家づくりの学び舎

2023/07/05更新2like1295view

著者:SUVACO編集部

着工前に必ず見てほしい!新築やリノベーションの工事前に把握しておくべきことリスト

新築やリノベーションをする際、工事が始まる前や工事中にはどのようなことを確認すればよいのでしょうか。この記事では、スムーズな工事の進行や周囲との良好な関係を築くために把握しておいてほしいことや、施主が行うべきことを詳しくご紹介します。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

▼記事監修

加藤

加藤

SUVACOアドバイザー

地元である愛知で活躍するSUVACOのアドバイザー。
「家づくりのよろず窓口として、お客さまには気軽に相談していただきたい!」と語る加藤は、地域性の特徴や傾向を把握しているため、地方のお客さまのニーズにもしっかりとサポートできる知識を持っています。

1. 工程表や現場打合せのタイミングの確認

工程表とは

建築現場を管理する施工業者は「工程表」を組んで工事のスケジュール管理をしていきます。施主側も工事がどのような手順で進んでいくかを確認し、把握しておくことがとても大切です。あらかじめ、施工業者からは必ず工程表を共有してもらうようにしましょう。
加藤

加藤

工程表はあくまでも現場でどのような工事をどれくらいの期間で進めていくかを示す進行表となります。工程表をもとに、現場では天候や職人のスケジュールなどに合わせ、現場監督が調整しながら工事を進めていきます。
工事の進捗状況により必ずしもその日程で職人が現場に入るわけではないことも念頭においておきましょう。

現場の打ち合わせ

工事中には施主自身が現場立ち合い、工事担当者や設計者との現場での打ち合わせを行うことがあります。
目安として以下のタイミングで実施されることが多いです。
・大工工事中や上棟時:建物の骨組みや構造を確認するための立ち会い
・大工工事完了後:内部の間取りや仕様、スイッチ・コンセントの配線や設備の配置の確認
・内装工事中:壁や床、設備などの仕上げや配置を確認
・クリーニング後の完了検査:細部の仕上げや修正箇所の最終確認
加藤

加藤

現場打ち合わせや立ち会いの回数や目安の時期は、工事の進行状況や施主の要望によって異なる場合があります。設計や施工担当者とのコミュニケーションを通じて、適切な打ち合わせや立ち会いのスケジュールを調整しましょう。

2. 近隣への挨拶

工事の際は、工事関係者など見知らぬ人の出入りが増え、戸建ての場合は工事車両やトラックの通行が頻繁になります。そのため、事前に工事のお知らせをして近隣へ挨拶をしておくことが重要です。

近隣へ伝える内容

近隣の方へは、以下の内容をお知らせすると安心です。
・工事の予定と期間
・工事を行う曜日や時間帯
・騒音の発生しやすい期間
・駐車場の使用に関する説明
・工事中の連絡先(施工業者名や監督の連絡先など)

近隣挨拶の範囲

マンションの場合は上下左右と同じフロアの搬入経路に面するお宅へ。
戸建ての場合は「向こう三軒両隣」と言われ、現場となる家の向かい側3つと、左右の隣家2つの合計5軒に加え、建物が面するお宅があれば裏のお宅も含めたほうが無難です。
また、地域によっては自治会長への連絡をしておいた方が良いケースもあります。地域によってルールがあるため、近隣で親しい方がいれば相談してみると良いでしょう。

近隣からの要望があったときは

挨拶の際に近隣の方から、生活スタイルや工事に関する要望を受けた場合には必ず施工業者にも伝えましょう。
また、工事中に近隣から苦情や指摘があった際に、施主に連絡を入れないスタンスをとる会社もあります。その理由は、入居後に近隣の方と良好な関係を築いてもらうための配慮として、工事中のクレームは自社で責任をとる方針としているためです。希望があれば「自分にも都度連絡が欲しい」など要望を伝えておくことがおすすめです。
加藤

加藤

近隣との関係性は、その後の暮らしにも大きく影響する大切なポイントです。どんなに素敵な住まいが完成しても、周囲の方との関係が悪化してしまうと暮らしにくくなったり、入居後も些細なことや行き違いからトラブルを招きやすくなります。
リノベーションにおいては、入居時よりも一足先に、工事前から近隣の方との関係性を築いておけると安心ですね。

3. 管理組合への申請手続き(マンションの場合)

マンションリノベーションでは、管理組合への工事申請が必要です。申請方法や書類は管理規約に記載されていることが多いので、打ち合わせ中のできるだけ早いタイミングで確認しましょう。

工事申請の必要書類

管理組合への工事申請は、工事の1か月から数週間前までに理事長の承認を得るため、申請時は工程表や図面の添付をします。
加藤

加藤

必要書類は管理規約に記載されている場合や、管理組合へ問い合わせをして確認が必要な場合もあります。また、マンションによっては、近隣の同意書が必要なケースも。近隣の方に訪問してサインをもらう必要があるので、不在の場合はお手紙とともにポストに投函するなど、準備期間を含め時間に余裕をもって動き出すことが大切ですね。

4. 地鎮祭の実施(新築の場合)

新築の場合は着工前に地鎮祭(じちんさい)を行うかどうかを決定します。地鎮祭は、建築をする土地に神主を招いて神様へ工事の安全と成功を祈る儀式です。

神式の地鎮祭とは

地鎮祭は神式、仏式、そのほか信仰によって手順は異なりますが、神式で行うことが多いのでその内容について解説します。
最近では地鎮祭の会場づくり、お供え品やお神酒の準備などは施工業者や神主側で用意してくれることも多いです。主に施主側が行うのは以下の内容です。
・日程を決める(仏滅や赤口を避け、大安・友引・先勝に行うことが多い)
・神社への地鎮祭の予約をする
・参加者に地鎮祭の日時や場所を通知する
・神主さんへのお礼(初穂料)を用意する

(参考)地鎮祭はやるべき?やらないと不吉?施工会社のホンネは?
加藤

加藤

最近では地鎮祭を行わないケースも増えていますが、施主・設計者・施工業者の現場担当者・場合によっては大工なども参加し、これから家づくりに関わってくれる方々との貴重な顔合わせの機会にもなります。前向きに実施を検討してみてはいかがでしょうか。

5. 現場へ足を運ぶ際の連絡先や注意点の確認

施主が現場へ足を運ぶ際には、担当者へ連絡をしてから行くことがおすすめです。現場に人がおらず鍵がかかっている日程などもあるため、事前に確認をして訪問する形がスムーズです。

現場訪問時に注意すること

現場への訪問時に注意することは、何よりも「安全第一」であること。
工事現場はさまざまな危険が伴います。重機や外壁の足場やハシゴ・脚立などが置かれその中で職人の方々が作業を行っています。現場の方の邪魔にならないことへも配慮が大切です。
加藤

加藤

特にご家族やお子さんと一緒に現場に足を運ぶ際には、周囲によく目を配り、無理をせず見学するように心がけましょう。
一般的に現場は10時、12時、15時で休憩を取り、17時頃には撤収するのが1日の流れです。差し入れをする場合は、休憩の少し前のタイミングで訪問すると喜ばれるでしょう。

これまで打ち合わせしてきた新築やリノベーションが実現する前のワクワクした気持ちでつい色々なことを忘れてしまいがちな工事前。
ここから、さらに多くの方が家づくりに関わることになります。この記事を通じて、家づくりに関わるたくさんの方への感謝の気持ちと配慮を忘れずに、家づくりを楽しんでいただけたらうれしいです。

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