床材や壁紙、扉のデザインなどをこだわる人は多いものの、天井はおざなりになっていませんか?天井にもこだわってみると、家の表情が大きく変わるもの。個性あふれるこだわりの天井をピックアップしました。
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濃いグレーによる天井の効果
明るさと開放感の半透明天井
竹材の天井
揺らめく和紙の天井
スチール天井
廊下のルーバー天井
天井を遊んでみる~ギャラリーに
濃いグレーによる天井の効果
インパクトのある濃いグレーの天井と淡いブルーの壁とのコントラストが、不思議と落ち着きをもたらしてくれます。
天井にはプロジェクターを設置して、映画を楽しむ大人の空間に。かわいさを排除した、クールな部屋に仕上がっています。
明るさと開放感の半透明天井
明るさや開放感がほしくて吹き抜けや天窓などを採用した場合、上階の床面積が減ってしまうというデメリットがあります。
こちらでは、リビング上の空間の床をFRPグレーチングにしたことで、上階の床面積を減らさずに採光と開放感を階下にもたらしています。
竹材の天井
寺院などでみられる「格天井(ごうてんじょう)」に、上階の床材の竹が映える清々しい天井です。
天井の竹からわずかに透けて光が差し込み、天井全体が明るく見えるようになっています。純和風の雰囲気を存分に感じさせてくれる天井ですね。
揺らめく和紙の天井
こちらは速読コンサルタントのオーナーが、自身の思想を形にした事務所。
水面に落ちた光のように静かに揺れる天井の素材は、なんと和紙。涼しい風が吹く水辺にいるように、気持ちを静めてくれそう。
スチール天井
こちらのリビングは、壁に溶岩タイル、室内窓と天井にスチール素材を取り入れて、インダストリアルに仕上げています。
インダストリアルな天井はモルタルや躯体現しのイメージが強いのですが、こちらの住宅のようにスチール素材にすることで、キレイでスッキリとしたインダストリアルスタイルが完成します。
廊下のルーバー天井
こちらは廊下部分の天井にルーバーを用いて、その内部に照明を設置しています。
ルーバーを通した光と影が織りなす陰影が、近代アートのような空間。廊下に伸びるルーバーが視覚的に縦長効果をより引き出しています。
天井を遊んでみる~ギャラリーに
1階床面から壁を伝って天井まであるオブジェは、天の川をイメージしているそう。イベントスペースということで、大空間を利用したダイナミックなアート天井です。
天井の穴から漏れる光が、星明りの下にいるような気分にさせてくれますね。
住まいの天井も好みのテーマを決めて、アーティスティックな天井にしてみたくなる、そんな事例です。
広々とした天井、そのままにするのはもったいない!天井の素材や色にこだわると、部屋の印象が大きく変わります。
明るさを求める場所、暗くて落ち着きを求める場所、やすらぎを求める場所…部屋によって色を塗り分けてゾーニングしたり、素材を選ぶのも楽しそう。自分らしい、こだわりの天井をこの機会に考えてみませんか。