2022/08/02更新1like3878view

著者:岩間光佐子

浴室換気暖房乾燥機の種類と特徴&基礎知識

この記事を書いた人

岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

新築やリフォームの際に、取り入れる方も多い浴室換気暖房乾燥機。熱源や設置方法、搭載機能などによって、各メーカー商品には多様なタイプが揃っています。ここでは、浴室換気暖房乾燥機の種類と特徴、選ぶ際のポイントなどをみていきましょう。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

浴室の換気や暖房、乾燥などが可能な設備機器

子育て世代や共働きのご家庭に人気の設備のひとつが浴室換気暖房乾燥機。家づくりの際には設置を希望する方も多く身近な設備機器と言えるでしょう。ハウスメーカーの住宅や分譲住宅(マンションや建売住宅)では標準仕様となっているケースもありますし、賃貸マンションでも設置されているプランがみられます。

一般的な浴室換気暖房乾燥機は、浴室の換気、暖房、乾燥、衣類乾燥、涼風などが可能な機器のこと。これらに加え、ミストサウナ、うたせ湯、カビ抑制機能、衣類脱臭機能などを搭載した商品があります。

また、商品には戸建住宅用と集合住宅用があり、システムバス、在来工法の浴室それぞれに適応するタイプもあります。商品ごとに、1坪や1.5坪など、浴室空間の広さも設定されているので、適した機器を選ぶことが重要です。

新築やリフォーム時に多くの方が取り入れるシステムバスでは、いくつかのタイプの浴室換気暖房乾燥機が設定されているので、希望する機能、予算に合わせて選ぶことになります。

熱源は、電気式とガス温水式がある

浴室換気暖房乾燥機は、熱源や取り付け方法などによって、いくつかに分類することができますが、熱源では、「電気式」と「ガス温水式」があります。熱源は、住まい全体のエネルギー計画、給湯機器(システム)などにも関係するので、浴室換気暖房乾燥機単体で考えずに、トータルに検討することが大切です。

電気式

電気式には、能力が異なる100Vと200Vがあります。比較的設置工事が簡単なので、初期費用を抑えることができます。

ガス温水式

外部に設置した熱源機でつくったお湯を循環させて熱を放出するものです。一般的に熱源機や配管を設置するため、電気式よりも初期費用はかかりますが、光熱費は抑えられると言われています。

設置方法には、天井付けと壁付け

設置方法や形状には、「天井埋め込み(ビルトイン)タイプ」もしくは「天井付けタイプ」、「壁掛けタイプ」があります。

天井埋め込み・天井付けタイプ

天井埋め込みタイプは、すっきりとした浴室空間となることが特徴。厚みを抑えた薄型設計タイプもみられ、新築では、このタイプを設置するケースが多いでしょう。天井付けタイプの場合は、既存の換気扇を取り外し設置するといった、リフォーム(後付け)にも適しているタイプです。取り付けが不可能な場合もあるので、事前に確認することが大切です。

壁掛けタイプ

壁掛けタイプも既存の換気口を利用するため設置が簡単なのが特徴。リフォーム(後付け)に適していますが、取り付けが不可能な場合もあるので事前に確認するようにしましょう。

設置するメリット・デメリット

浴室換気暖房乾燥機を設置するメリットやデメリットは、ライフスタイルや家族構成などによって異なりますが、以下のような点が考えられるでしょう。

メリット

まず、挙げられるメリットは、家事が楽になるということ。たとえば、浴室乾燥機能を使うことで湿気を抑えることができ、掃除や日々のお手入れが楽になるでしょう。また、衣類乾燥機を使用すれば洗濯物をいつでも干せるのも魅力。共働きであったり、花粉症などで、外干しができない場合に便利だという声も聞かれます。

その他、介護中であれば、洗濯物干しはもちろん暖房機能も重宝するという声も。冬場に心配なヒートショックの不安も軽減するでしょう。また、ミストサウナでストレス発散できる、など入浴時の心地よさを高める機能も人気です。
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デメリット

デメリットとしては、光熱費が気になってしまう、洗濯物を干したい時間と入浴時間が重なってしまい有効利用できないという場合も。また、多機能を使いこなせない、あこがれだったミストサウナはゆっくり使う時間もなく宝の持ち腐れ、という声も聞かれます。家族構成やライフスタイルに適していないと、メリットを活かしきれないケースもあるようです。

選び方のポイント

浴室換気暖房乾燥機は、建物全体の換気計画や給湯計画にもかかわるため、専門的な知識が必要です。実際の住まいづくりの際には、設計担当者に提案された商品から検討することになるでしょう。

熱源も含め、どのように使用し、必要な機能は何か、こだわりや希望がある場合は、早めに相談を。家族構成や年齢、入浴スタイル、洗濯の頻度や量によって、必要な機能も異なりますし、浴室の空間の構造や広さも関係します。もちろん、予算面も十分に検討を。設置費用だけでなく、光熱費も確認しておきたいポイントです。メーカーやエネルギ―会社などでは、暖房機能や乾燥機能など、詳細な条件を記載した上での目安を示しているので、それらを参考に検討するといいでしょう。

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岩間光佐子さん

ハウスメーカーでのインテリア設計を経て、住宅情報誌編集部に。編集長として、リフォーム誌などの創刊に携わった後、フリーエディター&ライターとして独立。住宅設備機器を中心として、家づくり情報を発信中。二級建築士、インテリアコーディネーター

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