2018/04/01更新0like4488view

著者:太田みお

暮らしを彩り、心を豊かにするインテリア小物【心地よい暮らしのレシピvol.5】

この記事を書いた人

太田みおさん

料理家/ライフスタイルデザイナー。おもてなし料理とテーブルコーディネートの教室lifestyle atelier MAGNOLIA主宰。企業へのレシピ提供やコラム執筆も行い、「暮らしを美しく、心をゆたかに」をモットーに、食卓から幸せを創り出す活動を行っている。

自宅の玄関や棚の上などに、お気に入りの小物やアートを置く。好きなモノに囲まれた暮らしはそれだけで、心地よく癒されますよね。私はモノを減らしたシンプルな生活空間が好きですが、そんな中でも大切に飾っている小物や、飾る際により美しく見せるポイントをご紹介します。

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▽ 目次 (クリックでスクロールします)

光で演出して飾る

玄関ホールの正面には、ニッチを設けています。ここには、12年ほど前のバリ島旅行で夫がひと目惚れして買ってきたオブジェを飾っています。光で照らして演出しています。

シンプルな空間に、人の手のぬくもりを感じる小物を飾る

リビングへ向かう途中の大きな造作棚には、動物モチーフの小物を飾っています。実は私、民芸品が大好きで。「えー! 意外!」とよく言われるのですが、人の手のぬくもりが感じられるものが好きなんです。空間自体はシンプルでミニマルなものが好みですが、インテリア小物にはぬくもりを求めてしまいます。

この白い馬はスウェーデンのダーラナホースといって、幸せを運んでくれる馬として知られています。私は真っ白なダーラナホースを買って、自分でグレーの絵の具でペイントしました。夫、私、娘、息子という家族構成に合わせて4頭、大切な家族の幸せを祈って飾っています。
もう一つ、この棚に飾っている動物モチーフの置き物は、出張先の大阪のアジア雑貨店で見つけた陶器の豚3匹。もはやどこの国の置き物か忘れてしまいましたが、ころっとしたこの丸いフォルムと、キュートな顔つき、土の質感になぜかひかれてしまい、割れないように新幹線で大切に持ち帰ってきました。

母になる前に購入しましたが、その後子どもがおもちゃにして割ってしまったことも。接着剤で修理して、大切に飾っています。

色のトーンを合わせ、アシンメトリーに飾る

ピアノの上には、花と時計とキャンドルスタンドを飾っています。

ピアノが木目調のブラウンなので、フラワーベースは脚がブラウンのガラス製のものを、花材もブラウントーンをベースにまとめています。時計も、黄土色。キャンドルスタンドもトーンを合わせ、真鍮のような風合いのものを選んでいます。
ピアノの上にはごちゃごちゃと物を置かず、この位置だけにアシンメトリーに飾りを集中させています。

テーマを決めて飾る

トイレの棚に飾るものは、毎月そのときの気分で変えています。季節に合わせたものを飾ったり、その都度テーマを決めています。

今月のテーマは”my favorite things”。
10年以上大切にしているお気に入りの絵はがきや小物を、寄せ集めたい気分でした。

右の2枚は、12年前に私がアシスタントをしていたドイツ人の写真家 Aram Dikiciyan(アラム・ディキチヤン)の作品。ミニマルで静謐な中に、詩的な美しさがあふれる彼の作品が今でも大好きです。
左から二番目の絵はがきは、12年前に箱根のポーラ美術館で購入した、杉山寧さんの”Water”という作品です。青のグラデーションとたたずむ女性の美しい笑みが、時を経ても私の心を掴みます。
一番左の猫の置き物は、8年前、クロアチアのドゥブロヴニクを旅した際に街角で購入し、連れて帰ってきたもの。これを見るたび、アドリア海の青い輝きを思い出します。

色は3色までに抑えて飾る

ワインセラー上のティーコーナーです。
イギリスのラッセルホブスの電気ケトルとコーヒーメーカーは、デザインが美しく、私はオブジェ感覚で見えるところに置いています。大好きなマリアージュフレールの紅茶缶も、デザインが美しいのでそのまま見えるところに置いています。
その隣のカップボードの上には、ENCHAN-THÉ JAPON(アンシャンテ・ジャポン)の白い南部鉄器と、アフリカのアイアンの動物小物を。さらにBill Evans(ビル・エヴァンス)のレコードと、Dyptique(ディプティック)のキャンドルを3つ。
いろいろと雑多なお気に入りを並べていますが、ごちゃごちゃ見えないように、色は3色までに抑えることを意識しています。
その他、私はフランスの1920〜30年代のアンティークポスターデザインに心ひかれていた時期があり、実物のアンティークポスターを集めていました。今も、玄関横にお気に入りのLANVIN(ランバン)のアンティークポスターを飾っています。

モノを減らしても、暮らしの彩りは大切に

昨今、「断捨離」という言葉が一般的になり、究極にモノを減らしたライフスタイルが流行っています。でも私は、暮らしを彩り、心を癒す最小限のお気に入りの装飾品を持っているほうが、心豊かな生活空間になるのではないかな……と思っています。

目に入るたびになぜかほっとするモノ、あたたかい記憶や風景を呼び起こしてくれるモノ、何度見ても美しい…と感じるアート。

私の理想も、とことんモノを減らし、日々の掃除やモノの管理を楽にしたミニマルな暮らしではあります。でも、10年20年経っても変わらない自分の「好きなモノ=宝物」は大切にして、暮らしに寄り添わせ、空間を彩っていきたいです。
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太田みおさん

料理家/ライフスタイルデザイナー。おもてなし料理とテーブルコーディネートの教室lifestyle atelier MAGNOLIA主宰。企業へのレシピ提供やコラム執筆も行い、「暮らしを美しく、心をゆたかに」をモットーに、食卓から幸せを創り出す活動を行っている。

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