シャッターや雨戸は、住まいの開口部をあらゆる危険から守る役割があります。
しかし、必ずつけなくてはいけないものではありません。
家づくりの際には、シャッターや雨戸の役割を知り、つける?つけない?ということから、適した機能性のあるものを選ぶことが大切です。
今回は、シャッターや雨戸の役割から、一般的な住まいに使われる種類、選び方のポイントについて紹介します。
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シャッター・雨戸の役割とは?
雨戸の種類
シャッターの種類
シャッター・ブラインドの選び方4つのポイント
シャッター・雨戸の役割とは?
窓などの開口部は、採光や通風を確保し、室内の環境を快適にするために欠かせません。
ただし、不審者の侵入口として狙われやすく、強風などの災害で割れることや、夏の暑さ・冬の寒さを通しやすい部分でもあり、住まいの「弱点」とも言える部分です。
シャッターや雨戸の基本的な役割は、窓を保護し、住まいの安全を守ることです。
シャッターや雨戸を取り付けることで、次の効果が期待できます。
・台風の時などに窓が破壊されるのを防ぐ
・不審者の侵入を防ぐ
・外部からの視線や、ある程度の騒音を遮る
・室内の光や音が漏れるのを防ぐ
・室内の気温を一定に保つ
雨戸の種類
一般的な住まいに使われる雨戸の種類を解説します。
雨戸とは、雨戸板と、窓の外に設置されたレールで構成されたものです。
雨戸板をスライドして使います。
使わない時は、窓の横に設置された戸袋に収納します。(戸袋を設置しない場合もあります。)
また、次の特徴があります。
・シャッターに比べて安価
・デザイン面では外観に大きくひびく
・操作の際、窓を大きく開ける必要がある
・純和風の住まいに似合う
単板雨戸は、雨戸板自体にスリットなどの仕組みがなく、最もシンプルなタイプです。
プライバシーの確保、遮音性に優れます。
雨戸板に光を通すスリットが設けられ、閉め切って通風と採光を確保できるタイプです。
単板雨戸と組み合わせることができるため、予算に応じて取り入れられる手軽さがあります。
網戸で過ごしたい場合でも、スリット雨戸にすることで、外気を取り入れながら防犯面の不安もカバーできます。
窓に沿って設置されたレール上を、外に向かって半分に折れて開くタイプの雨戸です。
次の特徴があります。
・比較的高価
・引き戸タイプより開け閉め簡単
・単板タイプとルーバータイプがある
・戸袋を設置する必要がないため、外観がすっきりする
・開け放った際に外観のアクセントになる
・洋風邸宅に似合う
・小窓に似合う
シャッターの種類
一般的な住まいで使われるシャッターの種類を解説します。
窓外にレールとシャッターボックスを設置し、手動で上下させて操作するタイプです。
次の特徴があります。
・開放時は収納のためのシャッターボックスのみが見えてくるため、外観がすっきりする
・軽いため、少しの力で操作ができる
・上に伸びる動作、屈む動作が必要になるため、操作が難しい場合がある
・大きな間口の場合、操作が重くなる
電動シャッター
リモコン操作で開閉するタイプのシャッターです。
手動タイプに比べ、費用は2倍以上かかりますが、スイッチひとつで開閉できるため、手動タイプの操作性のデメリットを全てカバーすることができます。
クローズタイプ
スリットなどの光を通す仕組みがなく、最もシンプルな構造です。
外からの光を完全にシャットアウトし、遮光性・遮音性・断熱性・防犯性に優れます。
シャッターにスリットが入っているため、通風や外からの光を通せるタイプです。
網戸で過ごしたい場合でも、スリット雨戸にすることで、外気を取り入れながら防犯面の不安もカバーできます。
スラットと呼ばれる羽で構成され、スラットの角度を調整して、通風や採光の加減を細かく操作できます。
室内にブラインドを設置するように、日射対策に効果的とされています。
面格子のように窓の防犯性を高める役割もあります。
シャッター・ブラインドの選び方4つのポイント
家づくりの際に知っておきたい、シャッターやブラインドの選び方のポイントを解説します。
シャッターやブラインドは、外観の中でも、目立つ部分です。
閉め切った際、開け放った際に、外観のイメージやコーディネートと合う物か確認することが大切です。
外観の完成イメージを作成する際は、必ず雨戸やシャッターも取り込んで、色合いも含め全体のイメージと合うものか確認しましょう。
2.素材を選ぶ
住宅用のシャッターや雨戸で使われる主な素材は、スチールです。
安価で軽く、強度があるため、シャッターとして優れた素材ですが、錆びやすいため、塗装のメンテナンスは欠かせません。
錆びにくい素材として、アルミ製があります。
スチールに比べて価格は1.5倍ほどですが、軽く、強度があり、防火性にも優れます。
住まいの雰囲気やデザイン性を守るために、木製の雨戸も根強い人気があります。
3.機能性を考慮する
電動タイプや、スリットのあるものは、お部屋の快適性や利便性を向上させてくれるでしょう。
ただし、便利なものは、スタンダードな単板や手動に比べて費用が掛かるものです。
必要な機能性と、予算を比較検討して、適切なものを選びましょう。
4.予算を考える
スリット付きや電動など、機能性に優れたシャッターや雨戸は、部屋の快適性や利便性をアップしてくれることは間違いありません。
ただし、一般的な手動タイプやクローズタイプのものに比べて高価です。
シャッターや雨戸は、窓ひとつひとつについて検討する必要があります。
次のことを考え、必要な便利さは実現しつつ、予算におさまる計画をすることが大切です。
・シャッターや雨戸は必要か?
・なぜ取り付ける必要があるのか?(防犯性を高めたい、強風対策、断熱・日差し対策など)
・長い時間を過ごす部屋か?(機能性に優れたものを推奨)
・手動シャッターの操作は難しい?(電動を推奨)
以上のことを検討すると、シャッターの必要性から、その窓に適した機能性まで考えられるようになり、
「この窓にはこんなに立派なシャッターはいらなかった」
「使いやすいシャッターを付けておけばよかった」
などの後悔を防ぐことができます。
その上で、シャッターや雨戸を取り付ける優先順位や機能性が検討できるため、予算オーバーを防ぐことにも繋がります。
雨戸やシャッターは、取り付けることで住まいの安全性を高めるだけでなく、機能性をプラスすることで、暮らしやすさや快適性もアップすることができます。
適した場所に適した製品を設置して、後悔のない計画ができるといいですね。