2018/03/15更新0like5387view

著者:太田みお

部屋の印象がガラっと変わる!細部にまでこだわった、わが家の造作扉(ドア)と取っ手金具【心地よい暮らしのレシピvol.4】

この記事を書いた人

太田みおさん

料理家/ライフスタイルデザイナー。おもてなし料理とテーブルコーディネートの教室lifestyle atelier MAGNOLIA主宰。企業へのレシピ提供やコラム執筆も行い、「暮らしを美しく、心をゆたかに」をモットーに、食卓から幸せを創り出す活動を行っている。

家の中にあるいくつもの扉(ドア)。わが家はその一つ一つが手づくりで、エピソードがあり、思い入れがあります。デザインはもちろんですが、取っ手金具を付け替えるだけでもがらっと家の印象は変わります。今回は私のこだわりの扉(ドア)と、取っ手金具をご紹介します。

▽ 目次 (クリックでスクロールします)

雑誌の切り抜きをファイリングしてイメージを共有

わが家のリノベーションは遡ること9年前。当時はまだ「リノベーション」という言葉が浸透しておらず、リノベーションに関する情報もあまりありませんでした。

今でこそ、リノベーション専門誌やWEBサイト、Pinterestなど、視覚的イメージを集めたりするのに便利なツールがたくさんありますが、当時はいろいろなインテリア誌を見ながら、お気に入りを見つけたら切り取ってファイリングするというアナログな方法で、工務店の方たちとイメージの擦り合わせをしていきました。
インテリア雑誌からお気に入りの写真を切り抜いてファイリングした当時のファイル

インテリア雑誌からお気に入りの写真を切り抜いてファイリングした当時のファイル

家具職人を泣かせたオリジナルデザインの大型扉(ドア)

キッチンの背面や寝室のクローゼットの扉、寝室や子供部屋の入り口のドアなど、わが家のさまざまな場所で採用したデザインがこちら。

インテリア雑誌を見ていたときに、これに似た写真が載っていてひと目ぼれ。木材の色が透ける程度にうっすらと白い塗料で塗り、木材を横にわたして張り合わせていったデザインです。
キッチンの背面収納に使用している扉は、床から天井まであり、とても大きいので制作にあたって家具職人さんはとても苦労されていました。

キッチンの背面収納に使用している扉は、床から天井まであり、とても大きいので制作にあたって家具職人さんはとても苦労されていました。

最初はすべて木材でつくってもらったところ、しばらくして木材が反ってきてしまい、ドアを閉められなくなってしまいました。

試行錯誤しながら2回もつくり直していただき、3度目の正直で、裏側に反り止めの金属をわたすことで、重量も軽く反りも解消され、問題は解決しました。

納得するまで、何度もつくり直してくださった職人さんたちには頭が上がりません。
全て閉じた状態のキッチン背面収納

全て閉じた状態のキッチン背面収納

また、せっかくの美しい木目のデザインに、どうしても取っ手を付けたくなくて、指をひっかけられる程度の小さな穴を開けていただきました。余計なものをつけず、扉のデザインを最大限に引き立たせるというこだわりでした。
取っ手はつけずシンプルに

取っ手はつけずシンプルに

フレンチテイストのステンドグラスドア

玄関ホールとリビングを仕切るこちらの引き戸は、5年程前につくり替えてもらったもの。

この頃は、フレンチテイストが好きで、白いモールディングを付け、ステンドグラスをはめ込んだドアをつくりたくなりオーダーしました。

玄関ホールが暗かったので、リビング側の光を取り込みたかったというのも理由の一つです。
玄関からみるステンドグラス引き戸

玄関からみるステンドグラス引き戸

ステンドグラスは自分でインターネットで探して取り寄せ、家具職人さんにお渡しして、はめ込んでつくっていただきました。
リビングからの光がふんわりと玄関ホールに入ります。

リビングからの光がふんわりと玄関ホールに入ります。

玄関側とリビング側の取っ手は、統一させず、わざと別のデザインを採用しました。インターネットで自分で探し選んだものです。
玄関ホール側

玄関ホール側

リビング側

リビング側

古材を活かした靴箱の扉

玄関の靴収納棚の扉は、古材に白い塗料を塗ったもの。料理教室の生徒さんや来訪するお客さまの目に入りやすい場所なので、よく褒めていただきます。

この扉の自然なダメージ感が、玄関全体にナチュラルでリラックスしたいい雰囲気を醸し出してくれているなと感じます。
玄関の靴収納棚

玄関の靴収納棚

イメージの共有が難しかった洗面所&トイレのドア

洗面所とトイレのドアは少し変わったデザイン。ドアメーカーの展示場に行った際に、素敵なデザインの板を見つけ、それを携帯電話のカメラで撮影し、口頭で家具職人さんにイメージを伝えてつくっていただいたのですが、できあがったものはイメージとは全く違うものでした。

粗い画質の写真1枚と、口頭のイメージ説明だけでは、共有が難しい類いのものだったな……と反省。

写真は撮る環境によって、色合いや質感の印象が変わってしまいます。また、正確な寸法なども伝える必要があると、このドアをつくるにあたり学んだ出来事でした。

当初のイメージとは違うドアが出来上がりましたが、毎日目にして使ううちに、今では愛着がわいています。
トイレと洗面所のドア

トイレと洗面所のドア

ドアの取っ手金具は、夫が選んだもの。無骨なインダストリアルテイストの金具です。
洗面所のドアノブ

洗面所のドアノブ

トイレのドアノブ

トイレのドアノブ

バスルームのドアは、安全を配慮してアクリルボードに

バスルームのドアは、アクリルボードをはめ込んだ木製枠のドア。
暗くてじめっとした密室のようなバスルームが苦手で、少しでも光を取り込み、広がりを感じられる解放感のあるドアにしたくて、思い切りました。

洗面所から中が丸見えですが、9年これで生活していて不便は1度も感じたことがありません。

ガラスではなく、アクリルボードにしたのは、入浴中に地震などが起きた際に、割れたガラスで怪我などをすることがないように、安全面を考慮してのことです。
バスルームの木製枠のドア

バスルームの木製枠のドア

バスルームのドアノブ

バスルームのドアノブ

金具で遊ぶ、わが家の引き出し

わが家はドアだけでなく、さまざまな引き出しの取っ手も自由に選んで楽しんでいます。

キッチンの引き出しには、スプーン型の金具や貝殻やヒトデのデザインのものをつけています。以前はフォーク型のものを付けていたのですが、洋服に引っかかってしまうことが多かったので外しました(笑)
キッチン収納の取っ手はスプーンと貝殻!

キッチン収納の取っ手はスプーンと貝殻!

リノベーションしてから9年も経つと、私自身の好みも変わってきています。わが家もまた、扉(ドア)や金具を含めて、これから家のプチリノベーションを楽しんでいこうかな〜と思っています。

皆さんも、好みのドアノブや取っ手金具を選んだり、オリジナルデザインの扉(ドア)を作ってみたりして、ぜひ唯一無二の家づくりを楽しんでください。
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料理家/ライフスタイルデザイナー。おもてなし料理とテーブルコーディネートの教室lifestyle atelier MAGNOLIA主宰。企業へのレシピ提供やコラム執筆も行い、「暮らしを美しく、心をゆたかに」をモットーに、食卓から幸せを創り出す活動を行っている。

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