「洋」と「和」は相反する言葉です。これまでの一般的な住宅では、和室といえば独立型の部屋や仏間が一般的で、日常的には使わない部屋……というケースも少なくなかったのでは。
ところが、最近の和室は変わってきています! 小さな子どものキッズスペースとして、またはちょっとした家族の癒しのスペースとして。「洋室が基本だけど、やっぱり和室も欲しい」という方にぜひおすすめの、洋室と和室の調和に成功した素敵な事例をご紹介します。
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和と洋を馴染ませる3つのコツ
「洋」をメインにして和室へ入るハードルを下げる
共通テーマでリンクさせる
洋室に和を投入して馴染ませる
和と洋を馴染ませる3つのコツ
洋室に和室を馴染ませるコツは3つあります。
● 洋室と和室を廊下などで分断せずに、続き部屋にする
この際、和室への出入りのハードルを下げる工夫が必要です。普段から和室を使うことで、生活に自然と馴染んでいきます。
● 洋と和を共通テーマでリンクさせる
住む人のこだわりやセンスを生かしてまとめ上げます。
● 洋室に和テイストを取り入れる
ヴィンテージの和家具や古道具なんて素敵ですね。
では、実例を見てみましょう。
「洋」をメインにして和室へ入るハードルを下げる
黄色の建具が目に優しい和室。この和室の隣には何があるでしょう?
右側にすこし見えている畳の部分が、上写真の和室。この続き部屋として、手前にリビングダイニング。奥に鮮やかなライトブルーの洋風キッチンがあります。
実は、こちらにお住まいの奥様はお料理教室を主宰。和室を多目的スペースと位置付けることで、和室を利用することのハードルを下げ、人が行き来しやすくなっています。
こちらもリビングから続いている和室です。縁のない琉球畳を用いることで、「和」の温度をやや抑えめに、ナチュラルなリビングと調和させています。洋室と和室を分断しないことで家全体の一体感が生まれ、「洋」に自然と「和」が溶け込んでくるでしょう。
共通テーマでリンクさせる
どこかノスタルジーを感じさせるヘリンボーンのフローリングと、畳のある一角。ヴィンテージと和が「懐かしさ」という共通テーマでリンクしました。ヘリンボーン張りと畳、どちらも印象的な床材ですが、全体の雰囲気にしっくりと馴染んでいます。
こちらのお宅には、「洋」「アジアン」「和」の3テイストがあります。バラバラな印象になりそうなところですが、家具や雑貨を「アジア」という共通テーマでまとめ上げています。
洋室に和を投入して馴染ませる
洋のリビングに和テイストの民芸家具を取り入れて。唯一無二の個性的なインテリアが素敵なお宅です。
こちらはリビングから続いている和室ですが、洋室と和室を分ける際はどうしているでしょう。
縦型ブラインドで間仕切ります。一般的に、横桟は「洋」、縦桟は「和」をイメージさせます。洋室に縦桟を取り入れることで、洋室に和を馴染ませることできます。
洋室に和室を馴染ませている素敵な実例をご紹介しました。最近はヴィンテージモダンや民藝調インテリアの人気もあり、和テイストに興味を持つ若い世代も増えてきているようです。和を味方にすると、自宅がとても心安らぐ空間になります。ぜひ参考にしてくださいね。