2024/03/18更新0like1967view

著者:SUVACO編集部

【専門家解説付き】子供部屋づくりの参考に!「可変性」「自主性」「自立心」取り入れた住まい

子供の成長にともない、部屋づくりのあり方は変化していきます。子育てをする方々にとって、子供の成長と家づくりは大きな課題のひとつ。幼少期はリビングやその一角に設けたキッズスペースで広々と遊んでいても、成長に伴い子供自身を育むために
「そろそろ、子供自身のスペースが必要...」
「子供が成長しても上手く空間を使いたい」などと考えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、子供部屋づくりの参考になる事例をピックアップ。それぞれの事例からみえたキーワードと専門家の解説付きでご紹介します。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

1. 子供の成長に合わせて適応できる「可変性」を取り入れる

最初にご紹介するのは1.5階に設けられたオープンな子供部屋。今はまだ子供たちが小さいのでオープンに、将来は引き戸と間仕切りを設置して2つの個室にできるよう計画されています。

段床三角ボイドの家 ~隣地の公園のクスの木に面して変形地の敷地特性を活かして、大きさの異なるさまざまなスペースが連なり展開する家~

この事例を手がけた専門家

archialpha(建築+α設計)宮武さん

archialpha(建築+α設計)宮武さん

建築家

子供スペースは面積的には小さめですが、天井を高くとり、上部の左右にロフトベッドとロフトスペースをそれぞれ2人の子供のために設けました。下で遊んだり勉強したりと活動し、寝るときは梯子(はしご)で上れるようになっています。

また、廊下側に大きく開口を取り、子供たちが小さい間は明け放し、吹き抜けに面した廊下も含めて広々と活用できようにしています。将来的には廊下との間に3枚引き込み式の戸を設置し、プライバシーも確保できる計画です。また中央で仕切って2人それぞれの個室にできるよう、上部に梁を設けています。

2. 片付け習慣が身につく工夫で「自主性」を育む

次にご紹介するのは、子供の自主性を育むための工夫を取り入れた事例。子供部屋は身の回りの物を片付けたり、寝る部屋として使い、日中はリビングで楽しく過ごします。

子どもがリビングで過ごしたくなる空間

この事例を手がけた専門家

アートリフォーム

アートリフォーム

リノベーション会社

造作洗面台を廊下に設置して、外から帰ってきたらまずは手洗いやうがいができたり、子供部屋のクローゼットはあえてオープン可動棚にして、成長や収納したい物に合わせて可変でき、お子さんが自ら身の回りの片づけをできるよう自主性を育むような工夫をしています。

リビングには、遊び場となる小上がりスペースやハンモック・うんていを設置。小上がりは可動でき、遊び場にもなり、お子さんのリビング学習のチェアとしても一役買っています。

3. 子供の意見を反映し「自立心」を高める

年齢にもよりますが、子供部屋をつくるときには壁紙や家具の配置など、子供たちと一緒に検討するのもおすすめ。子供自身も自分の部屋に愛着が湧き、自主的に片付けや掃除を行うきっかけにもなります。

こちらの事例は53㎡という限られた空間に兄弟2人の部屋を実現しています。「自分の部屋がほしい!」という長男の希望と「階段がほしい!」という次男の希望から生まれたロフトベッド付きの秘密基地のような子供部屋です。

ロフトベッド付きの子供部屋があるおうち〜53㎡で3LDK〜

この事例を手がけた専門家

WAKATTE(ワカッテ)

WAKATTE(ワカッテ)

リノベーション会社

53m²と限られた面積の中で、子供部屋を2部屋確保しつつ、家族団らんのための空間も犠牲にしない、 そんなWAKATTEならではの提案力が実現した事例です。
2.5mの天井高を活かしたロフトベッドははしごを足場用の単管パイプで造作して男の子の部屋らしいインダストリアルな雰囲気になりました。部屋をつくって5年。小学生だった長男は高校生に。ロフトの上でくつろぎ、机で勉強と上手くメリハリをつけて過ごしています。
最後にご紹介する住まいも53㎡という限られた空間ながら、リビングを多用途にすることで、2つの子供部屋を実現しています。内装も子供たち自身で選ばれたそうです。

ミニマルな家でのびのび暮らす ~多用途リビングで子供部屋の夢をかなえる~

この事例を手がけた専門家

WAKATTE(ワカッテ)

WAKATTE(ワカッテ)

リノベーション会社

多用途リビングにしたことで子供部屋2部屋を確保できました。
収納やデスクを組み込んだロフトベッドで空間を有効活用する方法もおすすめではありますが、「高いベッドで寝るのはイヤ」という子供の気持ちを考慮し、2部屋とも3.3畳とミニマムサイズながら、ベッドと学習机+ちょっとした収納ラックが置ける広さを確保しました。

子供に個室を与えることはその子の精神的成長を促すとも言われています。自分の部屋の片付けや掃除の習慣が身についたり、出かける準備や勉強を一人で行えるようになったりと将来の自立に向けた練習の場にもなるでしょう。

〈住まいのコンセプト〉
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