み、開放的な空間が実現できること。天井が高くなることで、縦方向に広がりが生まれ、ゆったりとした心地よさを得ることもできます。
また、屋根形状を生かしたり、梁や小屋組みなどをみせるなど変化のある空間づくりも可能。上下階の空間につながりが生まれるため、家族の気配を感じることもできるでしょう。
リビングに設置することが多いテレビ。最近では、画面サイズも大きくなり、インテリアにも大きく影響するアイテムのひとつです。テレビの設置にも関わる配線計画は、家づくりの中でも早めに決定しなければならないため、間取りプランと同時に設置する位置や方法を検討することが大切です。
考え方としては、まず、誰が、いつ、何時間ぐらい見るのか、家族の視聴スタイルを明確にすること。それによって、テレビの位置はもちろん、ソファのレイアウト、照明プランなども変わってきます。特に、ひとつの空間であるLDKプランの場合、リビングだけでなくLDK全体で検討することが重要です。ダイニングからも視聴するのか、対面キッチンなどのカウンター越しにも画面を見ることがあるのか、によっても設置位置は変わってくるでしょう。
また、注意したいのは生活動線。テレビとソファなどの間に、家族が行き来しないようにすることで落ち着いて鑑賞することが可能です。同時に、画面の見やすさにも配慮を。窓から射し込む光や照明が画面へ映りこまないように配慮が必要です。
リビング空間では日常的にテレビを見たり音楽や読書を楽しんだり、さらには幼いお子さんの遊び場……といった、さまざまな過ごし方や作業をする場所となります。
そのような空間には多種多様なモノが集まるため、それらに適した収納スペースを確保しておきたいもの。すっきりと片付いた空間とするためには、家族構成やライフスタイルに適した収納プランを検討することが大切です。
「使うところにしまう」という収納の基本をもとに、リビングで家族がどう過ごすのか、必要となるモノは何かをピックアップ。そのためには、どの程度の収納スペースが必要かを明確にするようにしましょう。
例えば、テレビやAV機器、周辺機器の設置や収納から検討を。周辺機器やソフトを収納しテレビを置くことができるキャビネットなどが考えられます。取扱説明書やリモコンなどの収納スペースを確保しておくと重宝するでしょう。また、新聞や雑誌、子供のおもちゃや絵本などの置き場も確保しておきたいもの。大きめの本棚をプランニングすることで、ファミリーライブラリーとしても、飾り棚としても利用できます。
そのほか、アイロン、裁縫道具、家計関係、学校の書類、掃除用具など、多様な物を収納できる物入れは、来客時に散らかった物を一時保管できるスペースとしても使い勝手がよいでしょう。
ゆったりとくつろぐ空間づくりには、空調計画も重要なポイント。住まい全体の断熱性を確保しておくことは基本ですが、特にLDKがひとつの空間であったり、吹き抜けを設ける広い空間の場合は十分に検討したいものです。空調計画にあたっては専門的な知識が必要なので、希望や不安な点などは担当者に相談するようにしましょう。
一般的なエアコン以外で、リビングで用いられる暖房機器には、輻射熱で部屋全体をムラなく暖め空気を汚さない床暖房や温水パネルヒーターを採用するケースが多いでしょう。空間全体が暖まるため、心地よく過ごすことができます。床暖房にはいくつかの種類があり、住まいの全体の熱源にも関わるので、取り入れたい場合は早めに検討することがポイントです。
照明計画も快適さを左右するポイントのひとつ。多様な使い方をするリビングでは、一室一灯ではなく、ダウンライトやブラケット、スタンドなどを組み合わせたり、明るさを調節することができる調光機能付きのタイプを取り入れるなど、シーンに合わせた照明スタイルを検討しましょう。
読書や作業をする時には明るめに、ゆったりとくつろぎたい時は暗めに、といった演出することが可能に。複数の照明をリモコン一台で操作できるものやスマートフォンで操作できるものなどもあるので、使い方に合わせて取り入れてみてもいいでしょう。
また、テレビや周辺機器、充電機器など、リビングまわりでは多くのコンセントが必要になります。必要な数を洗い出すとともに、間取りや動線に合わせた位置に設置することが大切です。日々使用するものなので、使い勝手を十分に検討し計画するようにしましょう。
家づくりの中で、照明やコンセントなどの配線プランを検討するのは、おおよその間取りが決まった時期になります。設計担当者の提案する電気配線(設備)図を確認する際には、まず、図面の中で家族の日々の動きをイメージすること。朝起きてから眠るまで、どのような過ごし方をするのか、動きをするのかを考えてみることが大切です。その上で、必要な照明やコンセント、設置する位置が適しているかを確認するようにしましょう。
心地よい空間づくりには、内装材も重要なアイテム。特に床材は足触りがよく、疲れない素材を選びたいものです。リビングの床材として多く用いられるのがフローリング。大きく無垢材(単層フローリング)と複合(複層)フローリングに分けられます。
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