2024/07/17更新1like2779view

著者:SUVACO編集部

「コンパクトキッチン」とは?特徴やトレンドを紹介

家づくりを検討するにあたって、楽しみのひとつでもある住宅設備や建材選び。機能面はもちろんのこと、デザイン性に優れた設備も多く、どれを選ぶか迷ってしまうという方もいらっしゃると思います。

今回はミラタップ(旧:サンワカンパニー)の島川さんに、今注目を集めている「コンパクトキッチン(ミニキッチン)」のトレンドや自社の製品の特徴を聞いてみました。[PR]

※2024年10月1日より「株式会社サンワカンパニー」は、商号が「株式会社ミラタップ」(英文表記:miratap inc.)に変わりました。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

今回、教えてくれた人

株式会社ミラタップ 島川さん

株式会社ミラタップ 島川さん

東京支店プロジェクトチーム

ミラタップの東京支店プロジェクトチーム所属。主に、設計事務所や工務店、デベロッパーなどプロユーザーに対応する法人営業窓口として、東京ショールームにて商品の提案、大口の納入調整などを担当されています。

同社は、キッチンや洗面化粧台、水回りの住宅設備から、タイルやフローリングなどの建築資材まで幅広い商品の企画開発・インターネット販売ミラタップオンラインストア』を展開している住宅設備・建材メーカーです。

コンパクトキッチン(ミニキッチン)とは?

——近年、ミニマルなキッチンの需要がありますが、そもそもコンパクトキッチン(ミニキッチン)の定義とはどのようなものでしょうか。

島川さん

島川さん

コンパクトキッチン(ミニキッチン)とはその名のとおり、省スペース用キッチンで、幅900〜1500mm程度のサイズに、キッチンとしての機能が最小限にまとめられています。主に、狭小の賃貸や単身住宅、セカンドキッチンやオフィスの給湯室などで利用されています。

コンパクトキッチンが適した家

——どのような家やライフスタイルの方に、コンパクトキッチンは向いていますか?

島川さん

島川さん

スペースの限られた狭小住宅やワンルームなど、キッチン以外の部分にできるだけ広いスペースをとりたいケースでメリットが大きいです。コンパクトな間取りだと、やはりサイズ感、特にほとんどの場合は壁付けにすると思うので奥行き・寸法は大事になってきます。例えば、廊下に設置するようなケースでも、通路のスペースを圧迫せずに使用できますね。

一方で、機能を最小限でまとめているので、料理を思いっきり楽しみたい方にはちょっと物足りないと思います。

実際には、メリット・デメリットで検証するというよりは、その物件のサイズ感に応じて選ばれるケースが多いと思います。
——最近では、便利な調理家電も出てきているので、今後はコンロを何口も必要としないようなキッチンスタイルも選ばれるようになるかもしれませんね。
島川さん

島川さん

はい。例えば、単身者やDINKs(ディンクス)の世帯などでは、あまり料理をしないというライフスタイルがありますよね。弊社のコンパクトキッチンは、加熱機器(ガスコンロやIH)をつけず、加熱機器用の開口もなくして、シンクとフラットな天板だけという仕様でオーダーすることが可能です。

オフィスの給湯室などではよくそうした使い方があるのですが、住宅でも、普段はカウンター的に使い、加熱機器が必要なら据置型のものを必要に応じて出すなど、調理に対するウェイトによってフレキシブルな使い方ができますね。

実際に住宅で、加熱機器部分をふさいでちょっとした水回りとして使われている事例を見たことがありますが、キッチンなのにキッチンじゃない使い方が面白いなと思いました。
使われていたのは『モルタナ』という商品です。モルタル調のタイルで仕上げたキッチンで、天板が非常にきれいなので、その美しさがカウンターとして活かされていた印象です。

コンセプトは「ミニマリズム」

——ミラタップのコンパクトキッチンならではの特徴をお聞かせください。

島川さん

島川さん

ミラタップでは、コンパクトキッチンのラインナップを非常に多く取りそろえていて、会社としてメインの商材の一つとなっています。

無駄をそぎ落として必要な機能を残す、いわゆる「ミニマリズム」をデザインコンセプトに据えた商品開発を行い、商品のデザイン性に重点を置くことで、他社と差別化をはかるというのが基本的なスタンスです。
——まさに、コンパクトキッチンに求められる、「ミニマル」は御社のコンセプトにも通ずるもので、得意分野と言えますね。ミラタップの注目の商品や人気の商品を教えてください。
島川さん

