ほどよく近くてほどよく遠く。ちょうどいい距離感の二世帯住宅

二世帯住宅で暮らしはじめたら、いったいどんな毎日になるんだろう？

家族がいつでもそばにいる安心感。
親世帯と子世帯がお互いに支えながら生きる。
きっと一緒に暮らして、いいことはたくさんあるのだろう。

でも、生活リズムの違いや、それぞれのプライバシーはきちんと守ることができるのか、心配ごともなかなか多いのが現実。

家族といえど、ほどよい距離感は大切だ。
今回は、二世帯で心地よく過ごせる家について考えてみたい。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

「ほどよさ」を大切にした二世帯での暮らしを

ほどよい距離をとりながら、家族の気配を感じるやさしい住まいに

一緒に暮らす楽しさを感じられる家に

「ほどよさ」を大切にした二世帯での暮らしを

自然と家族が集まる風通しのいいリビング

子育てや親の老後のため、マイホームの資金を考えてなど、二世帯住宅での暮らしをはじめる理由は人それぞれ。

世代の違う家族が一緒に暮らすことで、お互いに協力し合いながら暮らせて、助かることも楽しいこともたくさんあるだろう。

一方、二世帯住宅での暮らしは、ライフスタイルや生活リズムの違い、プライバシーについて、少し考えてしまうところも多いと思う。

同じ家に二世帯で暮らしていても、ちょうどいい距離感を保ちつつ、お互いの暮らしを尊重し合うことはできる。

せっかく一緒に暮らすのだから、いつも家族がそばにいる安心感と、それぞれのライフスタイルをしっかり守ることのできる「ほどよい」家づくりをはじめよう。

ほどよい距離をとりながら、家族の気配を感じるやさしい住まいに

1階には親世帯のリビングダイニング

2階には子世帯のリビング

1階には、親世帯のリビングを。
2階には、子世帯のリビングを。

同じ家で一緒に住みながら、親世帯と子世帯がそれぞれ思いっきりくつろぐことのできるスペースつくるのはどうだろう。

世帯ごとに過ごせるリビングをつくることで、同じ家にいながらお互いの価値観やライフスタイルを無理に変えることなく同居することができる。

親世帯と子世帯共通の玄関から中庭へ続く

家族がつながる中庭

共有の玄関を少し工夫して、玄関から中庭につづくつくりに。
中庭がそれぞれの世帯をつなぐ場所となる。

プライバシーを守るのも大切だけど、同じ家に住んでいても家族の気配をまったく感じられない暮らしは、少しさびしいものだ。

家族が自然と集まるような交流の場をつくれば、近すぎず離れすぎない、楽しい暮らしができるだろう。

リビング隣にある多目的スペース

キッチンの階段下に書斎スペースを

限られたスペースの中で、世帯ごとのリビングや寝室以外にもスペースをつくれば、より快適な二世帯住宅になるかもしれない。

壁で細かく分割したり、床の高さを変えたりすれば、ちょっとした「遊び」のあるスペースができて、一人で過ごしても、家族と交流してもいい自由な場所に。

空いたスペースを利用して、おこもりスペースやコミュニケーションの場をつくることもできるのだ。