世界には「銘木(めいぼく)」といわれる大変貴重な木材があるのをご存じですか?世界の三大銘木といわれるのは、ウォールナット、チーク、マホガニー。これにアッシュを加え、世界四大銘木ということもありますね。
銘木を内装や建具に用いたり、家具を揃えることで、とても高級感のある空間になります。今回は、昨今特に貴重となった木材を用いた高級感あふれる住まいをご紹介いたします。
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木材の市場価値はどのように決まる?
欅(ケヤキ)
ウォールナット
マホガニー
チーク
ローズウッド
木材の市場価値はどのように決まる?
木材は自然界で成長するものなので、人間が手をかけ成長を促したとしても限界があります。そのため、需要が増え伐採が進むことで、貴重な木材はさらに入手困難となり、価値が高くなります。
欅(ケヤキ)
木目が大きく、とても優雅で美しいケヤキは、古くから日本人に愛されてきました。「家を繁盛させる」といわれる縁起の良い木で、日本建築では大黒柱や床の間などに広く用いられます。
ケヤキの無垢板の囲炉裏は大きく存在感があり、木造住宅のリノベーションをクラスアップしています。
ウォールナット
ウォールナットは割と最近日本でも人気が出てきた木材です。光沢があり、落ち着いた色合いで、床材やダイニングテーブルに用いると部屋が締まり、都会的な雰囲気になります。また特長として、だんだんと色が明るくなるという、ウォールナットの経年変化があります。
とても美しい造作キッチンは、ウォールナットで統一されています。耐久性に優れた木材なので、キッチンの床材しても適しています。
マホガニー
磨けば磨くほど光沢が出るマホガニーは、耐久性があり狂いも少ないので、家具や楽器に最適な木材です。ですがワシントン条約で規制され、市場に出回りにくくなっているので、近い木材を「〇〇マホガニー」という商品名をつけ、販売することも少なくありません。
「マホガニーのディンギーヨットをモチーフにした部屋を作りたい」という要望からつくられた部屋。マホガニーを思わせる風合いの収納棚を設置し、お気に入りのヨットのイメージづくりに成功しています。
チーク
チークはマホガニーと並ぶ高級木材です。木材としての耐久性が強く、油分を多く含むため、その特性を生かして船の甲板やキッチンの水回りに用いられてきました。
床材に美しさと丈夫さを兼ね備えた無垢のミャンマーチークを使用しています。光沢のある飴色で、経年変化で色は濃く深くなり、より高級感が出てくるのも楽しみですね。
ローズウッド
日本では「紫壇(したん)」、洋家具に用いられる時に「ローズウッド」と呼ばれます。ローズウッドもマホガニー同様、ワシントン条約で輸出入が規制されているため、似た木材を「ローズウッド」という商品名で販売することもあります。
ローズウッドのシックなフローリングと白いソファとの対比が美しい空間です。シンプルなインテリアなので、ローズウッドの緻密で光沢のある木目の魅力が存分に活かされていますね。
いかがでしたでしょうか。銘木を用いた空間は、ずっと見ていても飽きないですよね。無垢材を入手するのは現在難しい木材もありますが、突板で美しい木目を楽しむのも手です。
専門家に木材の価値や特長を聞き、適材適所に用いる事で、経年変化やメンテナンスを楽しむこともできるでしょう。是非参考にしてください。