島川さん

まずは、当社のデザインコンセプトをぎゅっと凝縮したような商品をご紹介します。

仕上げのシャープさと質感にこだわった『センシー』

こちらの『センシー』は、ステンレスの天板を非常に薄く仕上げている点がポイントです。さらに、本体のキャビネット部分の引出し収納には取っ手をつけず、「手掛かり」だけにすることで、余計な凹凸を少なくしています。天板と同様にキッチン側面の見付けも薄くしています。
このように薄く仕上げた要素が重なりあって、全体としてみたときに、余計な線がないすっきりしたデザインになっていることが直感的にお分かりいただけると思います。こうしたデザインのこだわりは、当社の商品に共通している特徴の一つです。
薄い見付けのワークトップ

薄い見付けのワークトップ

同じシリーズのウォールキャビネットやテイストを統一したレンジフードも選んでいただくことができるので、一緒にご購入されるケースが多いですね。

足元もスッキリ、シンプル設計の『ミニモラス』

こちらの『ミニモラス』は、「全てが自由のシンプル設計」という説明のとおり、大きい天板を壁に固定しただけのシンプルなデザインのキッチンです。コンパクトキッチンのラインナップの中でも、売り上げの上位に必ず入ってくるロングセラー商品となっていますね。
足元がすっきり空いているので、収納スペースとして活用したり、座りながら作業をしたい方や車椅子の方にも使っていただきやすい商品です。シンクを広めにとりながらも、小口を斜めにカットすることで見た目のすっきり感が強調され、ミラタップらしさを感じていただけると思います。

モダンでノーマルなデザインが人気の『プレーンKプティ』

コンパクトキッチンの中で一番シンプルで安価なモデルが『プレーンKプティ』です。
ノーマルなデザインで使う人を選ばないため、コンパクトキッチンの売れ行きではナンバーワン。賃貸住宅などでよく使っていただいているモデルです。
ステンレスの巾木がワンポイントのアクセントになってデザイン性を高めています。ステンレスのアクセントというのは当社の特徴的なディテールの一つでもあります。
ステンレスヘアライン仕上げの巾木

ステンレスヘアライン仕上げの巾木

無印良品と開発した『ステンレスコンパクトキッチン』

少しユニークな商品をご紹介します。こちらの『ステンレスコンパクトキッチン』は、奥行きが415mmと非常に浅いキッチンで、無印良品さんと一緒に商品開発を行いました。

無印良品のユニットシェルフにキッチンの奥行きと高さを合わせているので、並べて使うときれいに納まるようになっています。
奥行き415mmだと、最初にお話しした廊下に設置する場合でもすっきり納められると思います。コンパクトキッチンでは収納がどうしても省かれてしまうので、その弱い部分を収納に強い無印良品の商品と組み合わせることで補完できます。当社のショールームでも組み合わせて展示し、使用例をご提案させていただいています。

商品の選び方と購入方法

——実際にミラタップの商品を住宅に取り入れたいと思った場合、施主であるお客さまは具体的にどのように進めたらよいのでしょうか?

島川さん

島川さん

お施主さまの進め方としては、設計・施工を行う専門家にご相談いただきながら、仕様を決めていくというのが基本的な流れになります。

ミラタップの商品は、一般のお客さまでも専門家と変わらない価格でオンラインからご購入いただけます。但し、現場にきちんと納まる仕様かどうかという部分は、お客さまでご判断は難しいと思いますので、必ず専門家への相談は必要でしょう。基本は専門家がしっかりとプランニングの中で必要なものを決めて、できればショールームで現物を一緒にご確認いただいてから決定していくというプロセスが安心です。

