2021/01/10更新2like4813view

著者:Writernista

リノベ費用を住宅ローンと一緒に借りる「リフォーム一体型住宅ローン」のメリット

リノベーションを考えて中古住宅を購入する人には、「リフォームローン」よりも、リフォームと一体になった住宅ローンがおすすめです。主な理由は、「住宅ローンと同じ金利でリフォーム費用もまとめて借り入れることができる」「リフォームローンよりも返済期間が長い」「申し込みの手間が1度で済む」というメリットがあるから。これらについて、詳しく見ていきましょう。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

リフォーム一体型住宅ローンのメリット

「リフォームローン」「住宅ローン」をそれぞれ別に借り入れしたときに比べ、「リフォーム一体型ローン」は、リフォーム資金も住宅ローンと同じ金利で、1本の契約として借入れが可能です。

また住宅ローンと同じように、返済期間は35年など、長期に設定することができます。

■別々にローンを組むと月の返済額が増える!
たとえば、自己資金を200万円用意できたとして、2,500万円の中古マンションを買い、400万円でリノベーション工事をします。

「住宅ローン」と「リフォームローン」を別々に組むと、物件購入費2,500万円を住宅ローンで組めたとしても、リフォーム工事の費用で不足する200万円分はリフォームローンを組む必要があります。

「住宅ローン」と同時に「リフォームローン」を組むと、毎月、「住宅ローン」と「リフォームローン」の両方を返済する必要があり、負担額が増えます。

こうした「リフォームローン」のデメリットを克服したのが、「リフォーム一体型ローン」。「リフォーム一体型住宅ローン」を使い、リフォーム費用200万円を上乗せして借り入れれば、自己資金を除いた2,700万円を1つのローンとして借りることが可能です。

「住宅ローン」と「リフォームローン」のメリット・デメリット

ここで、「住宅ローン」と「リフォームローン」のメリット・デメリットも確認しておきましょう。

■住宅ローンのメリット
金額の高い住宅をすぐに手に入れることができ、税制面でも控除や減税を受けられるのが「住宅ローン」です。数千万という価格の住宅は、現金で購入することは一般の人にとって困難です。早くマイホームを手にしたいけどお金がない人の悩みに応えてくれます。

■住宅ローンのデメリット
「住宅ローン」を組むと、金融機関が購入物件に抵当権を設定します。そのため、支払が3カ月滞れば、競売に掛けられてしまうリスクがあります。また、ローン借入の際は、借入額が大きい分、審査が厳しいうえ、融資実行までの時間がかかります。

■リフォームローンのメリット
「リフォームローン」は、住宅ローンに比べて審査基準がそれほど厳しくなく、比較的審査に通りやすくなります。また、担保が不要で手続きも簡単。固定資産を持っていない人でもローンを組むことが可能です。金利以外にかかる費用が少なく、リフォーム内容によっては、「住宅ローン」と同様に減税の対象になります。

■リフォームローンのデメリット
「リフォームローン」は無担保のため、住宅ローンに比べ金利が3~5%と高く設定されています。また、返済期限が10~15年と短いために、月の返済額は多くなります。借入額限度額は500万円程度のものが多く。住宅ローンのように数千万借りるのは難しくなります。

リフォーム一体型ローンの種類

「リフォーム一体型ローン」を取り扱っている、金融機関はそれほど多くありませんが、今回は、その一部を紹介します。詳細はリンク先のページで確認してください。

▼フラット35
【フラット35】 リノベ

※なお、【フラット35(リフォーム一体型)】は、2020年12月末をもって借入申込受付が終了しています。

▼みずほ銀行
「中古住宅購入・借り換え」と「リフォーム」をお考えのお客さまへ

▼りそな銀行 
りそな住宅ローン「リフォーム資金セット型」

▼新生銀行
住宅ローン リノベーション(リフォーム)資金

▼イオン銀行
住宅ローン・リフォーム活用プラン

リフォーム一体型ローンのデメリット

「リフォーム体型住宅ローン」を借り入れる際には、メリットだけでなく、デメリットも確認しておくべきです。

■リフォーム一体型ローンは、すべての金融機関にあるわけではない
すべての金融機関でリフォーム一体型の住宅ローンを利用できるわけではありません。取り扱っていない金融機関も多くあります。

また、審査を通過しても不動産物件価格の100%融資されるとは限りません。足りない分を自己資金で賄わなければならない場合も多くあります。

■融資実行のために、早めに書類を準備する必要がある
多くの場合、住宅を購入した後に、リノベーションの詳細が決まり、工事請負契約を結ぶという順番で家づくりを進めるでしょう。

「リフォーム一体型のローン」を借りる人は、リノベーションのための費用を借りるわけですから、ローンの事前審査の際にはリノベーションの見積書や工事請負契約書などが必要で、時間的に非常にタイトになります。短期間で業者を選定と、リフォームの内容を決定しなくてはならないということは、「リフォーム一体型住宅ローン」のデメリットといえるでしょう。

金利だけでなく、諸費用を含めた返済額で比較検討を

「リフォームローン」を利用したときと比べ、「リフォーム一体型の住宅ローン」を選ぶ代表的なメリットは、

「低金利で借り入れができ、毎月の返済金額が減る」
「借入金額を増やすことが可能な場合がある」
「住宅ローンと同時に借りることができ、手続きの手間が省ける」

の3つと言えます。

借り入れする金融機関を選ぶときは、表面金利だけでなく、諸費用を含めた返済額で金融機関を選びましょう。

「リフォーム一体型の住宅ローン」は、調査と準備を怠ることなく利用すれば、メリットが多く、おすすめのローンと言えます。ぜひ検討してみましょう。

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