2017年09月14日更新

リノベーションHOW TO(リノベーション住宅ノウハウ) , 注文住宅HOW TO(注文住宅ノウハウ)

住宅ローン審査が通らない?ローンを組める場合と組めない場合の違いとは

住宅ローンは、多くの金融機関等が注力してPRしている主要商品の一つですが、誰でも、どんな物件に対してもローンが組めるわけではありません。金融機関等が行う審査をクリアしなければ住宅ローン契約が結べないため、理想の物件が見つかっていても、手に入れられなくなる可能性もあるのです。住宅ローン審査が通らないポイントを事前に知っておくと、物件選びの際の目安になります。


住宅ローンの審査対象は「物」と「人」

長期にわたって返済の義務が発生する住宅ローン。契約前に必ず、融資可能かどうかの審査があります。審査とは、対象物件すなわち「物」が長期ローンを組むに値する価値があるかどうか、そして、契約者つまり「人」が長期間信用に値するかどうか、を金融機関等が調査、検討、判断することを指します。

※画像はイメージです。

注文住宅事例「葉山の海荘」

住宅ローン契約が不可になる物件があると明記されている

どの金融機関等でも、住宅ローンの商品説明の中に、契約できない物件の条件がある旨が記載してあります。法に合致しているかどうかに加え、各金融機関等が定める規定内の建物であるかどうかで判断されます。契約不可になる物件は、具体的には以下が挙げられます。

融資不可事例1:建築基準法に違反している

建物を建築する際にまず順守しなければならないのが建築基準法です。この法律に違反している建築物は融資が受けられません。ただし中古住宅の場合、建ぺい率や容積率について、現行基準法に合致しなくても、各金融機関等の規定内なら融資可能のケースもあります。

融資不可事例2:築年数が古い

中古物件を購入する際に、築年数が古い物件は融資審査が厳しくなる場合があります。金融機関が定める住宅の耐用年数から算定して、返済期間の上限が設定されたり、融資自体が不可になる場合もあります。

融資不可事例3:建築場所の諸問題

物件の場所や建て方などで融資不可になる場合もあります。ほとんどの金融機関等の融資審査条件で、建物が建っている土地の面積の下限を定めています。加えて、建物に接する道には注意が必要です。建物に接している部分や、建物に接していて最も幅員が広い道幅が規定に満たない、などが問題になります。ほかに隣地との境界を越境している建物も、融資不可物件の一例です。

融資不可事例4:土地の権利が複雑

借地権付き住宅の場合については、民間の金融機関なら住宅ローンを組めないと思ってよいでしょう。ほかに権利関係が複雑な土地に建つ物件も、審査に時間がかかったり、融資が難しいと判断される可能性があります。

契約予定者に対する信用が重要

住宅ローンの審査では、「物」の審査、つまり規定に沿った物件であることは、いわば前提条件です。契約予定者に返済能力があるか否か、つまり「人」の審査は、特に民間金融機関では重要になります。長期間継続して返済可能かどうかの判断は、契約予定者個人の信用が担保になります。多方面から調査検討されますので、たとえ契約予定者が有名な上場企業に所属しているとしても、今まで何かの支払いが滞った時期があったり、ほかにもローンを抱えている状態であれば、融資対象外になる可能性があります。

専門の人にその都度確認しよう

物件を検討するほとんどの人が、建築や住宅ローンについて詳しいわけではありません。気に入った物件がローン規定外であると後から判明するより、最初から、紹介や案内してくれる不動産業者や金融機関の担当者に、住宅購入の意思と住宅ローンを組む旨を伝えて、確認しながら進めていきましょう。不明な点や疑問点は、どんな小さな点でも担当者にその都度問い合わせをしましょう。その対応の様子で、担当者が信頼置けるかどうかを早めに判断しやすい利点もあります。

住宅ローンの審査に通らなかった場合の対処

申し込んだ住宅ローンの審査を通過しなかった場合は、残念、で済まさずに、なぜ通過しなかったか理由を探ってみると、以降の行動がとりやすいです。審査した金融機関等は結果の理由を開示しません。それぞれで確認する必要がありますが、物件についての問題点を探るとともに、個人の信用について何か問題があると判定されていないかを、個人信用情報の開示請求などで確認してみると良いかもしれません。

ほかの金融機関の住宅ローンを再検討してみる

物件の明らかな問題が無いのなら、ほかの金融機関等で住宅ローンを組めないか再トライすることも可能です。注意したいのは、やみくもにローン申し込みをするのではなく、いくつかピックアップした金融機関等に事前相談をした上で、審査に通る可能性がありそうなら申し込むようにするのがポイントです。金融機関によって住宅ローンの規定は少しずつ異なりますので、しっかり目を通した上で再検討しましょう。

住宅ローンには大きなお金が動きます。貸し出す側にも、借りる側にも、大きな決断が必要です。貸し出す側の判断として審査があり、借りる側に、貸すに値する判断される要素があれば住宅ローンの契約が成立します。審査の問題になる可能性があるポイントは何か、事前に知っておくと、物件選びの効率も上がります。

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この記事を書いた人

チカラハハさん

住宅設備機器メーカーに就職後、設計事務所に転職し、街づくりの基本計画やマンション経営のコンサルティング、住宅のプランニングなどの業務に携わりました。その後、フリーランスのカラーコンサルタントを経てライターとして活動しています。重度障害の息子の介護をしています。
2級建築士、1級カラーコーディネーター[環境色彩]、福祉住環境コーディネーター2級のほか、ファイナンシャルプランナー、簿記、ITなどのマネー系、情報系資格も保有しています。

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