商品や仕様を専門家とご相談のうえで、お客さまご自身がオンラインストアからご購入いただく「施主支給」という形をとることはできます。

尚、オンラインストアで掲載している価格は、商品のみの金額で工事費などは含みません。洗面ボウルやミラーなど一部は在庫していますが、キッチンはすべて受注生産です。商品ごとにウェブ上に納期の掲載がありますので、工期に合わせてお選びいただけます。
オンラインストア 商品仕様画面イメージ

オンラインストア 商品仕様画面イメージ

——本体以外の設備機器の選び方で、注意する点はありますか?
島川さん

島川さん

それぞれのキッチンごとに適したものを「おすすめ機器」として提案していますので、商品と合わせてお選びいただけます。

例えば、水栓は、当社としては使い勝手や安全性などを検証したうえで厳選したおすすめ機器から選んでいただくことを推奨しています。

ご担当者に聞いてみました「わたしだったらこれを選ぶ」

——島川さんご自身が買いたい!というおすすめの商品を教えてください。

島川さん

島川さん

弊社のコンパクトキッチンの中でも、最上ランクの商品をご紹介します。

家具メーカー「カリモク」とコラボレーションした『KNSコンパクトキッチン』

家具メーカーの「カリモク家具」に、海外のデザイナーも参加している「Karimoku New Standard(カリモクニュースタンダード)」というブランドとコラボレーションした『KNSコンパクトキッチン』です。

2019年にミラノサローネに出展し、「エル・デコ インターナショナル デザイン アワード(EDIDA)」ではベストデザインを受賞。さらに、2020年にはiFデザイン賞を受賞するなど、デザイン性が特に際立ったシリーズです。このレベルのコンパクトキッチンは、他社さんもつくっていないと思われる、自信をもってご紹介できる商品です。
家具のようなデザインが特徴的で、シート材ではなく本物のオークの突板の面材を使用し、脚をつけたデザインが木製サイドボードのような佇まいですよね。

薄く仕上げた天板といったスタイリッシュなディテールと、オークの温かみとが同居している雰囲気も魅力です。天板仕上げでいうと、個人的には傷や指紋が目立ちにくく、マットで上品な質感のバイブレーション仕上げが好きですね。

キッチンが、裏方から表舞台に出て、建築の主役になるような時代がきている感じですよね。そういう意味でもこのキッチンは、部屋の見える部分にドンと置いても恥ずかしくない、むしろ見てください!と表舞台に出せるようなキッチンなのかな思います。このキッチンが似合う空間で使っていただけたらうれしいですね!

コンパクトキッチンのお話を聞いてみて

SUVACO編集部

SUVACO編集部

狭小住宅や単身ワンルーム、二世帯住宅など、さまざまな住宅形態に合わせ、スペース節約型のキッチンとして重宝するコンパクトキッチン。シンプルを極めたデザインだからこそ、ライフスタイルや住空間に合わせてアレンジを楽しめるのも魅力です。そんなコンパクトキッチンは、今後さらに注目を集める設備となりそうですね。

ミラタップ(旧:サンワカンパニー) 東京ショールームについて

今回、お話を聞いた島川さんがいらっしゃる東京ショールームは、東京メトロ銀座線「外苑前」より徒歩1分という利便性のよい場所にリニューアルオープンしました。最新アイテムはもちろん、木や石のベンチ、製品のリアルな素材感を堪能できる空間提案型のショールームです。
ミラタップ 東京ショールームの外観。左手に「成城石井」のあるビルが目印

ミラタップ 東京ショールームの外観。左手に「成城石井」のあるビルが目印

所在地 〒107-0062 東京都 港区 南青山2-27-25 ヒューリック南青山ビル 7F・8F(7F受付)
電話番号 03-5775-4763 (受付時間:9:30~17:00 ※土日祝10:00~ ※休館日除く)
※ショールームに関する問合せ専用番号です。
※一部展示の無い商品、準備中の商品もございますので、ご来場前にお問い合わせください。
営業時間 10:00 ~ 17:00
休館日 年末年始、夏期休業期間
ご案内 ※ご来場の際は7F受付にお越しください。

>>ミラタップ(旧:サンワカンパニー) 東京ショールームのページはこちら
>>東京ショールームのご見学は完全予約制となります。ご予約はこちら
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