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2024/02/15更新|0like|2299view
家づくりのプロに聞きたい「10のこと」シリーズ。
今回は、オリジナル家具やキッチンを取り入れた空間づくりが魅力的なFILE(ファイル)の代表・石川敬子さんの「10のこと」。
「お客さまは建築というよりも、暮らし方やインテリアを含めた内装全体を素敵にしたいと考えている方が多いんです。家事や収納の仕方などトータルで見て、お客さまと同じ目線でお手伝いをしています」と語る石川さん。
お客さまとの打ち合わせはプランニングが必要な内容であればほぼ全てに参加し、スタッフとの抜群のチームワークで、細部までこだわった端正で美しい空間を形にされています。
Q1. 日常でふと感じる職業病(こだわりや癖)は?
Q2. 家づくりに関する知識で負けないこと、得意分野は?
Q3. 休日の過ごし方もしくは、仕事で活かせる趣味は?
Q4. 好きな家具とその理由は?
Q5. 好きなアーティストは?
Q6. 長年の愛用品 or 仕事のお供・必需品は?
Q7. オススメの家づくり関連の書籍やウェブメディア・イベントは?
Q8. お気に入りの住宅事例は?
Q9. 素敵な出会い・忘れられないお客さまとの思い出は?
Q10. 最後に、「うちの家づくりのココがすごい!」と思うところは?
どこに行っても家具やインテリアの配置やバランスが気になり、人のお家でも片付けたくなります。常に、こうしたらもっといいのに!というのを考えてしまう癖がありますね。
整った環境で過ごすかどうかは、そこで暮らす人自身に影響すると感じることがあります。
FILEでは中学受験をされるお子さんがいらっしゃるご家庭のリノベーションも多く、お客さまから「家を整えたおかげで、子供が志望校に受かりました!」と言われることも。整頓された環境では頭の整理ができて勉強がはかどるのかもしれません。
自分が仕事をするときも、綺麗に片付けてから取り組むようにしています。
生活に合わせた家事動線や整理収納の計画をたてることは、趣味も兼ねているので自信を持っています。
お客さまの現状のお住まいや収納するものなどをすべて拝見させていただき、どういった生活や行動をされているかを確認した上で、リノベーションや新築の計画に活かしています。
普段綺麗にされていても、生活していると何がベストかわからなくなってしまうことも多いので、客観的な目線でアドバイスするようにしています。
愛犬の散歩以外、家にいるときにはほとんどの時間、料理をしています。
一時期は有名レストランにたくさん行って食材の合わせ方や美しい盛りつけをひたすら学んだりしていましたが、最近は作ってばかり。先日は魚の目利きやさばき方、お寿司の握り方を習いに行きました。
京都のショールームにはカフェを併設していて、料理は材料からすべて自分で選びメニューの提案もしています。家具の工場の近くの畑で自然栽培をしているので、そこで獲れた野菜も使っているんです。
お客さまとも料理の話をしたり、キッチンの使い勝手やオーブンなどの機器類の使い方やどんな料理が作れるかという話をしたりと、仕事にも活かされていると思います。
京都のショールームに併設しているカフェ「FILE natural food works」の店内(画像提供:FILE)
家具の彫刻家で知られる「フィンユール」の家具が好きです。
椅子はデザインや使い心地、強度などをしっかり考えるとひとつのものを作り上げるのにかなりの年月を要しますので、現在オリジナルデザインは一種類となっています。田園調布のオフィスでも、デンマークの有名デザイナーのものを中心に、色々な椅子をそろえてお客さまにも実際に見たり座ったりしていただいています。
ドイツの木工芸家「エルンスト・ガンペール」です。
器をひとつの木からつくっていて、生きたままアートにしている感じがすごいなぁと思います。日常使いするようなものはあまり出ていないので、自社のショールームやダイニング、キッチン周りに飾って楽しんでいます。
エルンスト・ガンペールの作品(石川さん私物)
仕事のお供は、物ではないのですが…スタッフたちです!
お客さまとの打ち合わせが終わった直後に、いつもスタッフと設計打合せを30分から1時間ほどします。間取りなどは既存図面に上から書きますが、家具などはこんな使い方で、脚があって引き出しがあるデザインで…と思ったことを口頭で伝え、スタッフに図面やパースなど形にしてもらっています。
設計、CG作成、家具職人など10年以上の長い付き合いのメンバーも多く、口頭での説明でイメージを汲み取ってカタチにしてもらえるのでたくさんの物件に携わらせていただけています。
信頼するスタッフと(画像提供:FILE)
具体的にこれ!というものはないのですが、美しいと言われるものに触れることはとても大切だと考えています。美術館や色々なホテルに泊まったりすることも、家づくりに活かせるのでは。
私自身もレストランに行ったときなどは、お料理だけでなく内装なども見るようにしています。お料理が美味しくて内装が素敵でも、椅子がもっとこうだったら...!と細かいところまで自分の使用感を意識することで、お客さまの家づくりにも活かせているように感じます。
最近手掛けた葉山の別荘リノベーションの事例です。
こちらのお客さまはご相談当初は家具にあまり興味をお持ちではなかった様子でしたが、ショールームで見ていただいてから家具をアートとして捉えて、計画に取り入れてくださいました。来客があると皆さん「家具がとてもいいね!」と言っていただけるそうで、家における家具の重要性を改めて感じました。
家具選びをお客さまと一緒に楽しんだ葉山のリノベーション事例(画像提供:FILE)
お客さまは長くお付き合いしている方が多く、30年近くになる方もいます。
ハワイや宮古島に旅行に一緒に行ったり、ショールームにシェフに来ていただいて皆さんを呼んでランチをしたこともあります。
ご自身で教室をされている方もいて、お客さまのお花の教室に別の方が行かれていたり、発酵系の教室を始められた方にショールームの場をご提供して食事をつくって一緒に食べたことも。そういった場に、スタッフが混ざっていることも多いです。
お付き合いのなかで新たにご相談をいただいたりすることも多く、暮らしのパートナーのような感じになっているかもしれません。
前にも少し触れましたが、FILEはスタッフが本当にすごいと思っています。
それぞれ得意なことが活かせるバランスの良い組織になっているんです。お客さまと生活のことについて話すのを苦手にしている人は、図面を書いたりサンプルをとったり、そういったことに長けているなど…。
みんなが私が口頭で伝えたことやイメージしたことをちゃんと形にしてくれて、ギリギリの変更や無理な相談もお客さまのためになることと思えれば全員、嫌な顔ひとつせず対応してくれることが本当にすごい!と思いますしありがたいです。
クオリティにこだわり共にFILEの世界観を作り上げてくれる現場の様子(画像提供:FILE)
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